2009年08月30日
大西洋クロマグロとワシントン条約
大西洋クロマグロを、野生動植物を保護する「ワシントン条約」の絶滅危惧種に加えようという動きが、ヨーロッパで広がっているというニュースについて、水産庁 増殖推進部 漁場資源課 生態系保全室長の遠藤 久さんにお話を伺いました。
マグロと言うのは、クロマグロ、ミナミマグロ、メバチマグロ、キハダ、ビンナガの5種類。
これらの国内生産と輸入量から推定すると日本のマグロの消費量は2008年で40万トンを上回る程度。
マグロは減っているの?という質問に対し、5種類のマグロの現状は、さまざま、、、
クロマグロについては、地中海などで獲れる大西洋のマグロは、資源状況が悪く、
日本周辺からメキシコ沖合で獲れる太平洋のマグロは、中とのことでした。
では、大西洋のクロマグロ、「ワシントン条約」の絶滅危惧種に加えなくてはいけないほど危機なのでしょうか?
実は、大西洋のクロマグロ、資源が減っていることは事実なのですが、
ワシントン条約に載せてまでやらなきゃいけないのかというと決してそうではないとのこと。
水産庁としては、ICCATのもとできちんと管理をしていくということが重要だと思っている他、
違法漁獲をなんとしなくてはいけないということも踏まえ、ICCATと動くことを必要としています。
そうするこのことによって、大西洋のクロマグロの持続的な利用は可能だろうと思っているそうです。
詳しくは、水産庁の「まぐろに関する情報」をご覧ください。