2012年12月25日

J-WAVE TIME TABLE「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」vol.16

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J-WAVEの被災地支援プロジェクト「Heart to Heart」。
これまでさまざまな形の支援を展開してきましたが
2011年8月から、その一環として番組ガイド「TIME TABLE」でも
ナビゲーターが被災地に赴き、現地で感じた希望を伝えていく企画
「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」を連載しています。

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第16回は、松原広美が宮城県女川町へ。震災によって勉強する場を失った子どもたちに
学びの場と居場所を提供する放課後の学校「コラボ・スクール」を取材しました。

※この内容は、「TIME TABLE」2012年12月号の内容を転載したものです。


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小学5年生の国語の授業風景。この日は、カナダを拠点に活動するアーティストの武谷大介さんが特別に参加し授業を行った。通常の授業でも、複数の講師がチームを組んで生徒に対応している。


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NPOカタリバの代表理事、今村久美さんにお話を伺う。カタリバでは、首都圏を中心とした高校などに出向き、若年層の可能性を引き出すための対話型ワークショップを行っている。


 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県女川町で、夢や進学をあきらめる子どもを出さないことを目指して昨年7月からスタートしたコラボ・スクール「女川向学館」。その活動を取材するために、松原広美が女川町を訪れた。
「コラボ・スクールの活動は、被災地におけるひとつの希望だと感じました。大人でさえ震災後の感情と向き合うのが難しいことがあるのに、多感な年ごろの子どもたちがどうやってそれを乗り越えるのか。そんななか、彼らは『女川向学館』という家とも学校とも違う空間で学習し、自分が住む世界を広げる講師やボランティアスタッフと出会うことで、前に進むきっかけをつかむことができると思います。ただ学習するだけでなく、子どもたちが何かを得られる場になっているのは間違いないと感じました」
 コラボ・スクールでは、仮設住宅での暮らしで十分な家庭学習環境を持つことができない子どもたちのための学力向上だけでなく、人との出会いや交流などによるキャリア学習の機能も担っている。
「人との出会いは、未来への可能性を広げることにもつながる意義のあること。運営のNPOカタリバ代表理事 今村久美さんが仰っていましたが、コラボ・スクールが明確な解決策になるとは断言できないし、震災から1年8ヵ月が経ったいまでも活動における正解はないと思うんです。ただ、長い時間を経たあとで振り返ったときに、『女川向学館』で学んだ子どものなかから、日本を背負って立つようなリーダー的な人が誕生すれば、きっと世界は大きく変わる気がします。想像を絶するような逆境を乗り越えることができた人は、人の痛みや悲しみがわかる強い人になるはず…。この取り組みが、そんな人を育てる場所になっていくことを心から願っています」


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避難所としても使われていた女川第一小学校。校庭には仮設住宅が並び、「女川向学館」は校舎の1階部分を利用している。

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子どもたちの多くは送迎バスで登下校。小学校や中学校のスクールバスとの連携により、各学校から直接「女川向学館」へ向かうことができる。

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スタッフが常駐している自習室もあり、受験を控えた生徒にとっても欠かせないスペースになっている。


コラボ・スクール 女川向学館
NPOカタリバが主催する、小中高校生に向けた放課後の学びの場。昨年7月に開校し、地域の人たちと力を合わせながら、全国からの寄付やスタッフの協力のもと運営している。現在の生徒数は、女川町の小中学生の3割にものぼる約200人。今年1月には岩手県大槌町に、2校目となる「大槌臨学舎」が開校した。

写真/玉井幹郎

Heart to Heart STAFF| 23:36 | カテゴリー:


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