2012年10月25日

J-WAVE TIME TABLE「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」vol.14

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J-WAVEの被災地支援プロジェクト「Heart to Heart」。
これまでさまざまな形の支援を展開してきましたが
2011年8月から、その一環として番組ガイド「TIME TABLE」でも
ナビゲーターが被災地に赴き、現地で感じた希望を伝えていく企画
「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」を連載しています。


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第14回は渡辺 祐が宮城県石巻市へ。未来へ向けて、新しい街を作るために
さまざまな活動に取り組んでいるプロジェクト「石巻2.0」を取材しました。
※この内容は、「TIME TABLE」2012年10月号の内容を転載したものです。


_MG_4208_convert_20130310190454.jpg石巻で暮らす人々の震災後の声を発信するため、インタビューを中心に構成されたフリーペーパー『石巻VOICE』。昨年7月中旬に創刊し、今年4月に通算3号目となるvol. 2が発行された。

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無線LANや電源を無料で利用でき、各地から石巻を訪れた人の交流の場としても機能しているオープンシェアオフィス「IRORI石巻」にて松村豪太さんにお話を伺う。ここを拠点として、フリーペーパーの発行や工房、宿泊施設の運営などを行っている。


 宮城県石巻市で、新たな街づくりを目指して昨年6月に動き出した「石巻2.0」。その活動を取材するため、渡辺 祐が石巻市を訪れた。
「今回、『石巻2.0』のさまざまな活動を見て、素晴らしいプロジェクトだと感じました。ひとつひとつの活動がユニークですし、それらを形にしているのがすごい。代表理事の松村さんが、途中でもいいからとにかくやってみる、と仰っていましたが、そのスピード感は被災地においてとても大事なことだと思うんです。いわゆる企画書があって、さまざまなところと折り合いをつけて…という仕事とは違って、いまやらないとダメだからすぐに取り組む。多少形になっていない部分があっても気にしない。そんな思いついたことを形にするための熱意とフットワークで、ひたすら前へと進み続けている彼らの活動力には驚かされました」
 震災以前から石巻駅近辺の商店街は“シャッター通り”と化していたそう。しかし、「石巻2.0」の活動の影響もあり、賑わいは戻りつつある。
「これから街が盛り上がっていくためには、10代の若い子たちがカギ。若い世代にとって、いい音楽がかかる喫茶店や面白い店主がいる商店などの存在はとても大きいと思うんです。いまはインターネットなどのおかげで、東京でも地方でも変わらない面もありますが、ネット上の出来事は決して体験ではない。実際にお店や人に触れることでできるリアルな体験こそが、熱を持って感じられるものなんです。『石巻2.0』が新しい街を目指すなかで、若い世代が熱を感じる。そうなれば街が復興だけに留まらず、さらに先へと進んでいくような気がしています」


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天井まで浸水した店を自分たちで改装した「復興バー」。松村さんや地元の有志が交替でマスターを務める。


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家や家具を失った地域の人たちのための場としてスタートした「石巻工房」。現在は、ベンチやスツールといったオリジナルの家具などの制作・販売も行っている。

石巻2.0
震災をきっかけに、石巻出身の松村豪太さんらを発起人として設立された街づくりプロジェクト。街を震災前の状態に戻すのではなく、さまざまな活動を通じてコミュニティを育むことで、新しい街へとバージョンアップさせることを目指している。メンバーには地元の商店主をはじめ、東京で生活している広告クリエイターや建築家、大学准教授、ウェブディレクターなどが揃う。 

写真/玉井幹郎

Heart to Heart STAFF| 19:06 | カテゴリー: