2012年01月26日

J-WAVE TIME TABLE「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」vol.5

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J-WAVEの被災地支援プロジェクト「Heart to Heart」。
これまでさまざまな形の支援を展開してきましたが
2011年8月から、その一環として番組ガイド「TIME TABLE」でも
ナビゲーターが被災地に赴き、現地で感じた希望を伝えていく企画
「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」を連載しています。

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第5回目は、「PARADISO」ナビゲーターの板井麻衣子が北茨城市へ。
被災地の方との対話を通じて、あらためて感じたこととは?

※この内容は、「TIME TABLE」2012年1月号の内容を転載したものです。

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もとは岡倉天心の住居敷地だった「茨城大学五浦美術文化研究所」から北を見つめる。岬をはさんで対岸に見えるのは福島県いわき市。

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「北茨城市商工観光課」の長谷川幸生さん(左)、「北茨城市観光協会」の篠原裕治さん(中)、「大津町商店会」の村山 功さん(右)。大津港で北茨城市の現状と今後について伺う。

  今回、板井麻衣子が訪れた茨城県北茨城市。一見するかぎり、震災による爪痕はほとんど残されていない。
「 漁港の再開にはまだ時間がかかるそうですが、街中はほぼ復旧しているように感じました」
 だが、震災以降、福島第一原子力発電所の事故による風評被害で、北茨城市の漁業や観光業は大きなダメージを受けている。
「 街として、ツライ状況だろうと思っていたのですが、北茨城市役所の清水さんをはじめ、お話を伺った現地のみなさんが笑顔でしっかり前を向いていたことに驚きました。しかも、震災をマイナスに捉えずに、街の文化財などを有効利用した新たな街づくりを視野に入れているポジティブさはとても魅力的だと思います」
 童謡作家として知られる野口雨情の生家の活用や、震災の津波で消失してしまった明治期の美術指導者・岡倉天心が設計した六角堂の再建など、復興に向けたさまざまな計画があるそう。
「 お会いしたそれぞれの方が街の未来について、愛を持って明るくお話しされていたのがとても印象的でした。そういった街の人たちが持つ魅力を幅広く伝えていくことこそが、風評被害に惑わされず行ってみよう、と人の心を動かすきっかけになるのかもしれません」
 もちろん、その街の名物や見どころ、現状などを伝えるのも大切なこと。「でも、そこに面白い人がいる、会いたい人がいるということの方が、現地へ足を運ぶ原動力になるはず。私自身、パワフルな彼らに会うために、また近々、北茨城市を訪れたいと思います」

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「茨城大学五浦美術文化研究所」内にあり、津波で流出した岡倉天心設計の「六角堂」跡地。3月末の竣工に向け、できるかぎりの復元に取り組んでいる。

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津波による被害を受けた大津港。大型漁船は海中のがれきなどで入港できないため八戸や銚子などで操業しているものの、漁協をはじめ町の経済に大きな影響を与えている。

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震災以前は、大きな岩と小さな岩が2つ並んだ観光スポットだった二ツ島。津波の影響で大きな岩が変形しただけでなく、小さな岩は姿を消してしまった。

茨城県北茨城市
茨城県北東部に位置し、福島県いわき市と隣接している。東日本大震災では大津波によって漁港が被害を受けたほか、一部損壊を含め、全戸数の半分近くの約8,400戸が被災。原発事故の風評被害もあり、漁業や宿泊施設などに影響が出ている。1月26日現在、死者数8人。

写真/安田菜津紀(studioAFTERMODE)

Heart to Heart STAFF| 11:47 | カテゴリー:TIME TABLE

2012年01月16日

J-WAVE TIME TABLE「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」vol.4

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J-WAVEの被災地支援プロジェクト「Heart to Heart」。
これまでさまざまな形の支援を展開してきましたが
2011年8月から、その一環として番組ガイド「TIME TABLE」でも
ナビゲーターが被災地に赴き、現地で感じた希望を伝えていく企画
「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」を連載しています。

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第4回目は、「RENDEZ-VOUS」ナビゲーターのレイチェル・チャンが岩手県陸前高田市へ。
公私を問わず、積極的に復興活動に取り組んできた彼女が被災地を見つめ、あらためて感じたこととは?

※この内容は、「TIME TABLE」2011年12月号の内容を転載したものです。

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7万本あった松原のなかで、津波に耐えて奇跡的に残った一本松(取材当時)。復興の象徴として注目を集めているが、根が海水に浸かってしまうため「高田松原を守る会」の小山芳弘さんを中心に保護活動が続いている。


 これまで被災地にはボランティアや取材で8回足を運んでいるのですが、陸前高田の状況を見て、4月に初めて被災地を訪れたときと変わらぬ衝撃と悲しみを受けました。
 今回お会いしたみなさんに伺った、津波が迫るなかでどう行動すべきか、という生の声は本当に印象深かったです。そういう話は時間が経つと薄れがちだけど、たとえ震災から何年経ったとしても広く伝えていく必要があると感じました。
 陸前高田の現状としては、がれきを取り除く作業の渦中ということもあり、まだ復興するためのスタートラインを整えている段階。現地の方々も仰っていましたが、やはりこれから復興に向けてどう進んでいくかが気になります。いろんな問題が山積みななか、どうやって新たな街を作っていくのか。今後もしっかりと目を向けていきたいと思います。
 被災された方の状況がさまざまなように、支援したいと思っている方の立場もそれぞれ異なるもの。体力的にも精神的にも金銭的にも、いろんな方がいるなかで、支援の内容に正解なんてないと思うんです。自分ができるペースで長期にわたって続けていくことが重要なのではないかと感じました。私自身、ナビゲーターとしても個人的にも、いまできる支援にしっかりと取り組んでいくつもりです。(談)

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高台にあり、被害を免れた諏訪神社から見た市街地の光景。2011年11月現在もボランティアの方々ががれき撤去などの作業を行っていた。

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以前の店舗が津波で流されてしまったため、ビニールハウス作りの新店舗で6月20
日に移転オープンを果たした産直「陸前高田ふれあい市場」。「客足は戻ってきているけど、まだまだ街の経済は回っていない」と副代表の佐々木隆志さん。

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震災後、自宅跡地に幸せを願う黄色い布と、進水式で福を呼ぶよう船に掲げる福来
旗(ふらいき)を立てている菅野啓佑さん。

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「米崎小学校仮設住宅」会長の佐藤一男さん。二度と同じ悲しみを繰り返さないように津
波到達点に桜を植えるプロジェクト「桜ライン311」の活動にも携わる。

岩手県陸前高田市
岩手県南東に位置し、太平洋に面している。東日本大震災では大津波に見舞われ、甚大な被害が発生。住民の3分の1にあたる約9,500人が家を失うなど、被災地のなかでももっとも大きな被害を受けた地域のひとつとなっている。2012年1月16日現在、死者数1,554人、行方不明者数298人。

写真/安田菜津紀(studioAFTERMODE)

Heart to Heart STAFF| 17:08 | カテゴリー:TIME TABLE

2012年01月11日

J-WAVE TIME TABLE「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」vol.3

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J-WAVEの被災地支援プロジェクト「Heart to Heart」。
これまでさまざまな形の支援を展開してきましたが
2011年8月から、その一環として番組ガイド「TIME TABLE」でも
ナビゲーターが被災地に赴き、現地で感じた希望を伝えていく企画
「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」を連載しています。

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第3回目は、「JAM THE WORLD」火曜日ナビゲーターの津田大介が福島県いわき市へ。
震災後は積極的に被災地を訪れ、現地の様子をツイートし続けてきた彼が
今回の訪問で感じたこととは?

※この内容は、「TIME TABLE」11月号の内容を転載したものです。

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津波や火災により甚大な被害を受けた「久之浜地区」。撮影した写真は、Twitterで街の現状とともに広められる。

 今回、福島県いわき市の各地を訪れてあらためて思ったのは、現地の人たちは復興に向けて本当にがんばっているということ。しかし同時に、現実の厳しさも痛烈に感じました。やはり風評被害を含めた原発問題による影響は大きく、いまのような状況が続けば、いわき市の観光業は数年で衰退してしまうかもしれない。だからこそ、今後も支援が必要だと思うんです。まだまだ復興段階なんかに至ってはいないし、原発問題も全然収束していない。それらは、いまだにリアルな問題として彼らに重くのしかかっています。

 本来は、そういったことをマスメディアが率先して伝えていくべき。たとえば、「アクアマリンふくしま」が営業再開したことだけをニュースにするのではなく、現地の方たちが日々がんばっている現状も長期的に報じていく必要があります。支援をする側の人たちが興味や関心を失わないように情報を伝えながら、街の活性化を促す。そんなきっかけのひとつになれるように、今後も「JAM THE WORLD」や僕のTwitterアカウント(@tsuda)を通じて、さまざまな情報を発信していきたいと思います。(談)

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「アクアマリンふくしま」の入口近くのスペースでは、1日も早く美しい海に戻ることを祈願した「大漁旗デザイン展」が開催されていた。

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2011年10月1日に営業を再開した「スパリゾートハワイアンズ」でのフラガール・ショー。2012年1月までの期間限定で、復興への願いを込めた特別公演が昼夜行われている。

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久之浜第一小学校の一角に仮設された「浜風商店街」内の「久之浜ふれあい情報館」では、震災にまつわる写真や、地域住民のための情報が掲示されている。

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津波により店舗が大破したものの、2011年5月9日から移動販売車を使って営業を再開した「セブン-イレブンいわき豊間店」。11月にはプレハブで店舗を再建した。

福島県いわき市
福島県の東南に位置し、東側は太平洋に面している。東日本大震災では、地震と津波に加え一部で火災も発生。大きな被害を受けた。さらに原発事故による風評被害にもさらされ、観光業・農林水産業などに影響が出ている。1月10日現在、死者数310人、行方不明者数37人。


写真/安田菜津紀(studioAFTERMODE)

Heart to Heart STAFF| 07:57 | カテゴリー:TIME TABLE

2012年01月04日

J-WAVE TIME TABLE「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」vol.2

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J-WAVEの被災地支援プロジェクト「Heart to Heart」。
これまでさまざまな形の支援を展開してきましたが
2011年8月から、その一環として番組ガイド「TIME TABLE」でも
ナビゲーターが被災地に赴き、現地で感じた希望を伝えていく企画
「HEART TO HEART〜WE ARE ONE〜」を連載しています。

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第2回目は、「RADIO SAKAMOTO」の坂本龍一が福島へ。
8月15日、に福島市・四季の里で開催されたイベント
「8.15 世界同時多発フェスティバル FUKUSHIMA!」をはじめ
彼がいま、復興支援のために取り組んでいることとは?

※この内容は、「TIME TABLE」10月号の内容を転載したものです。

 復興するためには、とにかく莫大な費用が必要。義援金はいくらあっても足りないはずです。音楽だからできることなんて、とくにありません。いま僕ができる支援活動は、被災地のためにお金を集めること。
 そのためにも、さまざまな支援プロジェクトに取り組んでいます。たとえば「kizunaworld.org」で集まった寄付金は、被災地で求められている支援の内容に合わせて、現地で活動しているNGOなどの団体に直接送付できるような仕組みを作りました。「こどもの音楽再生基金-School Music Revival」では、募金に加えてTシャツの売上を活動資金にすることで、被災した約1,850の学校の楽器や音楽関連備品の点検・修理を行っています。
 ほかにも、さまざまなプロジェクトに参加していますが、僕にとって「8.15 世界同時多発フェスティバルFUKUSHIMA!」などのイベントに参加するのは、それらの活動を広めるためにも大切なこと。たとえ、復興までにどれだけ時間がかかろうとも、今後も被災地から目を離さず支援に取り組んでいくつもりです。(談)

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メイン会場となった福島県福島市・四季の里。

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主宰者のひとりである大友良英が指揮をとり、出演アーティストと一般参加者が即興演奏を行った「オーケストラFUKUSHIMA!」。

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全国各地から寄せられた膨大な量の布を縫い合わせた巨大な風呂敷で、芝生を覆うプロジェクトも実施。福島へのさまざまな想いや願いをカタチにすると同時に、芝生からの表面被曝を防ぐという目的も。

8.15 世界同時多発フェスティバル FUKUSHIMA!
3月に発生した東日本大震災により、津波と原発事故による被害に見舞われた福島県。1月4日現在、死者数1,915人、行方不明者数65人、避難者数は県内で35人、県外で61,167人にものぼっている。そんな福島の現状を広く伝えるために、福島出身のアーティストが中心となって活動している「プロジェクトFUKUSHIMA! 実行委員会」が、8月15日に福島市の四季の里などで開催した野外フェスティバル。坂本龍一をはじめ、多彩なアーティストが出演し、会場には福島県外からも多くの人が駆けつけて延べ13,000人の観客を集めた。

Heart to Heart STAFF| 09:40 | カテゴリー:TIME TABLE


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