2014年01月27日

グラミー賞の楽しみ方!

こんにちは! 亀田誠治です。
「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」。

この番組は、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されているのには、一体どんな秘密があるのか?
毎日レコーディングやライブで音楽に接している、
僕、亀田誠治が解き明かそう!
そんな番組です。

普段何気なく聞いているアノ曲、
昔から耳にしていたヒット曲の知られざるストーリー、
それらが今の音楽シーンとどんなつながりがあるのか?
僕と一緒に探っていきましょう!

第356回目のテーマは…

グラミー賞の楽しみ方!

世界で最も権威のある音楽賞。
それが「グラミー賞」です。
あらゆるジャンルの音楽家が表彰され、
受賞したことで得られるステイタスは、
アーティストにとって一生モノといっても良いほど!
音楽業界に関わる人間であれば、誰もが夢見るもの…
それがグラミー賞です!

そんな権威あるグラミー賞も、今年で56回目。
ちなみに、第1回、1958年に
「RECORD OF THE YEAR」「SONG OF THE YEAR」を獲得したのが…

BGM: Nel Blu Dipinto Di Blu (Volare) / Domenico Modugno

そう!
最近では、あの松崎しげるさんのカバーでも知られる名曲「ボラーレ」。
そのオリジナル、ドメニコ・モデューノさんが受賞しています。

こうやって、50年以上にわたって、今の世界中の音楽シーンと繋がっている、
そしてこれからの世界中の音楽シーンに繋がっていく、グラミー賞。
僕たちは、そのノミネートや受賞結果から、
何を読み取り、どんな風に楽しめば良いのでしょうか?

お答えしましょう!

誰もが自由に楽しむことができる音楽ですが、
こういった賞レースとなると、そこにスポーツと同じ「勝ち負け」がついてきます。

例えば、
デビュータイミングでいきなり大ブレイクしたノラ・ジョーンズは、
2003年、第45回グラミー賞において、ノミネートされていた8部門すべてを受賞!
しかも、いわゆる主要4部門と呼ばれる
「新人賞」「最優秀アルバム賞」「最優秀レコード賞」「最優秀楽曲賞」
を含む8部門を総なめ!
世界中にその名を轟かせました。
特に「新人賞」は、一生に一回きりのチャンスしかありません。
主要4部門の中で一番獲るのが難しいといわれている賞なんですよ。

一方、すべてがノラのようにはいくとは限らない。
その裏では涙を流したアーティストたちもたくさんいます。
1995年、第38回グラミー賞で、やはり8部門にノミネートされたのが
「One Of Us」の大ヒットで知られるジョーン・オズボーン。

BGM: One Of Us / Joan Osborne

そうそう、この曲!
もうイントロから素晴らしくて、僕も当時、絶対獲ると思っていましたよ。
しかし、その結果は…まさかの無冠。

このような、思いもよらない番狂わせがあるのが、グラミー。
皆さんも、「あれれ!?何でこの人が獲るの?全然売れてなかったじゃん!」
みたいな、複雑な気持ちになったことがあると思います。

実は、この番狂わせは偶然ではないんですね。
それは、グラミー賞の投票の仕組みにあります。
皆さんは、グラミーの結果はどのように決まるのか、知っていますか?

グラミー賞の投票権を持つのは、
NARAS(ナショナル・アカデミー・オブ・レコーディング・アーツ・アンド・サイエンス)
の会員に限られます。
この団体は、アメリカ中のミュージシャン、プロデューサー、エンジニアなど、
2万人を超える会員で構成されています。
つまり、グラミーは、これらの「アメリカ」の音楽業界のプロが評価する音楽賞、
というところに特徴があるんです。
一般ユーザー、一般ピーポーからのいわゆる人気投票ではないんですね。
歌唱力、歌詞、芸術性、オリジナリティー、
様々な角度から審査されているわけです。
ですからグラミーは、いわゆるチャートアクションといった
「数字」や「人気感」だけでは、予想することができないのです。
毎年、ノミネートと受賞結果に大きな番狂わせがあるのは、
こんなところに理由があったんですね。

さて、ノミネートされたアーティストは、みんなドレスアップして、
グラミー賞に参加すること、そのものを楽しんでいるように見えます。
残念ながら受賞を逃したからといって、ふてくされていたり、
悔し泣きしているアーティストを見たことがありませんね。
それは、なぜでしょう?

まず、ノミネートされただけでも名誉なこと。
しかも、集まっているのは新人からベテランまで、トップアーティストです。
その独特の空気を吸えるだけでも、素晴らしい経験になるはずです。
つまり、グラミーは、
アーティストが今よりも一つ上のステージにいくきっかけになるんですね。

しかも、受賞はもちろん、
パフォーマンスしたり、ノミネートされるだけでも、
それ自体が大きな宣伝効果になります。

ここに面白い数字があります。
2012年「第54回グラミー賞」で、
ノミネートを受けた全6部門を制覇したアデル『21』。
グラミー効果で、前週比およそ2倍の23万7000枚を売り上げ、連続1位。
さらに、
前アルバム『19』も3万6000枚のセールスで前週19位から9位にランクアップ。
他にも、昨年2013年、第55回でオープニングパフォーマンスを飾った
テイラー・スウィフトの『Red』は、
前週比106パーセント増、12位から4位にアップ。

つまり、グラミーに関わるだけでも、
そのアーティストのセールスが大幅に伸びるんです。
これは、アメリカ国内の影響だけではありません。
国外にも影響するんです。
B'zの松本孝弘とラリー・カールトンの『TAKE YOUR PICK』。

BGM: Take Your Pick / Larry Carlton & Tak Matsumoto

2011年に「最優秀インストゥルメンタル・ポップ・アルバム」を受賞。
このアルバムは、受賞後、日本のオリコンチャートでなんと、
300位圏外からいきなり18位に急上昇。

伝統と権威ある賞がもたらす、「聞いてみようかな」と思わせる力!
これは、日本の紅白歌合戦出場アーティストがお正月明けに売れるのと
同じですね!

ちなみに、グラミー賞を獲りやすいアーティストの傾向ってあるんでしょうか?
賞を獲りやすいアーティストは…
華やかなショウビズの中でしっかりと地に足をつけているアーティスト、
特に圧倒的な歌唱力があるアーティスト、
歌詞に文学性や深みのあるアーティストは、賞回数が多いかもしれません。
やはり、プロや音楽通に評価されやすいのですね。
最近では、アデルなんてその代表ですね。

一方、1983年に9部門を総なめしたマイケル・ジャクソンの『Thriller』は、
数字も含め、名実共に文句無しの受賞。
こんな「最後に本物が勝つ」ところも、グラミーの醍醐味ですね。

日本ではそれほど知られていないアーティストを知る
良いキッカケになるのもグラミー賞。
あの華やかな、新旧有名アーティストのコラボもグラミーならでは!
なにしろグラミーは、世界の音楽の頂点が一堂に会する場所。
新しい音楽から、古い音楽、
プロデューサーやエンジニアの功績だって知ることができる。
この一年に亡くなった方や、音楽の歴史に名を刻む、
様々な功労者を知ることもできる、生きた音楽の百科事典!
引き続きグラミー賞を楽しみましょう!

では、昨年、人生に一度しか獲れない「最優秀新人賞」に輝いた
この曲を聞きましょう!

M. We Are Young featuring Janelle Monae / Fun.

Some Nights - Fun.


さぁ、今年のグラミーはどうなっていくのか?
この後も、引き続きサッシャから報告してもらいましょう!


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STAFF| 14:01 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA