2013年09月30日

魅惑の音楽グラムロックを解明せよ!

こんにちは! 亀田誠治です。
「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」。

この番組は、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されているのには、一体どんな秘密があるのか?
毎日レコーディングやライブで音楽に接している、
僕、亀田誠治が解き明かそう!
そんな番組です。

普段何気なく聞いているアノ曲、
昔から耳にしていたヒット曲の知られざるストーリー、
今の音楽シーンとどんなつながりがあるのか?
僕と一緒に探っていきましょう!

第296回目のテーマは…

魅惑の音楽グラムロックを解明せよ!

今日9月30日は、T・レックスのマーク・ボランの誕生日です。
T・レックスのボーカリストとして、「グラムロック」というジャンルを確立し、
29年の短い生涯をかけ抜けたマーク・ボラン。

皆さんは「グラムロック」という言葉からどんなイメージが沸きますか?
派手な衣装にメイク?
中性的なルックス?
サウンドはどんな音をイメージしますか?
そもそもグラムロックとは一体どんな音楽を指すのでしょうか?

今回はグラムの帝王、マーク・ボランの姿を通して、
グラムロックの魅力に迫ります!!

まずは、グラムロックの語源をたどりましょう!
グラムとはグラマラス(Glamorous)の略で、
「女性的な魅惑」「幻惑的な魅力」という意味。
「グラマーなボディ」なんて言いますよね。…今は、言わないか!(笑)
いずれにせよ、グラムと、セクシャルな世界とは、切り離せない関係。
「T・レックス+エクスタシー」から
「T・レクスタシー」という言葉まで生まれたんですよ。

続いて、T・レックスの音楽性について。
T・レックスの編成は、
ボーカル&ギター、ベース、ドラム、そしてパーカッション。
いたってシンプル!
ステージの格好からはギラギラしたサウンドを想像しますが、
音楽は実は原始的でシンプルです。
シンプルなサウンド、決して上手いとはいえない演奏技術にも関わらず、
T・レックスのサウンドは魅力的なんですよね。

そう、ここで、プロデューサー、トニー・ヴィスコンティの登場です!
デヴィッド・ボウイのプロデューサーとしても有名で、
『スペイス・オディティ』(1969)、『世界を売った男』(1971)
などの名作をプロデュースしています。
T・レックスはそもそも「ティラノザウルス・レックス」という名前で、
サウンドもアコースティックだった経緯がありますが、
トニー・ヴィスコンティの参加で、
そのサウンドは、まさに「グラム」になるんです!

だいたい、歌や演奏から、全てのパフォーマンスが、
いちいち、ねちっこいんです。
絡み付くようなボーカルに、絡み付くようなギター。
そして、絡み付くようなコーラス!
その背景をクールに彩る、
まるで映画のようなストリングスアレンジ!
トニーが、「T・レックス」という素材を料理して、
ロックンロールに、退廃的で、セクシャルで、しかも危険な香りを
絶妙にブレンドして、
陰影のある「グラム・ロック」というジャンルを
“発明した”と言ってよいでしょう!

T・レックスは、多くの影響を後続のミュージシャンに与えました。
1974年に入るとグラムロック・ブームが終わり、
急速に人気はしぼんでいきます。
マーク・ボランからは、自身のわがままな性格やドラッグなどが災いして、
全盛期を支えた仲間が次々と去っていきます。
そして、「俺は30歳まで生きられないだろう…」という自らの予言通り、
30歳を目前にして事故死してしまいます。

とはいえ、彼の死後も、マークのフォロワーは後を絶ちません。
マークさながらの派手なメイクをした中性的なルックスのバンドは、
どんな音楽を鳴らしても「グラム」と呼ばれてしまいます。
それほど、マーク・ボランの存在は、
アーティストにも、リスナーにも、
大きな影響力を持っているということですね。

ところで、グラムロックが「グラム」であるためには、
実は奇抜な格好やメイクをすることだけでなく、
ストイックな信念が必要です。
マーク・ボランは「魔女に弟子入りし、魔術、呪術、錬金術を教わった」
と言われています。
デヴィッド・ボウイは、ジギー・スターダストとして「宇宙人」になりました。

つまりは
「今ある自分を越えて、人間の煩悩を表現する」
ことによって表現される、現実世界からの開放!
派手なメイク、衣装、パフォーマンスはすべてそのためにあるんです。
グラムの持つ強烈なイメージは、そこから生まれているんですよ!

さあ、今日聞くのは、
絶頂期のマーク・ボランの魅力の全てがつまった無敵のこの曲です!

M. 20th Century Boy / T.Rex

20th Century Boy - T.Rex

どうです!
この絡み付くサウンド!絡み付くボーカル!絡み付くサックス!
どんだけ絡み付くの!!!
そして、そこに描かれているのは、賞味期限無限の近未来のイメージ。
こんな唯一無二のパフォーマンスを残した、
マーク・ボランに乾杯!


さて、この番組「BEHIND THE MELODY」では
リスナーの皆さんから「音楽に関するギモン」をお待ちしています。
「音楽に関するギモン」は、この番組のサイトからお願いします。


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STAFF| 17:26 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA