2013年09月19日

カッティングは芸術だ!ナイル・ロジャース

こんにちは! 亀田誠治です。
「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」。

この番組は、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されているのには、一体どんな秘密があるのか?
毎日レコーディングやライブで音楽に接している、
僕、亀田誠治が解き明かそう!
そんな番組です。

第292回目のテーマは…

カッティングは芸術だ!ナイル・ロジャース

■BGM: THINKING OF YOU / SISTER SLEDGE

く〜〜〜っ、このグルーブ、この音色!
何度聞いても気持ちいい、このカッティング!

そうなんです、このギターを弾いているのが、ナイル・ロジャース!
自らのバンド、シックでの活動はもちろん、
プロデュース・ワークにおいてもヒットを連発してきたナイル・ロジャースが、
この秋来日します。

場所はブルーノート東京。
11月7日から12日。(9日はお休み)
生のグルーブ、ヒューマンなノリがどれだけスゴいのか?
ぜひ体感していただきたいのですが…。

今日は、そんなナイル・ロジャースの素晴らしさについて
お話しようと思います。

まずは…
ナイルがどんな作品をプロデュースしたのか、ちょっとフラッシュで紹介!
スゴいぜ!

DIANA ROSS「DIANA」(1980)
DAVID BOWIE「LET'S DANCE」(1983)
MADONNA「LIKE A VIRGIN」(1984)
DURAN DURAN「NOTORIOUS」(1986)

これらの80年代に大ヒットしたアルバムの
数々のプロデュースが、いずれもナイル・ロジャースときたもんだ!

もちろん、これ以外にもシスター・スレッジやシンディ・ローパーといった
様々なアーティストの作品を手掛けています。
特に、70年代終盤から80年代にかけては、
毎年のように歴史に残るメガヒットをチャートに送り込んでいました。

ナイル・ロジャースのプロデュース・ワーク。
最大の特徴はね、
とにかくダンスがその音楽の中心にあること!
しかも、踊らせてくれるダンス・ミュージックがもたらす開放感と多幸感!
これに尽きます!
聞いている人をアゲアゲにするだけでなく、
日常の暗闇から開放して、明るく笑顔にする。
そんな、ダンス・ミュージックなのです。
ディスコブームの中で、ファンキーなだけでなく、
都会的で洗練されたコードワークを持ち込んだそのサウンドは
今なお多くのミュージシャンに敬愛されています。
もちろん、僕もです!

では、ギタリスト、ナイル・ロジャースの素晴らしさとは?
70年代後半、ベーシスト、バーナード・エドワーズらと共に、
ファンクバンド、シックを結成。
このバンドから生まれた数々のヒット曲は、ディスコブームの中心となり、
世界中のダンスフロアで愛され続けました。
その最大の特徴は、ナイル・ロジャースのファンキーなカッティングギター。
時代が変わって、どんなに打ち込みの技術が進化しても、
おそらく再現することは不可能な、ナイルにしか出せないヒューマンなグルーブ。
このグルーブが、世界中のどれだけの人をグルーブさせてきたことか!
そして、このナイルのグルーブは、
今の時代を代表するクリエイター、ダフト・パンクをも魅了!
今年に入っての「GET LUCKY」での共演と世界的ヒットはもうお馴染みですね。

楽曲のキャラを決めるキャッチーなギターカッティング。
フェンダーストラトキャスターからミキサーに直に繋がれただけの
シンプルなセッティングから生まれるサウンドは、
音楽通が聞いたら、すぐにナイルの音だとわかる!
このコードカッティングこそが、ナイルをナイルたらしめています。

じつは、この曲の頭からエンディングまで絶えず刻まれているカッティング、
シックでは、クリック(テンポキープのためのメトロノームトラック)を使っておらず、
グルーブマスターのナイルがテンポをキープするために
休まず常にカッティングをして、
バンドのグルーブを引っ張っていくスタイルになったそう!

今日は、このナイル・ロジャースのサウンドを世界に知らしめた大ヒット曲!
「おしゃれフリーク」を聞きましょう。

M. Le Freak / Chic

C'est Chic - Chic

この十数年で、ナイルは、
シックの中心メンバーであるベースのバーナード・エドワーズを1996年に、
ドラムのトニー・トンプソンを2003年に亡くしています。
そう、グルーブのハートを作り上げていた戦友を失ってしまったナイル。
そして、ナイル本人も、2011年に、自分が膀胱がんを患っていることを公表。
しかし、その年、東日本大震災の直後、
多くのアーティストが来日をキャンセルする中、
予定通り来日して、来日公演を行い多くの日本人を勇気づけてくれました。
ありがとう、ナイル。
この思いやりと、大きな愛。
どんな時にもいつも通りにやるという、本当の意味での強さ。
これがナイルの最大の魅力だと思います!

さあ、11月はブルーノート東京で、
ナイル・ロジャースのグルーブに身を任せましょう!


さて、この番組「BEHIND THE MELODY」では
リスナーの皆さんから「音楽に関するギモン」をお待ちしています。
今さら聞けない、著名なアーティストについてもお話しますよ。
「音楽に関するギモン」は、この番組のサイトからお願いします。

「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」。
来週はまたまた火曜日スタート!
音階における不思議な法則「ヨナ抜き音階」についてお話します。


♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪

亀田誠治オフィシャルサイト『亀の恩返し』では、
動画やリリース情報などなど最新情報が載っていますので、ぜひチェックを!

STAFF| 16:20 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA