2013年09月12日

宇宙で流れる音楽…

こんにちは! 亀田誠治です。
「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」。

この番組は、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されているのには、一体どんな秘密があるのか?
毎日レコーディングやライブで音楽に接している、
僕、亀田誠治が解き明かそう!
そんな番組です。

普段何気なく聞いているアノ曲、
昔から耳にしていたヒット曲の知られざるストーリー、
今の音楽シーンとどんなつながりがあるのか?
僕と一緒に探っていきましょう!

第289回目のテーマは…

宇宙で流れる音楽…

今日9月12日は、
宇宙飛行士の毛利衛さんがスペースシャトルで宇宙へ旅立った日を記念して、
「宇宙の日」に制定されています。

そして、皆さん!
NASAが宇宙空間にいる宇宙飛行士へ向けて送る
「ウェイクアップ・コール」と呼ばれる音楽があるのをご存知ですか?

宇宙空間では朝という概念がありませんから、
宇宙飛行士は、この「ウェイクアップ・コール」を聞いて
一日をスタートさせているのだそうですよ。
曲を選ぶのは、宇宙飛行士本人だったり、その家族や友人だったり、
時には管制塔のスタッフが行うこともあるそうです。

人類最初の「ウェイクアップ・コール」。
一体何だと思いますか!?
これは今から41年前。
1972年の「アポロ17号計画」まで遡ります。

■BGM: The City Of New Orleans / John Denver

ジョン・デンバーが歌う「シティー・オブ・ニューオリンズ」。
アポロ17号が地球を離れて4日目、
宇宙船が月の周回軌道に乗った朝、流れたそうです。
「Good Morning, America. How Are You?」という歌詞が登場します。

上手いですね!
まんまだけど、泣かせる演出!

そして、アポロが月を離れる日の朝、
「ウェイクアップ・コール」として流れたのは…

■BGM: We've Only Just Begun / Carpenters

カーペンターズの「We've Only Just Begun(愛のプレリュード)」だったそう。
人類と月、まさに、その新しい始まりを感じた時代…。

これも上手い!
洋楽だって歌詞を大切にしていることがわかりますね。
「We've Only Just Begun」この言葉にどんなに勇気づけられることでしょう!

この他にも、
ジョン・レノンの「イマジン」、
クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」、
U2の「ビューティフル・デイ」、
スタートレックのテーマもあれば、ロッキーのテーマ!
などなどの、ロックからポップスまでのスタンダードが勢ぞろい!

日本人宇宙飛行士だとこれまで、
毛利さんは、ゴダイゴの「銀河鉄道999」、
若田さんは、甲子園のテーマ「栄冠は君に輝く」、
野口さんは、となりのトトロの「さんぽ」などを
「ウェイクアップ・コール」に使っています。
皆さん、心のきれいな人なんですね!
素晴らしい選曲!

ちなみに、この「ウェイクアップ・コール」は、
NASAのサイトで実際に流れたときの音とともに、
一般の方でもチェックできるようになってます。
交信の様子まで聞くことができて、もう、わくわくしますよ!!!

(例) http://spaceflight.nasa.gov/gallery/audio/shuttle/sts-107/html/ndxpage1.html

こうして宇宙空間に送られ、
宇宙空間で聞かれている、この「音楽」という存在…。
暗闇の中、限られた空間、家族と離れた孤独の中、
そして美しい地球を眺めながら、
宇宙飛行士たちは、一体どんなことを感じてきたのでしょうか。

一緒に考えていきましょう!

音楽で目覚める。
なんて素敵なことでしょう。
これが、機械的なブザー音やベルだったら、きっと味気ないですよね。

いつしか、時間を音楽で知らせる手法は世界中で行われるようになりました。
「授業のチャイム」「夕方5時に街に流れる『夕焼け小焼け』」なんて、
ほら、我々の生活にも密着しています。

これが時代とともに、
一方的に決められて、多数に発信する音ではなく、
自分の意思で決めて、チームのみんなで共有するというカタチに
変わっていったんですね。
これが「ウェイクアップ・コール」の原点です。
宇宙船の中で「ウェイクアップ・コール」が流れるたび、
チームを構成するそれぞれが、自分の存在価値を確認することができるわけです。
こうして、仕事へのモチベーションが上がります。

携帯の着メロだって同じ発想ですよ。
自分の「お気に入り」に応援される、
つまり「人とは違う自分」を確認することでモチベーションが上がるんです。
生活のアクセントになるでしょ!

そして、地球を離れた非日常の空間での
過酷な作業をする宇宙飛行士のメンタルに、
音楽はとても優しい癒しになるはずです。
地球と宇宙、地球での生活と宇宙での生活をつなぐ、
温かいメッセージ・コール。

それから、我々地球人も「音楽の可能性」を信じているのです。
遠く離れた異星人に、音楽で気持ちを送りたいという原点が垣間見れます。
そして、少なくとも音楽、つまり音の波動は、
世界の、そして宇宙の誰をも傷つけることはないでしょう。
宇宙のどの星をも侵略することにはならないでしょう。
「こんにちは!我々は地球という星に住む、地球人ですよ!」
ということを、音楽を通じて伝えたいんですね。

さあ、ここでお送りするのはこちら。
これまでの膨大な「ウェイクアップ・コール」の中で
一番リクエストが多かったのは、この曲なんだそう…。

M. What a Wonderful World / Louis Armstrong

What a Wonderful World - Louis Armstrong

うーん、まさに時がゆったり止まるようですね。
ここで歌われる「World」とは、
宇宙のことなのか、はたまた、宇宙から見る地球のことなのか…
大変興味深いです。

そして、NASAは、無人探査機ボイジャーに、
地球上の音や言葉、画像、あらゆる科学、
文化を記録させた「レコード」を積み込んで、
いつか地球外生命体に発見されて、地球のことを知ってもらうために、
宇宙空間に放っています。
そのレコードの中には、あらゆる地域の音楽、クラシック、
さらに「ジョニー・B.グッド」まで収録されているそうですよ。

いつの日か我々の「音楽」が、
地球外生命体に聞かれる日が来るのでしょうか…。
夢が広がりますね!


「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」。
今週もありがとうございました!亀田誠治でした!


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STAFF| 14:04 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA