2012年10月23日

音楽の聞き方を変えた携帯音楽プレイヤー

こんにちは! 亀田誠治です。

「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」。
この番組は、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されているのには、一体どんな秘密があるのか?
毎日レコーディングやライブで音楽に接している、
僕、亀田誠治が解き明かそう!
そんな番組です。

普段何気なく聞いているアノ曲、
昔から耳にしていたヒット曲の知られざるストーリーは、
今の音楽シーンとどんなつながりがあるのか?
僕と一緒に探っていきましょう!

第112回目のテーマは…

「音楽の聞き方を変えた携帯音楽プレイヤー」

はい、今バックに流れているのは
初代iPodのCMソングとして起用された
<プロペラヘッズ>の「take California」です。
覚えている人いるかな?

実は、今から11年前の2001年10月23日というのは
初代の「iPod」が発表された日。

このサウンドからもわかるように
音楽と一緒に街に飛び出していこうよ!
という躍動感をアピールしていることがよくわかります。

みなさんは、どんな携帯音楽プレイヤーをお持ちですか?
今は「iPod」に限らず、
様々な種類の、様々な形の
携帯音楽プレイヤーがあって、
みなさん自分のCDや、ダウンロードした音源を
好きな時に好きな場所で聞くことができます。

★「好きな時に・好きな場所で…」
これはなんて素敵な事なんでしょうか!
いまでは当たり前となっていますが、
その昔「ウォークマン」に代表される
携帯音楽プレイヤーが発売された時は、衝撃が走りましたよ!
僕が高校2年生の時ですね
ウォークマン〜カセットテープの時代ですよ!〜
でもね、携帯音楽プレイヤーがあるだけで、
自由への切符、未来への切符を手に入れた気分でしたよ。
いつも歩く街、いつもの通学の電車から見える景色が
変わったのを思い出します。

また、レコードをカセットにダビングするのが楽しくてね。
46分のテープにしようか(片面23分)、
90分にしてアルバム二枚分いれようかとか、
ベスト選曲しようとかね、
もう、毎日が遠足気分です。
これ、現在もみんな、携帯音楽プレイヤーでもやっていますよね。
PCで編集したり、シャッフルかけたり、
友達のお気に入りと共有したり、、、
だからね、音楽の楽しみ方自体はそんなに変わっていないんですよ。
音楽を通じて、世界が広がっていく、人と人が繋がっていく。
これって素晴らしいことですね。

とはいえ、メディアはめまぐるしく変化しました。
今や、みなさんは、テープやMDではなく
圧縮したファイル(データ)を携帯音楽プレイヤーに入れて
楽しんでいるわけですが、
これによって、何が変わったのでしょうか?

デジタル技術、圧縮技術の発達により、
聞き手も作り手も、
音楽への距離が縮まりました。
カタチがないものですからね。
携帯や、PCからダウンロードで
いつでもどこでも、音楽を手にいれることが出来ます。
しかも、1曲1曲、曲単位で。
しかもそれらの曲は、
リスナーのみなさんが自由に並べ替えることができます。

つまり、アナログレコードが誕生以来、
アーティストが発信してきた、
「アルバム」という概念が崩壊したんですね。
言い換えれば、携帯型音楽プレイヤーの浸透は、
リスナーのみなさんに、
音楽の楽しみ方の
プロデュース権が移行していることの証なんですね。


特にスマホ、スマートフォンになってからは、
電話に携帯型音楽プレイヤーの機能が合体。
そこでは、YouTubeのような動画も見れますし、
日常生活の中のあらゆるエンタテイメントが
手のひらの中で完結しつつあります。
我々のつくる音楽は
そのほとんどが、携帯型音楽プレイヤーやスマホ、PCから、
イヤフォンで聞かれることになりました

誰もが、スピーカーから伝わる、空気の振動よりも、
自分のカラダの中の骨伝導で
音楽を感じているということです。
ということは、よりダイレクトでカラダにとけ込む音楽、
それはアコースティックでも、ロックでも、
たとえば重低音のダブステップでも、
肉体の中に溶けこみやすい、
音楽が好まれていくようになるでしょうね。

歌詞もそうですよね。イヤフォンの中で聴く音楽は
アーティストと一対一、マン・ツー・マンで繋がる
音楽です。アーティストが歌う「君」は
オンリーワンの自分のことに感じるわけです。
ですから、アーティストの関係が、
今まで以上強い絆になってかんじる。
だから、ライブ会場で、あんなにも盛り上がるんですね。

ちなみに、僕はアナログレコードの音が大好きなんですけど、
実はCDのクリアネスも好き。
だって、しゃきっとしていて気もちいい。
もっと言っちゃうと、
デジタルで圧縮された音も大好きなんですね。
圧縮された音源には、
その昔、LAに行った時、
空港からスタジオに向かうタクシーで聴いたFMのような、
パンパンにつまった音の迫力がある。
いい音、悪い音、ではなく、「高まる」音なんですね。
音楽に活気があるんですよ。
だから、いつもマスタリングという、
音の仕上げの最終行程でCDだけでなく、
圧縮を前提にした配信用のマスタリングもやるんですよ。

多くのリスナーが、
携帯型音楽プレイヤーで
圧縮された音楽を聞く事が日常的になている。
この結果、生まれてくる未来の音楽が
どうなっていくのかが楽しみです。

ま、音楽は人が奏で、人が聞くもの。
いい声、いい曲、いい歌詞、いい演奏は
永遠に不滅です!


というわけで
今日は僕がiPodのCMの中で
特に印象に残っているこの曲を聴きましょう。

M.  Vertigo /U2

How to Dismantle an Atomic Bomb - U2

ちょうど、iPodで動画も見れることをアピールしていた時代ですね。
俯瞰でみた、ダイナミックなミュージックビデオが懐かしい!
(U2本人がCMに出演していましたね。)

というわけで…
「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」
明日も音楽の新しい聞き方について、お話しします。
お楽しみに!

STAFF| 17:07 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA