2012年09月26日

僕の山下達郎!

「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」…
古今東西、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはいったいどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されるのには、どんな秘密があるのか?
毎日音楽と向き合っている、亀田誠治が解き明かしていきます!

第98回目のテーマは…

「僕の山下達郎!」

伝説のバンド シュガーベイブ時代の1975年から、
2012年という幅広い時代の曲、それに新曲が収められた、
オールタイム・ベスト・アルバム「OPUS」が本日リリースされました。

実に40年近くに及ぶ歴史の中で、
まったくブレない、一貫した「達郎サウンド」を聞く事ができる山下達郎さん。
その音楽へのこだわりは、僕も先輩ミュージシャンとして、
音楽家として心からリスペクトしています。

派手なテレビ出演もない…
ことさらメディアにも多く登場しているわけではない…
でもね、みんなのCDライブラリーの中にも、
きっと達郎さんのアルバムってあるでしょ?

世代を超えて「山下達郎の作品」が
愛されている理由は、どこにあるのでしょうか?
お話ししてみたいと思います。

♪ 悲しみのJODY
達郎さんの音楽は、ドゥー・ワップ(DooWap)という
アメリカのリズム&ブルースからはじまったストリートミュージックに
多大な影響を受けています。
(どうしてドゥー・ワップ“DooWap”と言うかというと、
バックコーラスに「ドゥワドゥワ〜」って入る、あれですね)

つまり、達郎さんの音楽は
あんなにも、緻密にしっかりと構築されたサウンドにもかかわらず
マインドはストリートミュージックからはじまっているんです。
そう、路上から生まれた音楽を、ビーチボーイズのペットサウンズ顔負けのこだわりと、
クオリティの作品として磨きあげている。
だから、理屈抜きで楽しめる身近なPOPミュージックなんです。
音楽ファンだけでなく、一般の人の心にも、永遠に残るんですね。

そして僕は、達郎さんほど、
自分の作り出す「サウンド」へこだわりをもって向き合うミュージシャンを知りません。
時代が変化して、デジタル化が進んでいく中、
自分が愛してきた音楽の持つアナログなフィーリングを一欠片も失わないように、
努力していらっしゃる。
たとえば、ライブコンサートもデジタル化せず、
今となっては手作業で手間がかかるアナログのミキサーでやっていると伺った時には、
本当に頭が下がりました。
時代の音を追いかけるのではなく、
時代の中で、音楽家が奏でる理想の音楽がリスナーにどう届くか、
ということに、真摯に向き合っていらっしゃるんですね。

山下達郎さんの歌詞には、時代の言葉が出てきません。
たとえば、「メール」や「携帯」みたいな、
時代を象徴するような小道具が登場しないんですね。
そのかわり、どの時代にも、どの世代にも通用する普遍的な言葉で、
情景や心情を鮮やかに描写します。
だから、時代が変わっても古くならない。
いつの時代でも聞けるエバーグリーンな音楽になるんです。

そして、歌唱力ですね。歌い回しだけで表情豊かに表現できる
素晴らしいボーカルテクニックを持ち合わせているので、
達郎さんは、音符が長い大きなメロディを歌えるんです。
今どきのJ-POPみたいに、メロディに言葉をつめ込む、ということがないので、
聞く人はメロディと言葉の行間を、たっぷりと感じる事ができるのです。
あたかもね、映画館で映画を見ているような、ゆったりとした気持ちで、
達郎さんの音楽の中に引き込まれていくんです。

今日聞いていていただいたのは、達郎サウンドの真骨頂ですよ。
伸びやかなメロディと美しい歌詞は、「がんばれ!」なんて一言も言わないのに、
いつ聞いても聞く人に勇気を与えてくれます

いつか(SOMEDAY) / 山下達郎

rca_rideontime.jpg

素晴らしい曲ですね。
この曲にこめられている思いが、
達郎さんの、大きな、大きな音楽愛
そして人間愛を象徴していると思います。

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STAFF| 13:42 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA