2012年09月25日

イエロー・マジック・オーケストラ

「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」…
古今東西、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはいったいどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されるのには、どんな秘密があるのか?
毎日音楽と向き合っている、亀田誠治が解き明かしていきます!

第97回目のテーマは…

「イエロー・マジック・オーケストラ 」

坂本龍一、細野晴臣、高橋幸宏…
この3人により1978年に結成された、YELLOW MAGIC ORCHESTRA。
テクノ・ミュージックのムーブメントを巻き起こした伝説の
グループとして知られています。

そんなYMOの代表曲、「テクノポリス」「ライディーン」が収められたアルバム
「SOLID STATE SURVIVOR」が発売されたのが、
1979年の今日、9月25日でした。

音楽ファンのみならず、お茶の間レベルでも大ヒットしたこのアルバムは、
当時77万枚を超える大ヒット。
翌年、1980年末に行われた「レコード大賞」で
「ベストアルバム賞」を受賞しています。


忘れもしません、高校1年の春、
僕も夢中になってレコードを聞きまくりました。
だって、駅の広告からテレビまで街中がY.M.O一色なんですもの。
それまでに存在しなかった「テクノ」という音楽を
ワクワクしながら聴いたのを覚えています。
買いたてのウォークマンに入れて! …なんだか時代を感じますね。

このように、Y.M.O.の作りだした音楽は時代を超えて
世界中のアーティストに愛され、受け継がれています。
ちょっと紹介しますよ!

♪ BEHIND THE MASK / ERIC CLAPTON
エリック・クラプトンがカバーした「BEHIND THE MASK」。
マイケル・ジャクソンがアルバム「スリラー」を作っている時に、
レコーディングしたものの… 様々な事情で当時発表されなかった。
と、いうのは有名な話ですね。
元々あった歌詞に、
マイケル自身が書いた歌詞をプラスしたモノを歌っているのが
このクラプトンのバージョン。
テクノだった曲が見事にロックになっていますね。
のちにマイケルのヴァージョンも発表されました。

♪ I’M REAL / JENNIFER LOPEZ
イントロの部分でYMOの「ファイアークラッカー」のフレーズを
フィーチャーしているのはジェニファー・ロペス。
このフレーズのおかげで、どこかしらオリエンタルな雰囲気をゲットしていますね。
YMO効果です!。

♪ 君に、胸キュン / 土岐麻子
YMOの3人が踊るミュージックビデオで
お茶の間にも衝撃が走った「君に、胸キュン」のカバー。
土岐麻子さんのバージョン。

ところで、「君に、胸キュン」 すばらしい、タイトルですね。
松本隆さんのタイトルキャッチと歌詞がいいですね。
「え!?意外!?キャッチコピーっぽいタイトルだから
糸井重里さんだと思っていた。へー、松本隆さんなんだ!?」
って思われた方いらっしゃるのでは!?
実は、松本隆さんと細野さんは、
「はっぴいえんど」という同じバンドのメンバーだったんですね。
細野さんの書いた曲に、松本隆さんが歌詞をつけるという名コンビは
イモ欽トリオの「ハイスクールララバイ」や
松田聖子さんの「ガラスの林檎」などで聴く事が出来ます。

♪ 君に、胸キュン / KREVA
KREVAのバージョンです。
テクノサウンドをうまくヒップホップに落とし込むセンス、
さすがKREVAです!
言葉の錬金術師KREVAがカバーする「君に、胸キュン」
いかにこの曲の完成度が高いかを物語っていますね。

Y.M.Oはホントに印象的な曲が揃っていますね。
こんな風に例を挙げればキリが無いのですが
一過性のブームではなく、時代を超えて愛されるYMOの音楽。
ファンションや文化の面では、
たくさんの人が解説していらっしゃるので
今日はY.M.Oを「Musician’s Point Of View」
音楽家としての三人を掘り下げていきます!

Y.M.Oの音楽は、テクノミュージック。
いわゆる自動演奏を基本にしているんですけど、
坂本さんも、細野さんも、幸宏さんも、
三人ともミュージシャンとして、むちゃくちゃうまい!
日本のニューミュージックの黎明期を支えた
超一流の腕前のセッションミュージシャンなんです。

たとえば細野さんのベース!
日本のチャック・レイニーか!?というくらいのグルーブメイカー!
音符が長くて気持ちいい!
この、細野さんのリズム&ブルースが根っこにある音楽性は、
Y.M.Oのテクノにダンスミュージックの普遍性を与えているんだと思います。

たとえば坂本さんのこのピアノ!
一つ一つの音にこめられたこの深みのある表現力!
坂本さんのピアノには奥行きがありますね。

たとえば!幸宏さんのこのドラム
木村カエラちゃんをボーカルに迎えた、サディスティックミカバンド
このドラムめちゃくちゃタイト!でかっこいいですね。
このタイトさが自動演奏との相性が抜群!
Y.M.Oのグルーヴを支えていたんですね。


このように、バックグラウンドも音楽性も違う、
超一流の音楽シェフ三人が化学反応をおこし、
最高の料理を作ったのがY.M.Oというわけです。

テクノという自動演奏の一見、無機質な音楽の仮面の裏で、
三人は圧倒的な表現力と想像力で新しい音楽を作り上げたんですね。
だからY.M.Oの音楽は、メロディ、リズム、言葉、どれをとっても
生き生きと「歌っている」んです。
だから、時代を超えて愛されているんですね。

ひとつだけ / 矢野顕子

yano.jpg

この曲「ひとつだけ」が入っている矢野顕子さんの
「ごはんができたよ」は1980年の作品!
「SOLID STATE SURVIVOR」と同じ頃に
こんなに温かい曲を奏でるミュ−ジシャンとしてのY.M.O
その懐の深さ恐るべし!

♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪

亀田誠治オフィシャルサイト『亀の恩返し』では、
動画やリリース情報などなど最新情報が載っていますので、ぜひチェックを!

STAFF| 13:34 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA