2012年07月19日

「なんでも答えます、音楽のギモン!」

「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」…
古今東西、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはいったいどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されるのには、どんな秘密があるのか?
毎日音楽と向き合っている、亀田誠治が解き明かしていきます!

第60回目のテーマは…

「なんでも答えます、音楽のギモン!」

はい、今日は、普段皆さんからいただいている
「音楽のギモン」にお答えしていきましょう。

それでは、さっそく1通目から。。。 

RN:さきょう
初歩的な質問で申し訳ございません。
「作曲」と「編曲」の境目はどの辺りなのでしょうか。
また、作曲者と編曲者とは、それぞれどこまでを担当するのでしょうか?

作曲と編曲の違いですね!
これはよく質問されるんです。
僕も親戚のおじちゃんおばちゃんに説明するのに
今でも苦労しますもん。
お答えします。 
一般的に作曲は主にメロディを作ることを指します。
とはいえ、ほとんどの曲はメロディに和音がついて
デモがあがってくるので、土台になる和音までは出来ています。
でも、これはまだ産声をあげたばかりの、
素っ裸の赤ちゃんの状態です。

そして、編曲は、その作曲された裸のメロディに
一番お似合いのお洋服を着せて、外に出すという仕事です。
イントロや間奏を考えるのも編曲の仕事。
ビートや楽器の編成を考えるのも編曲の仕事です。
編曲の方向性一つで、音楽の印象は大きく変わります。
バラードにだって、パンクにだって、
ジャズにだって、レゲエにだって出来るんです。

そして、編曲家に問われるのは
楽器の知識やレコーディング現場の実践的なノウハウなのですね。
これは、たくさんの経験を積むことによって
磨いていくしかないという、職人芸みたいなところがあります。
拘束時間も、朝までなんてこともありますし、
残業代も、もちろんでません(笑)
ですから、いいメロディを書くことに専念するために、
作曲はするけど、編曲にはタッチしない
という作曲家の方も結構いらっしゃいますよ。
逆に、作曲もして、アレンジもして、というアーティストの方は
本当に大変だと思います。
頭が下がります。
いずれにせよ、いいメロディが作曲され、
そのメロディがいい編曲によって
素晴らしい曲になっていくのが理想的ですね。

RN:孔
はじめまして!
いつも楽しく聴かせていただいています。
いろんな時代の曲を聴いていて疑問なのですが、
音作りやミックスの流行り廃りは
何がキッカケで起こっているのでしょうか?
例えば80年台っぽいスタァァァーンという
スネアの様に音色だけで時代を感じるサウンドって確実にあると思います。
ジャンルによってももちろん違うとは思いますが気になってしまいました。

最新の流行音はどこから始まるかということですね!
お答えします。

一番多いパターンとしては
デジタル録音機器や、エフェクター、プラグインといった
新しい機材の登場によっておこります。
その時代に開発された最新の録音機材が
アーティストの心をぐっと掴むと
みんな「かっこいい!」と思って使いたくなります。
これが時代の音になるんです。

もう一つは「新しいクリエイターの登場」です。
新しい才能のあるアーティストやプロデューサーなどが
今迄になかったタイプの音楽を作り上げた時、
他のアーティストもその音に続け!とばかりの勢いになって
同じようなサウンドが流行することがあります。

ただし、甘いものを食べ続けると、やがて
辛いものがたべたくなるように
あまりにも「時代の音」が流行すると、
やがてアーティストもそしてリスナーも飽きてしまうんです。
知能を持った人間は飽きっぽい動物です。
そこで、今度は今までに流行ったタイプと
違った機材を使って作品を作る。
もしくは温故知新。
今迄のスタンダードに立ち返って、新しい作品を作ってみる。

この繰り返しが過去何十年も繰り返されています。

では1980年代のパワーステーションスタジオの響きと
当時開発されたゲートリバーブが作り出すサウンドが印象的な
この曲を聴いて下さい。

M.  Adicted to Love /  Robert Permer 

61z8AlkthwL._SL500_AA300_.jpg               

RN:トンコトトン
いつも、FM KAMEDA楽しく聞かせてもらっています。
昔から、思っていたことなんですが、
レコーディングをしてCDになって、リスナーに音が届いているんですが、
プロデューサーがOKを出した音?というのは聞けないのでしょうか?
レコーダーなどで、何かしらの加工が加わって
僕たちの耳に届いていると思うので。
本当の音?を聞いてみたいです。

はい。 レコーディングの本当の音。アーティストが出している本当の音が
届いているのか!?私はそれが聴きたい!という質問ですね!
お答えします

結論からいうと、みなさんの手元に届いているのが
プロデューサーがOKを出した音です。
僕らはレコーディング中、何度も何度もOKを出します。

まずはドラムやベース、ギター、ピアノのオケを録っているときの、
ベストテイクに対してのOK!

その次は、アーティストが歌入れした歌に対するOK!

今度は、それらの音をバランスをとって調整する
トラックダウンした音に対するOK!
そして、そのトラックダウンされた音が、
どんなメディアで聞かれても、いい音で聞かれるための
マスタリングという行程に対するOK!
さらに、さかのぼれば
曲のOK!歌詞のOK!といった、
レコーディングスタジオに入る前のOK!もたくさんあります。
あ、出前のメニューのOK!もあった(笑)

というわけで、みなさんの手元に届いている音は、
正真正銘、僕達プロデューサーのOK!の集大成!
少なくとも僕の作品は
安心のカメダ印。
OK!OK!大オッケーですから、どうぞご安心を!

もし、それでも、途中のアウトテイクを聴きたいというのならば、
それは、プロデューサーの僕がOKを出さないからダメーーー!

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この番組「BEHIND THE MELODY」では
リスナーの皆さんから“音楽に関するギモン”をお待ちしています。
コチラ」からお願いします。

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STAFF| 13:25 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA