2012年06月26日

「残響が作り出す音楽の世界!」

「BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA」…
古今東西、人々に愛される曲、
メロディーの裏にはいったいどんなストーリーがあるのか?
そして、その曲が愛されるのには、どんな秘密があるのか?
毎日音楽と向き合っている、亀田誠治が解き明かしていきます!

第47回目のテーマは…

「残響が作り出す音楽の世界!」

山に登って叫んでみると、山びこが帰ってくる… 
そんなアニメのような世界、実際に体験した人はなかなかいないと思いますが…

「お風呂に入った時」や「カラオケに行った時」の
エコーやリバーブ、これはみなさん体験したことがあると思います。
ちなみに今日26日は、「風呂の日」
しかも6月なので「露天風呂の日!」だそうですよ。

というわけで、今日の「FM KAMEDA」は
リバーブが作り出す効果、音楽に与える影響に注目していきたいと思います。

1981年に発表され、その後もリバイバルヒットなどでおなじみ、
大瀧詠一さんの「君は天然色」。
CMなどでも、お聞きになってわかるように、ボーカルはもちろん、
演奏全体に、深いリバーブがかけられています。
このリバーブのおかげでどんな効果があるのでしょうか?

■海の深さ・青さや
 広がる大空を感じる、っていう人もいるでしょうね。

■リアルタイムでこの曲を知っている人は、
大滝さんの「ALONG VACATION」のジャケを思い出して、
バブル時代の、ゴージャスな時代感を思い出す人もいるかな?

■現実世界から離れて、音楽の中で思い切り開放感を味わうっていう人も?…

いろんなイメージがあると思います。

巨大なリバーブにのって音が壁のように迫ってくる感じ… 
これは「WALL OF SOUND」といって
音楽プロデューサー、フィル・スペクターが
1960年代に考案したものと言われています。
大瀧さん、そして山下達郎さんのサウンドにも、この影響がみられますね。

では、なぜアーティストやプロデューサーは
リバーブの効果を求めるのでしょう?
お答えしましょう。

リバーブは「残響」と和訳できます。
残響の響は、響きの響。

人間は、無意識のうちに
いつも残響を感じながら生活しています。
つまり、いろんな音が、反射して混じりあった
響きの中で生活しているのです。

みなさんは、残響のない部屋に入ったことありますか?

残響がないと、自分の声は、自分の体の中からしか聞こえてこない、
いわゆる、骨伝導でしか伝わってこないので
とても狭い空間にいるような気分になります。
イヤフォンをしていると、自分の声がからだの中から聞こえてきて変な感じでしょ?
これと同じです。とっても息苦しいんです。

つまり「リバーブ」は、「より広い世界へ連れていってくれる
自分解放マシーン、気分解放マシーン!」なんですね。

なので、リバーブをたくさんかければ、
より広い世界を表現できるし、リバーブを減らしていくと
より、小さな世界、個人的な世界を表現できるというわけです。

レコーディング用語で
残響のある状態を「LIVE」。残響のない状態を、「DEAD」というのですが、
文字通り、残響があると、人の感覚は生き生き、解放されて行くのですね。
だから、音楽にとってリバーブは、大きな感動を生むための大切な道具なのです。

M.  翳りゆく部屋 / 荒井由実


    
この曲は、より多くの残響を得るために
レコーディングスタジオではなく、目白の東京カテドラル教会で
ライブで録音されたんですよ

♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪

この番組「BEHIND THE MELODY」では
リスナーの皆さんから“音楽に関するギモン”をお待ちしています。
コチラ」からお願いします。

♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪:*:・・:*:・♪・:*:・・:*:・♪

亀田誠治オフィシャルサイト『亀の恩返し』では、
動画やリリース情報などなど最新情報が載っていますので、ぜひチェックを!

STAFF| 04:32 | カテゴリー:BEHIND THE MELODY 〜FM KAMEDA