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2018年06月16日

今週は宮部みゆきさんをお迎えしてのスペシャルエディション!

番組でも杏ちゃんが『レベル7』(2012年5月12日)、
大倉さんが『ソロモンの偽証』(2012年12月1日)など、
度々紹介してきた小説家宮部みゆきさんをゲストにお迎えして
最新刊『あやかし草紙』の創作秘話や普段の執筆スタイルjから宮部さんの選曲などなど
宮部みゆきワールド満載でお送りしました!

大倉さんが初めて読んだ宮部みゆき作品は、『火車』。
「(いい意味で)しつこく書くなあ!」と圧倒されたという大倉さん。
それを耳にした宮部さんも、普段はあまり自分の作品は読み返さないそうですが、映像化されるタイミングで読み返したときに
「若い頃からしつこく書いていたなあ、と思いました(笑)」と話すほど。

■ミステリーについて
ミステリーの新人賞出身の宮部さん。
いまではSFや時代物やジュブナイル、などなど
多岐にわたるジャンルを書きあげているようですが、
そのことを尋ねてみると・・・

「今でも私はジャンルとしてはミステリー作家だと思っていて・・・」

実はどの作品も構成はミステリーの構成なんだと話し、
杏ちゃんと大倉さんを驚かせました。

「ミステリーというジャンルがそれだけ懐が深いっていうんでしょうか、
(エンターテイメントも、重厚なものも)どんなものも入れられる。」

スイッチを切り替えるようにジャンルを書き分けるわけではなく、
全てミステリーというジャンルの中で続いているという宮部さん。
そのため、スイッチを切り替える必要ないので、並行連載している時に、
時代小説の中で現代語で話してしまうこともあったとか(笑)
当時としては若くしてデビューされた宮部さん。
当時は周囲にいろんなジャンルに手を出すことを止められたそうですが、
「(うちで描いている間は)ゆっくりかけばいいから」と、
連載している雑誌の方が手を差し伸べてくれたそうです。


■大好きな作家について
読書家でもある宮部さん。
疲れた時や迷った時は藤沢周平さんの小説を読むそうで、
そんな宮部さんに"藤沢周平さんこの1冊"を尋ねたところ・・・
「2冊あるんですけど・・・(笑)」と返ってきたのが
『隠し剣』シリーズ。
文庫本の9版がボロボロになってしまうほど読み込んだ宮部さん。
あまりにもボロボロになってしまったので新装版を買い直したそう。
そしてもう1冊が『秘太刀 馬の骨』。
完全なるミステリー!
こちらは何も情報なく読んでほしいと話していました。

■『あやかし草紙』について
『あやかし草紙』は「三島屋変調百物語」シリーズの5冊目。
シリーズを書き始めて10年、宮部さんのライフワークとなっている作品で、
江戸、神田の袋物屋である三島屋を舞台にした、短編集。
自分が聞いた恐ろしい話や、してしまった恐ろしい話など、
客の語る風変わりな百物語を聴き続ける娘・おちか。
シリーズには4人の聞き手が登場するが、
この巻で第1期が終了。次からは2人目の聞き手になる。

語られるだけなら早く進むところを"しつこく"書く宮部さん、
季節や、食べもの、周辺の事を書き込んでるうちに
ホームドラマのような、人情話のようなシーン登場する、
大倉さんも「怖い話ばっかりかと思ったら、楽しみ方が複合的で」と絶賛。
百物語ではあるものの、100話まで行くと恐ろしいことになるので
99話まで頑張ります、と話す宮部さん。
実は5冊目ではあるものの、5冊とも違うイラストレーターが装丁を担当。
2人も『あやかし草紙』から手に取って、あっという間に読了。
宮部さんも「どこから読んでも大丈夫になっています」と話していました。

今本屋でも平積みの1冊!単行本は一種の贅沢品と話す宮部さん。
手近に体験できる贅沢を是非あなたも体験してはいかがでしょうか?

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BOOK BAR staff| 22:54 | カテゴリー:BOOK INFOBOOK INFO

2018年04月21日

今夜は久しぶりにゲストをお招きしました。

今週はゲストをお迎えしてのスペシャル・エディション!

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今回お迎えしたのは先月、女性セブンの連載をまとめたエッセイ集、
吉祥寺デイズ: うまうま食べもの・うしうしゴシップ」を出された山田詠美さん。

山田詠美さんと言えば、BOOKBARでは
2012年9月1日には杏ちゃんが「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」を、
2015年6月6日には大倉さんが「賢者の愛」を紹介していましたが、
特に大倉さんは憧れの人の登場に大緊張・・・!(伝わりましたでしょうか・・・)

今回山田詠美さんには、執筆スタイルや
長年勤めていらっしゃる芥川賞の選考会での裏話や、
最新作についてもたっぷりとお話を伺いました!
また今回の選曲はMUSIC LOVERでもある詠美さんによるもの!
普段とちょっと違う雰囲気のBOOK BARいかがでしたでしょうか・・・?

■執筆スタイルについて
小説を書かない人種の方がエレガントだと話す詠美さん。
書いていて楽しくないと話す詠美さんにとって
小説を書くのはパスポートの更新のような感覚なんだそうです。

「自分国の滞在許可を得るために更新しないといけないんです」

直木賞受賞以来〆切のある仕事はほとんどないという詠美さんですが、
急かされると書けないタイプだそうで、必ず〆切前に原稿をあげるそうです。
「原稿を早く上げてさぼる時間を作るのが必要なんです」
とは言え、机に向かうまで時間がかかるタイプだと話す詠美さん。
音を排除した仕事場で、普段3時間机に向かうそうですが、
1度原稿をあげると、ほとんど直しは入らないんだそうです・・・!
「だから(机に向かうまで)時間がかかるのかもしれませんね(笑)」
音を排除するのは文章のリズムで書いているときに、
作曲しているような感覚になることがあるから。
「気が付いたら何時間も・・・なんてことはないんですか?」という杏ちゃんの問いに
「ないんです」と応えた詠美さん。

「筆がのったら筆を置きなさい。」

夜中に書いたラブレターのようになってしまうから、
師と仰いだ宇野千代先生の教えを守っているんだそうです。

■吉祥寺デイズについて
「女性セブン」に連載しているエッセイ「日々甘露苦露」から、
とりわけ人気の高かった回を全95篇収録したエッセイ集。
自然に除霊されているレベルで塩が家にある塩好きな詠美さん、
枝豆やバター、シャンパンやホッピーなどなど・・・うまうまなお話や
小池百合子さんや森友学園問題まで、うしうしなゴシップまで
帯には「禁子供」の字があるように、大人の愉しみが詰まった1冊。
今も原稿用紙に黒のサインペンで手書きするという詠美さんの
直筆原稿も掲載されているそうです。
そちらも是非合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

◆◇◆
また今回、山田詠美さんのサイン入りで最新作のプレゼントを戴きました! プレゼントを希望される方は番組のメッセージフォームからご応募ください。 番組の感想などを添えてくださるとうれしいです! 20180421_eimi2.jpg
BOOK BAR staff| 22:50 | カテゴリー:ゲストゲスト

2016年11月06日

今夜は久しぶりにゲストをお招きしました。

来週11月11日に公開される、杏ちゃん初主演映画『オケ老人!』の監督・細川徹さんを迎えてお話し伺いました!

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細川徹さんといえばコントユニット「男子はだまってなさいよ」や「シティボーイズ」のライブなど舞台の作・演出を多く手掛け、またアニメ「白くまカフェ」の構成、ドラマ「乾杯戦士アフターV」の脚本・監督さらに、サンリオピューロランドのショーなど幅広く活躍されてきました。

そして今回監督を務めた「オケ老人!」は長編映画2作目。

■あらすじ
映画『オケ老人!』の主人公は杏ちゃん演じる小山千鶴。
高校教師の千鶴は、やはり音楽のすばらしさを改めて感じてオーケストラに入団。ところが交響楽団とフィルハーモニーを間違えた千鶴が入ったのは老人だらけのアマチュアオーケストラだった…

■原作との違いについて…
細川監督曰く原作物を映画化するときにやってはいけないことがいくつかあるそうで、例えば「性別を変えること」「無駄な恋愛要素を入れること」「新キャラの登場」などなど…
元々主人公は男性の「オケ老人!」、原作至上主義の細川監督は4年前にオファーを受けてからいろんな俳優のキャスティング試みましたが、「何かが足りない…」と悶々とした日々を過ごしていたんだそうです。するとある日プロデューサーから「性別替えませんか…」と呼び出され、提案されたのが杏ちゃんだったんだそうです。
小さな老人たちと一緒になると1人頭が飛び出る背の高い杏ちゃん。その画のかわいらしさとおかしみ。細川監督は、既に映画を見た大倉さんと一緒に

「杏ちゃんしか考えられない」

と頷いていました。
原作と映画では性別以外にも違う部分がたくさんあるそうで、自分が覚えられなかったから、という理由でエルガーの「威風堂々」を選曲したり、原作ではロシアと日本の国家機密情報にまで話が及んだり…原作と映画でそれぞれ楽しめる作品になっています。
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■映画監督になるまでのこと
細川監督、実は映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 』や『プロジェクトA 』に影響を受け、中学生の頃からずっと映画監督になりたかったんだそうですが、初めて映画監督の話が来たのは40歳になる頃。と、いうのもずっとコントや舞台をやり続けていた細川監督、

「それ誰にも映画監督になりたいって言ってないでしょう」

スタッフの一言に「…そりゃあそうだな」と納得。「この人にやらせたいと思うものを作ってきてない人に話は来ない」「若い人はなりたいものは言った方がいいよ」と、話していました。


■細川監督の読書スタイル
そんな細川監督の"読書スタイル”も伺いました!
ずっと好きなのは海外のミステリーやSFなんだそうですが、高校時代W村上の洗礼を受けたという細川監督。読んでいるときは映画化を前提に読むことはなく、純粋に読書を楽しんでいるそうです。オケ老人は完成まで4年かかったそうですが、他にも手を付けている作品があるそうなので、監督の今後にも注目ですね!

以前杏ちゃんが紹介した「バカ昔ばなし」シリーズも手掛けている細川監督。

BOOK BARをめぐる不思議な縁も感じた回となりました。

BOOK BAR staff| 00:50 | カテゴリー:ゲスト

2016年07月03日

今夜は久しぶりにゲストをお招きしました。

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最新刊『マチネ の終わりに』が大ヒット中の芥川賞作家の平野啓一郎さんを迎えてお話し伺いました!

平野さんといえば『ドーン』『空白を満たしなさい』『透明な迷宮』など
この番組でも何度も本を紹介してきましたが、
大倉さんはまず「平野さんが恋愛小説を?」と驚いたんだそう。
実は平野さん、普段恋愛小説を読まないそうですが、
今回は40代のちょっと大人の恋愛小説。
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物語は天才クラシックギタリストの蒔野聡史の伝説的なコンサートの夜、
ジャーナリストの小峰洋子との出会いから始まる恋愛小説です。
互いに運命を感じる2人ですが、とある事件をきっかけにすれ違います。

『過去は変えられる』

繰り返し出てくるこの作品のテーマ。
絶妙にすれ違う2人のもどかしさ、どろどろとした大人の恋愛、
そして美しい精神的なつながりに引き込まれる1冊。

杏ちゃんが気になっていた、序文の実話をにおわす表現を直撃すると、
「読んだままに思ってくだされば」と、平野さん。
「文学は人間の失敗を描くジャンルと言われているけれど、
憧れるような人物をゼロから想像するのは難しいですから…」
どんな小説にも何かしらの形でモデルはいるのかもしれません。

話していて頭がいいなあと思うような女性に色気を感じる

母親が家庭を守って…というような価値観と別の価値観で生きる、
魅力的な女性とはまさにパリや中東で働く洋子そのもの。
日本文学によくある女性像とは違う女性像を描きたかったんだそうです。

今後、興味あるのは歴史だと話す平野さん。
本作でも深くかかわっていた「運命」。
今の時代はどういった経緯でこうなったのか、
考えながら小説を書いてみたい、と話していました。

そんな平野さんの"読書遍歴”も伺いました!
意外にも野球少年だった平野さんは、読書家の友人を
「なんでこんな晴れた日に…」と疑問に思っていたそうですが、
中学生になって三島由紀夫さんの『金閣寺』を読んで、衝撃。
以来、三島由紀夫さんが好きだった作家を中心に読書家になったんだそうです…!

その後平野さんは高校生で小説を書き始め、
大学5回生の時に『日蝕』で芥川賞を受賞しますが、
当時の自分を振り返って平野さんは、京都で過ごした当時の環境や、年齢を挙げて、
「今では書けないですね」と話されていました。

BOOK BAR staff| 00:45 | カテゴリー:ゲストゲスト


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