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2018年09月29日

■一冊入魂■

週替りで本のプロフェッショナルである書店員さんに
今読むべき!読んでほしい!オススメの一冊を紹介して頂きます。

今週は、TSUTAYA TOKYO ROPPONNGIから
大野静子さんが入魂の一冊を紹介してくれます。
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TSUTAYA TOKYO ROPPONNGIさんはJ-WAVEと同じ六本木ヒルズ内に
お店を構えているということもあり、「BOOK BAR お好みの本、あります。」発売直後、1ヶ月にわたって、BOOK BARフェアを展開してくれました!

大野静子さん入魂の一冊はこちら!
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きりぎりす』 
著:太宰治

今年没後70年の太宰治。
各書店や出版社でも特集されることの多い太宰作品は
誰もが若いころ、理由はどうあれ1度は手に取ったことある作家だと思います。
そんな太宰作品の中でもおすすめしたい作品は、
ノリにのっていた太宰中期の作品が収録された「きりぎりす」という短編集です。
捨て曲のないベストアルバム。
中でも「畜犬談(ちくけんだん)」と言う作品は、
いつか必ず犬に噛まれると確信しているほどに犬を嫌っていた男の短編。
ユーモアで一貫しながらも、最後には文学的境地に着地して胸を打たれます。
是非手に取っていただきたいです。

BOOK BAR staff| 22:49 | カテゴリー:一冊入魂

2018年09月29日

9.29 OA 西城秀樹 George Harrison Portugal. The Man and more

1 キミを忘れないよ / 大原櫻子 


2 ブルースカイブルー / 西城秀樹 


3 My Sweet Lord / George Harrison 


4 You are so beautiful / Billy Preston


5 Live In The Moment / Portugal. The Man 


BOOK BAR staff| 22:46 | カテゴリー:SONG LIST

2018年09月29日

ある男

今週、大倉さんが紹介してくれたのは…こちら!

大倉眞一郎セレクト
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著:平野啓一郎 文藝春秋

『私はずっと大倉のままで死ぬのでしょうか』

今まで番組でもたびたび紹介してきた平野啓一郎さんの書籍。
その中で必ず出てくる"分人"という概念。
家族といる自分、友達といる自分、会社にいる自分・・・
統合されているものなのか、そうではないものなのか。
主人公は死別した夫が別人だったという奇談を持ち掛けられた弁護士。
ドキュメンタリー風にも見える、大倉さん曰く、
その"分人"という概念がきれいに昇華された完璧な小説。
小説家である平野啓一郎とそうではない平野啓一郎と使い分けた"序"。
頭からページをめくる手が止まらなくなる1冊。

BOOK BAR staff| 22:40 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月29日

BOOK STAND 作家、ラジオナビゲーターのロバート・ハリスさんが登場

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は作家、ラジオナビゲーターのロバート・ハリスさんの登場です。
20180929_BS.jpgハリスさんはここJ-WAVEでも長らくナビゲーターを務めていたので、リスナーにも馴染みがあるのではないでしょうか?
ラジオの他では、作家として、旅や放浪、文学や映画を題材としたエッセイやショートストーリーを沢山だされています。
今月刊行される初の長編小説も話題ですね。
タイトルは「JJ 横浜ダイアリーズ」、60年代に横浜で青春時代を過ごしたハリスさんの自伝的ストーリーとなっています。
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今回BOOKSTANDでは、ハリスさんが自信を持ってオススメする小説を3冊選んでくれました。
今夜はその3冊目です。

若者のすべて
今夜ご紹介したいのは本当に古典。
クラシックですね。イギリスの作家のサマセット・モームの「剃刀の刃」という作品です。サマセット・モームというと『月と六ペンス』
とか『人間の絆』で有名なのですが、これは作家が69〜70歳の時にかけて書いた晩年の作品なんですね。
舞台が第一次大戦が終わったちょっと後の話で、書いたのもまさに1944年という第二次大戦の真っただ中で描いたんですけども、主人公は裕福な家の青年で、まだ景気のいいアメリカの中でビジネスでやっていくっていうところで、彼は空軍のパイロットであって、まだ若い17歳くらいの時にヨーロッパ前線に行って、第一次大戦で、友達が自分をかばってなくなってしまい、そこで自分の人生観とか、価値観とかが変わってしまうんです。帰ってくると彼は自分の人生とは何かとか、死んだらどうなるとか、根本的な質問を自分に問いかけるんですね。神とは本当にいるのか、とか。そう言ったことを考えて、ドロップアウトしてしまうんですね。
1960年代のドロップアウトというとヒッピーとかいましたけど、これは第一次大戦の後にドロップアウトした青年の話なんです。それがすごく面白いなあ、と思って。
でも、だいたい(ドロップアウトした人が)やることは同じなんです。
まずはパリに行って、ボヘミアンなサークルの中でみんなと友達になって、いろんな本を読んで、自分探しを始めるんです。
今度はもっと肉体労働した方がいいんじゃないかと思って、炭鉱で働いたり、農場で働いたり・・・で、最終的にははインドのグルを支持しに行くんです。で、インドに3年ぐらいいるのかな。
まさに僕らヒッピーがやっていたことを青年は1920年代にやるわけです。
だから昔も、自分たちがやっていた自分探しをやっていたんだなあと言うところに新鮮さがあって、共鳴感を覚えました。
これはもう3回くらい読んでるんですけど、大好きな小説です。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND

2018年09月29日

そういうふうにできている

今週、杏ちゃんが紹介してくれたのは…こちら!

杏セレクト

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著者:さくらももこ 新潮社

『きっと、いま日本中で読まれている』

先月惜しまれつつ亡くなったさくらももこさん。
訃報を受けて、すぐに紹介したかったものの、ネットで購入してから
家に届くまでなんと1か月待ち!やっと手元に届いた1冊です。

「あたしゃ面倒くさいことは大嫌いなんだよ!」

私たちの記憶にある小学校三年生のまる子がそのまま大人に!
まる子らしい妊活を経てお母さんになる姿を描いています。
軽妙なのに真剣で、手を抜くところは抜く。
さくらさんならではのいとしい文体。
タイトルは糸井重里さんからもらったというエピソードも。
BOOK BARにいつかきていただきたかった、という2人のコメントに、
その姿を思い浮かべずにはいられなくなります。

BOOK BAR staff| 22:08 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月22日

■一冊入魂■

週替りで本のプロフェッショナルである書店員さんに
今読むべき!読んでほしい!オススメの一冊を紹介して頂きます。

今週、入魂の一冊を紹介してくれるのは文京区千駄木にある
往来堂書店の店長、笈入建志さんです。
往来堂さんは、いわゆる街の商店街にあるような小さな書店なんですが、
セレクトにたいへん力の入っている本屋さんとして知られています。

笈入建志さんの入魂の一冊はこちら!
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日本のヤバい女の子』 
著:はらだ有彩   柏書房

例えば乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫・・・といった
日本の昔話や、神話に登場する女性たち、美しいですよね。
ところが彼女たち、実はちょっとエキセントリックだったり、バイオレンスだったり・・・
急にいなくなったり、すんごい力を発揮したり、人じゃなくなったり・・・
そんなちょっとアレな女子たちも、
彼女たちには彼女たちなりにそうなった理由があるのでは・・・?
そんな彼女たちの目線に立って、描いたズバリ女子なエッセイ集。
ただ面白い、こともありますが、笑ってすまされない、
現代の女性にも通じるエピソードがいっぱいです。
著者自身が描いている女の子のイラストもかわいいです。
是非手に取って見てください。

BOOK BAR staff| 22:49 | カテゴリー:一冊入魂

2018年09月22日

9.22 OA スガシカオ Lenny Kravitz ピチカート・ファイヴ and more

1 ガリレオの数式 / スガシカオ 


2 Low / Lenny Kravitz 


3 River (Feat. Ed Sheeran)  / Eminem 


4 東京は夜の七時 / ピチカート・ファイヴ 


5 Love Is Stronger Than Pride / Amber Mark 


BOOK BAR staff| 22:46 | カテゴリー:SONG LIST

2018年09月22日

路上のX

今週、大倉さんが紹介してくれたのは…こちら!

大倉眞一郎セレクト
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著:桐野夏生  朝日新聞出版

『渋谷には表と裏がある』

渋谷にどんなイメージを持っていますか?
109やハチ公、渋谷センター街とにぎやかな印象もあれば、
1本路地を入れれば懐かしい風景も広がる渋谷。
この本はそんな渋谷を舞台に、10代女子のリアルな社会を描く小説。
主人公は裕福な家庭に育った女子高生。
ところがある日、家の都合で食うにも困るほどの親戚宅に預けられる。
親戚からのネグレクトに始まり、現実は彼女たちを傷つけていく・・・
そして手を出さざるをえなかったJKビジネス。
なぜそうなってしまったのか、社会問題を浮き彫りにしながら展開していく、
思わず声が漏れてしまいそうな描写は著者の取材の賜物。
ノンフィクションに限りなく近い、裏の渋谷の物語。

BOOK BAR staff| 22:40 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月22日

BOOK STAND 作家、ラジオナビゲーターのロバート・ハリスさんが登場

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は作家、ラジオナビゲーターのロバート・ハリスさんの登場です。
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ハリスさんはここJ-WAVEでも長らくナビゲーターを務めていたので、リスナーにも馴染みがあるのではないでしょうか?
ラジオの他では、作家として、旅や放浪、文学や映画を題材としたエッセイやショートストーリーを沢山だされています。
今月刊行される初の長編小説も話題ですね。
タイトルは「JJ 横浜ダイアリーズ」、60年代に横浜で青春時代を過ごしたハリスさんの自伝的ストーリーとなっています。
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今回BOOKSTANDでは、ハリスさんが自信を持ってオススメする小説を3冊選んでくれました。
今夜はその2冊目です。

気づけば渦の中
今夜紹介したいのは東山彰良さんの「流」。
彼は個人的にも友達でして、一緒にイベントをしたこともあります。

これはすごい話です。

舞台は1975年以降の台湾なんですね。
東山彰良さん、日本にお住まいなんですが、実は台湾生まれなんです。
メインのストーリーラインは、発生した主人公の祖父の殺人事件、その殺人犯を突き止めるミステリードラマになっていて、そこには重層的に青春ドラマとか、主人公が17歳の年齢からどんどん大きくなっていくんですけども、カラフルな家族の肖像とか、台湾の裏道で、おじいさんとかおばあさんとか、みんなで麻雀をしているシーンとか。それから日中戦争とか、国境戦争とか過去の血生臭い内戦の話も織り交ぜられているし、やくざとのトラブルとか、非常に切ない初恋の物語とか、それから主人公が陸軍士官学校に行って、ひどい目に遭うとか、そう言った話とかが展開していくんですけども、そこに幽霊とか、鬼火とか、こっくりさんとか、どっちかというとマジックリアリズム的な要素も入っているんですね。でも何となく、ストーリーとして一貫しているんです。
これちょっと信じられないよ、と言うところもなくて、どんどん面白くなっていきますね。この少年のどうやって自分の道を、模索していくのか、一番のメインだと思うんですね。非常に切ない恋愛があるんです。それも僕はちょっとほろっときたし、なにしろ読んでいてエネルギーを感じる小説なんです。当時の台湾のカオスが襲い掛かってくるような、そんなインパクトのある小説です。はじめのうちは中国の名前が・・・なかなか入りにくくて、読みにくい小説だなと思いました。ぐるぐるぐると渦の中に自分もいるような。そういう体感的な小説ですね。
これはぼくがここ2年で読んだ小説の中で1番おもしろい小説です。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND

2018年09月22日

算法少女

今週、杏ちゃんが紹介してくれたのは…こちら!

杏セレクト

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著者:遠藤寛子 筑摩書房

『元祖・理系女子(リケジョ)』

江戸時代に刊行以来、和算書界ではちょっと有名な「算法少女」。
その「算法少女」に隠された謎を解きながら、
オリジナルの物語を組み合わせたような同名の和算時代小説。
江戸時代、実は海外よりも発達していた数学。
「男だけのものじゃない!」「女のくせに!」東の流派、西の流派・・・
和算の魅力、解ける喜びに夢中になった少女、少年を中心に、
難しい問題を庶民で競っていた当時の姿を描いた物語。
途中途中に和算の問題が登場しますが、
杏ちゃんのように、問題を読み飛ばしてドラマ優先で読むのもアリ。
児童文学で活躍する著者だからこそ、
ひらがなも多く、イメージに反して幅広い世代でよみやすい1冊です。

BOOK BAR staff| 22:08 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月15日

■一冊入魂■

週替りで本のプロフェッショナルである書店員さんに
今読むべき!読んでほしい!オススメの一冊を紹介して頂きます。

今週、入魂の一冊を紹介してくれるのは三省堂書店・神保町本店の
アルパカ書店員こと内田剛さん。
神保町本店は、本の街・神保町のランドマークとなっている
売場面積約1,000坪の大型書店です。

内田剛さんの入魂の一冊はこちら!
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究極の文字を求めて』 
著:松楠太郎 ミシマ社

文字が大好き過ぎて自分オリジナルの文字を作ったほどの
文字フェチである著者が、究極の文字を作ろうとして
あらゆる文字を徹底追究したものをまとめた1冊。
例えばテルグ文字やアラビア文字をはじめ、
もはやこれは文字なのか、迷路のような文字や視力検査のような文字、
現代から古代まで、古今東西の文字がまとめられています!
自分たちのつかっているひらがなやカタカナ、漢字を
見る目が変わるかもしれません。楽しい本です。
是非手に取って見てください!

BOOK BAR staff| 22:49 | カテゴリー:一冊入魂

2018年09月15日

9.15 OA Adele Yuri Buenaventura KING CRIMSON and more

1 EM20_rhythm_GZM_full / from OST 「シン・ゴジラ」 


2 In the Name of Love / Jacob Banks 


3 FIRST LOVE / Adele 


4 SALSA / Yuri Buenaventura 


5 EPITAPH / KING CRIMSON 

BOOK BAR staff| 22:46 | カテゴリー:SONG LIST

2018年09月15日

ノモレ

今週、大倉さんが紹介してくれたのは…こちら!

大倉眞一郎セレクト
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著:国分拓  新潮社

『文明とは病気である』

偶然にも今週、本屋大賞ノンフィクション本大賞ノミネートが発表された1冊。
NHKスペシャル「最後のイゾラド」から生まれた奇跡のノンフィクションが書籍に。
イゾラド、とは文明と接触したことのない原住民のこと。
舞台はペルー。かつてイゾラドだったイネ族出身の男性が主人公。
新たに発見されたイゾラド調査を依頼されるも、
彼らの文化を守るため、そして免疫のない彼らを病原菌から守るため、
「絶対に接触してはいけない」のがイゾラドを守るルール。
ところが、その禁忌を冒さざるをえない事態が発覚する。

「ノモレ(仲間)かもしれない・・・」

男性一族には100年前に生き別れになった仲間がいた。
同じ言葉を話すイゾラド、100年ぶりに彼らは再開を果たせるのか・・・

BOOK BAR staff| 22:40 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月15日

BOOK STAND 作家、ラジオナビゲーターのロバート・ハリスさんが登場

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は作家、ラジオナビゲーターのロバート・ハリスさんの登場です。
20180915_BS.jpg
ハリスさんはここJ-WAVEでも長らくナビゲーターを務めていたので、リスナーにも馴染みがあるのではないでしょうか?
ラジオの他では、作家として、旅や放浪、文学や映画を題材としたエッセイやショートストーリーを沢山だされています。
今月刊行される初の長編小説も話題ですね。
タイトルは「JJ 横浜ダイアリーズ」、60年代に横浜で青春時代を過ごしたハリスさんの自伝的ストーリーとなっています。
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今回BOOKSTANDでは、ハリスさんが自信を持ってオススメする小説を3冊選んでくれました。
今夜はその1冊目です。

深くて深い
今夜ご紹介する本はですね「ファーストラヴ」島本理生さんと言って、一番最近の直木賞受賞作です。
「ファーストラヴ」っていうとラブストーリーに聞こえるんですが、切ない恋愛小説でもあるんですけども、メインはミステリー調で、ある女性がアナウンサーになる面接を受けて、でも途中で出ちゃうんですね。で、その帰りに自分の父親を殺してしまうところから話が始まるんですね。
主人公は彼女の自伝を書くということで雇われた臨床心理士の由紀さん。
だんだん女性の心理の中に入り込んでいくというミステリーが続いていくんですけども、本当に彼女が殺したかどうかもわからないし、いったいどういった心の傷を抱えているのかもわからないし、それが少しずつわかっていくのと、主人公の由紀さんも若いころに負った傷を負っているし、彼女と一緒に殺害を起こした女性の弁護をする男性も若いころに実はトラウマを負っている・・・みんなが受けた暴力とか、そういった傷を背負っている人の話なんですね。
かなり暗い話として始まるんですが、最終的には1個の光が差し込むっていう、なかなか読み応えのある作品になっています。
僕は自分でもセラピーをやっていて、セラピストとして以前働いていたんですね。だから人の心の傷がどうやって形成されていってどういうふうに解消していけばいいのかについて長いこと携わってきたので、この本を読んでいると「あ、こういうところで癒えていくのかな」とか「あ、こういうところに実は本当のトラウマがあったのかな」というふうに解き明かしていくプロセスが面白いですね。
あとは切ないラブストーリーを書かせたらうまい作家で、心理描写がうまく書かれていて、やっぱり女性って男性よりも自分の心に入っていくのがうまいと思うんですよ。
まさに島本理生一級ですね。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND

2018年09月15日

英龍伝

今週、杏ちゃんが紹介してくれたのは…こちら!

杏セレクト

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著者:佐々木譲 毎日新聞出版

『史実から見る、日本の変わってないところ。』

タイトルだけを聞いてひらめいた人はなかなかいないかもしれませんが、
開国か戦争か究極の選択に迫られた時代に活躍した
伊豆韮山の代官・江川太郎左衛門英龍の一代記です。
兵法にたけた人物であった英龍は海防政策の一環として、
2015年に世界文化遺産に登録された韮山反射炉を築造。
その他にも日本で初めてパンを焼いた人物としても知られています。
黒船来航のずっと前から未来を予見し備えていたていた英龍。
海防強化には終始消極的な幕府の姿に
最近『シン・ゴジラ』を見返した杏ちゃんはその政府の姿を重ねて
「江戸時代から変わっていない」と慨嘆の様子。
明治維新から150年。
理想のリーダー像に思わず胸が熱くなる1冊。
杏ちゃんのように映画『シン・ゴジラ』と併せて楽しむのもいいですね!

BOOK BAR staff| 22:08 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月08日

■一冊入魂■

週替りで本のプロフェッショナルである書店員さんに
今読むべき!読んでほしい!オススメの一冊を紹介して頂きます。

今週、入魂の一冊を紹介してくれるのは、下北沢にある本のセレクトショップ

B&B
の、店長・寺島さやかさんです。
お店の名前のB&BはビールのBとBOOKのB。
ブックコーディネーター内沼晋太郎さんとクリエイティブディレクターの嶋浩一郎さんが 「これからの街の本屋」について考え形にした本屋さんです。

B&Bは昨年12月、同じ下北沢で移転・リニューアルしました。
新店舗の場所はB&Bホームページをご確認下さい。
http://bookandbeer.com/news/reopen/

そんなB&B店長・寺島さやかさんの入魂の一冊はこちら!
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京都ケチケチ買い物案内』 
著:辻井タカヒロ 版元:誠光社

京都と言えばどの季節も観光客でにぎわっていて、
一見庶民の人が一体普段どんなところで買い物をしているのか
ちょっとイメージがわかないように思いませんか?
そんな、おしゃれな印象のある京都の町で生活する
漫画家の辻井タカヒロさんの普段の買い物にまつわることを
つづったコミックエッセイです。
誰もが持っている買い物へのこだわりがこまかく描かれていて、
共感する部分もありつつ、関西の人だからこその考えたがあったり
肩ひじ張らずに読むことができます。
是非手に取って見てください!

BOOK BAR staff| 22:50 | カテゴリー:一冊入魂

2018年09月08日

9.8 OA Missy Elliott hyukoh ウルフルズ and more

1 Fat Bottomed Girls / Antigone Rising 


2 WE RUN THIS / Missy Elliott 


3  Graduation / hyukoh 


4 僕の人生の今は何章目ぐらいだろう / ウルフルズ


5  Dollar Bill Blues / TOWNES VAN ZANDT 


BOOK BAR staff| 22:46 | カテゴリー:SONG LIST

2018年09月08日

無暁の鈴

今週、大倉さんが紹介してくれたのは…こちら!

大倉眞一郎セレクト
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著:西條奈加 光文社

『歴じいと呼ばれたい・・・』

歴史小説と言えば歴女の杏ちゃん!というBOOK BARあるあるに
一石を投じた?大倉さんが持ってきたのは、
女性が書いたハードボイルドな歴史小説。
物語は武家の出ながら正妻の子でないがために疎まれ、
寺に預けられた久斎が賢さのあまり寺でも兄僧からも辛く当たらる。
寺を飛び出した久斎は“無暁”と名乗り江戸へ向かう・・・
参考文献の中には以前杏ちゃんが紹介した
『バッタを倒しにアフリカへ』なども記載されていて、
よーく調べられた読み応えあるジェットコースターストーリーに
あなたも大倉さん同様一気読みしてしまう、かも?
歴史上の人物は登場しないため、
歴史が苦手な人も単純に人間ドラマとして楽しめます。

BOOK BAR staff| 22:40 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月08日

BOOK STAND CIVILIANのフロントマン コヤマヒデカズさんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週はスリーピースバンド、CIVILIANのフロントマン、コヤマヒデカズさんの登場です。
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中学時代、在籍していた吹奏楽部の部室に置いてあったギターに触れたことがバンドを始めるキッカケだったというコヤマさん、現在、音楽サイト「BARKS」にて書評コラム「深夜の読書感想文」を
連載中です。こちらの連載コラムでは、コヤマさんに読んでもらいたい本を読者から募り、そのなかから選んだ本を紹介しています。これまで取り上げた作家を見てみると、辻村深月さん、桜庭一樹さん、皆川博子さんなど。
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今回BOOKSTANDでは、「他人とうまく関われないあなたに捧げる救いの物語」というテーマで3冊選んでくれました。
今夜はその3冊目、最終回です。

現実と痛みを笑い飛ばして

今夜紹介するのは滝本竜彦さんの「NHKにようこそ!」という作品です。
NHKと聞くと先に思い浮かぶのは、あのNHKだと思うんですけども、この作品に出てくるNHKとは「日本ひきこもり協会(Nihon Hikikomori Kyokai)」の略なんです。

僕も20代半ばくらいのときに引きこもりだったんです。

本当に外に出られなくて、家でベッドから起き上がれなかったり・・・っていうのがあったので、滝本竜彦さんの「NHKにようこそ!」は自分の心にささりまくった小説だったというか、読んでいて、痛くて仕方なかったんですね。と、いうのもこの「NHKにようこそ!」の主人公は佐藤君という、大学を中退して、同じく引きこもりをやっている青年なんですね。
例えばコンビニに行って店員さんと話すことすらできないような、深夜しか外に出られません、みたいな人なんですね。
基本的にこの話はどうにかして主人公がひきこもりを脱出しようとして、とにかく間違った方向に暴走しまくる話なんです。すごくテンポがいいんですよ。思わず読みながら、主人公に突っ込みを入れたくなるんですよね「うおおい!佐藤!」とか「しっかりしろ――――!!!」「いい加減にしろ!!!」みたいな感じで(笑)そういう気持ちでずっと笑いながら読めるんですけど、そんなブラックユーモアがたっぷりありながら、滝本さん自身も本当にひきこもりだったことがあったので、ここに書かれている佐藤君の引きこもり特有の思考回路とか、行動とかがあまりにもリアルすぎて・・・だから刺さりまくっちゃったんですよね。痛くて痛くて。引きこもりにとってのバイブルみたいな小説にある意味なりうると思うんですよね。
滝本さんってすごく正直な人で、これを書き終えてから、漫画化、アニメ化されてヒットした後で、そのプレッシャーで次の作品が書けなくなってしまって、再び引きこもりに戻ってしまうっていう(笑)
それも含めて僕は滝本さんのこと大好きなんですよね(笑)

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND

2018年09月08日

世界を変えた100人の女の子の物語

今週、杏ちゃんが紹介してくれたのは…こちら!

杏セレクト

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著者:エレナ・ファヴィッリ、フランチェスカ・カヴァッロ 河出書房新社

『紹介したい!すごい!そう思うのは昔の人だけじゃないんですね』

タイトルを聞いて思い浮かぶのはヘレン・ケラーやキューリー夫人・・・
日本人だと神功皇后にオノ・ヨーコといった、
所謂歴史に名を残している偉人たちですが、
この本にはそんな偉大なる女性たちはもちろん、
2000年代生まれの少女たちまで掲載されています。
そんな世界で活躍する100人の女の子をさらに鮮やかに彩るのは、
女性イラストレーターたちが描いた彼女たちの肖像画。
ページいっぱいカラフルで、力強い、
これを眺めているだけでも元気をもらえる1冊。
また、杏ちゃんみたいに携帯片手に検索して、
知らない世界を追究していくのも楽しいですよね!
あなたは100人のうち、何人知っているでしょうか・・・?

BOOK BAR staff| 22:08 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月01日

■一冊入魂■

週替りで本のプロフェッショナルである書店員さんに
今読むべき!読んでほしい!オススメの一冊を紹介して頂きます。
今週は、TSUTAYA TOKYO ROPPONNGIから
大野静子さんが入魂の一冊を紹介してくれます。
TSUTAYAROPPONGI.jpg
TSUTAYA TOKYO ROPPONNGIさんはJ-WAVEと同じ六本木ヒルズ内に
お店を構えているということもあり、「BOOK BAR お好みの本、あります。」発売直後、1ヶ月にわたって、BOOK BARフェアを展開してくれました!

大野静子さん入魂の一冊はこちら!
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優雅な読書が最高の復讐である山崎まどか書評エッセイ集』 
著:山崎まどか DU BOOKS

海外、女子カルチャーが大好きな方にとっては
バイブル的な1冊になるかもしれない1冊です。
山崎まどかさんの14年ぶりになる書評集は、扱う書籍実に150冊以上!
私が特に好きなのは46ページの「ユー・アー・ホワット・ユー・リード」
というNY地下鉄での読書を通したコミュニケーションを描いた短いエッセイ。
実は先日東京メトロで隣に座った小学生がココシャネルの自伝を開いた時には・・・
度肝を抜かれ、話したい衝動にかられました。
読書から始まるコミュニケーション、素敵ですよね。
書評はもちろん、部屋に置いておくにも素敵な装丁にグッときます。
是非手に取って見てください。

BOOK BAR staff| 22:49 | カテゴリー:一冊入魂

2018年09月01日

9.1 OA Ben Sidran Coldplay tofubeats and more

1 LIFE IS BEAUTIFUL / from Original Soundtrack 


2 Knockin' On Heaven's Door / Ben Sidran 


3  Yellow / Coldplay 


4 River / tofubeats 


5  Promises / Calvin Harris, Sam Smith 

BOOK BAR staff| 22:47 | カテゴリー:SONG LIST

2018年09月01日

寝ても覚めても

今週、大倉さんが紹介してくれたのは…こちら!

大倉眞一郎セレクト
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著:柴崎友香  河出書房新社

『そうか・・・やっぱり顔か・・・』

大倉さんが深いため息と思に持ってきたのは、
本日公開になった映画『寝ても覚めても』の原作小説。
映画を見て、この映画が文字になったらどうなるのだろう、と思った大倉さん。
物語は想いを寄せる男性が消息を絶った数年後、生き写しのような男性が現れ・・・
という、運命の恋を描いたラブストーリー。
BOOK BAR初紹介の柴崎友香 さんですが、
その文体、才能にすっかり魅了された大倉さん。
大倉さんが話していたあざとさをあざとく見せない読ませ方
「ぱっと色がさす」「舌を洗うような」体験、
あなたも是非味わってみてはいかがでしょうか。

BOOK BAR staff| 22:40 | カテゴリー:BOOK INFO

2018年09月01日

BOOK STAND CIVILIANのフロントマン コヤマヒデカズさんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週はスリーピースバンド、CIVILIANのフロントマン、コヤマヒデカズさんの登場です。
20180901_BS.jpg
中学時代、在籍していた吹奏楽部の部室に置いてあったギターに触れたことがバンドを始めるキッカケだったというコヤマさん、現在、音楽サイト「BARKS」にて書評コラム「深夜の読書感想文」を
連載中です。こちらの連載コラムでは、コヤマさんに読んでもらいたい本を読者から募り、そのなかから選んだ本を紹介しています。これまで取り上げた作家を見てみると、辻村深月さん、桜庭一樹さん、皆川博子さんなど。
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今回BOOKSTANDでは、「他人とうまく関われないあなたに捧げる救いの物語」というテーマで3冊選んでくれました。
今夜はその2冊目です。

こどもにはこどもの、おとなにはおとなの。
今夜ご紹介するのは辻村深月さんの「かがみの孤城」です。
主人公は中学生の男女なんです。で、それを取り巻く大人たちがいて、大人たちの世界と子供たちの世界と2つで進んでいく物語です。
この作品は、僕が勝手に思う辻村深月という作家の小説を書く上での気持ちの変遷みたいなものが見えたような気がしていて。ていうのは、この「かがみの孤城」で描かれているもので僕が注目してみてほしいものがあるんですけども、それは"大人たちの描かれ方"と"子どもたちの描かれ方"なんです。
子どもたちっていうのはみんなそれぞれ関わっていくうちに、それぞれの事情を知るんですね。「あ、君も!」「君も不登校なんだ・・・!」って、そこに集まった子供たちがみんな不登校であることにだんだん気が付いていくんです。そして、少しずつ少しずつ同じ境遇の子たちで助け合おうとするんですね。そうやって助け合うこどもたちに対して、それを取り巻く例えば両親だったりとか、学校の先生だったりとか、大人たちっていうのは、やっぱり年をとって、良くも悪くも自分で自分の生活を何とかしている人たちなんですね。でも、大人は大人で何か問題を抱えていて・・・そうにもかかわらず他人を頼ったり、誰かと助け合ったりっていうのが、こどもに比べてできない。そうやってここで描れている大人っていうのは自分の悩みを自分で抱えてしまうんですよね。
辻村さん自身も大人の女性として生きている方なので、なんかその描かれ方に、僕は大人感、子供感みたいなものが出ているような気がして・・・。
最後、良い話だと思ったのは、最後の最後までちゃんと救いがあるんですよ。
読んで一片の曇りもなく本当にすがすがしい気持ちになるような、救われる、分け隔てなく感動を与えられるような、本屋大賞受賞も納得の本当に素晴らしい作品でした。
そんな辻村深月さんの「かがみの孤城」でした

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND

2018年09月01日

アウシュヴィッツの歯科医

今週、杏ちゃんが紹介してくれたのは…こちら!

杏セレクト

20180901_ann.jpg
著者:ベンジャミン・ジェイコブス 紀伊國屋書店

『表紙は、かわいいイラストです、が・・・』

アウシュヴィッツという言葉の強さに反して、
柔らかな物腰の手に取りやすいイラストの装丁。
タイトルだけを見て憂鬱になる人もいるかもしれないこの本は、
ポーランドの歯科医見習いだったユダヤ人の青年が、
母親の持たせてくれたドクターバッグをきっかけに
強制収容所へ送られながらも手に付けた職によって、
厳しい労働の最前線から医務室勤務になるなど、
度重なる奇跡、幸運を経てアメリカへ、生還を果たした回顧録。
装丁に加え、読みやすくさせるために凄惨な描写を避けたような、
より多くの人に手を取ってもらえるような"意志"を感じる1冊。
形にし続けないといけない、私たちの知らないけれど、知っておくべき真実。
原作刊行から20年の時間を経て日本に届きました。

BOOK BAR staff| 22:08 | カテゴリー:BOOK INFO


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