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2018年07月07日

BOOK STAND写真家の小林紀晴さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は写真家・小林紀晴さんの登場です。
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デビュー作であり代表作でもある『アジアン・ジャパニーズ』は、小林さんが23歳の時にアジアを旅し、海外に定住する日本人を描いた作品でした。
最近は日本全国の奇祭を記録したりもしてます。写真と散文で構成されている平凡社から刊行されている最新刊『見知らぬ記憶』は、新境地を開いたと評判です。
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今回BOOKSTANDでは、小林紀晴さんがくり返し手に取り読んでいるという本を紹介してくれます。
今夜はその3冊目です。

言葉にし難い道

今夜は藤森栄一の「古道」という本です。
藤森栄一という人は長野県の諏訪に生まれた考古学を研究している諏訪に住んでいた方で、もう亡くなっています。私も同じ諏訪出身と言うこともあって手に取りました。住んでいるときはなかなか興味がなかったり、気が付かなかったりした縄文文化とか、古い遺跡とかって言うものが諏訪にはたくさんあるんです。東京に長く住んでいる間に自分のふるさととか、生まれ育ったところに興味が出て、ここ10年ぐらいで割と読むようになりました。
中に"ルング・ワンダルング"っていう章があるんですけども、ルングワンダルングは確かドイツ語だったと思います。英語でいうとリングワンダリング(ring wandering)っていうんですけども、意味は環状・・・というか、ぐるぐる同じところをまわって迷うことというか。たとえば登山している人とか、砂漠で方向が分からなくなった人が、迷っていると、まっすぐ歩いているつもりが、なぜか同じところに戻っているというか、そういう道の迷い方をルングワンダルングと言うらしいんです。この本で初めて知ったんですが。
その言葉が少し気になっていて、そのころ私が諏訪で枯れた植物とか、ツルがぐるぐる絡まっている所を撮影していたんですけども、そのタイトルをこのルングワンダルングから借りたところがあって、自分が写真を撮るうえで、発想の源みたいなものがその時にはありました。

BOOK BAR staff| 22:24 | カテゴリー:BOOK STAND


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