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2018年06月23日

BOOK STAND 写真家の小林紀晴さんが登場!

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。

今週は写真家・小林紀晴さんの登場です。
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デビュー作であり代表作でもある『アジアン・ジャパニーズ』は、小林さんが23歳の時にアジアを旅し、海外に定住する日本人を描いた作品でした。
最近は日本全国の奇祭を記録したりもしてます。写真と散文で構成されている平凡社から刊行されている最新刊『見知らぬ記憶』は、新境地を開いたと評判です。
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今回BOOKSTANDでは、小林紀晴さんがくり返し手に取り読んでいるという本を紹介してくれます。
今夜はその1冊目です。

自分を辿る記憶の旅

今夜紹介しますのは写真家の瀬戸正人さんの本で「トオイと正人」という本です。
瀬戸さんというのは木村伊兵衛写真賞も受賞されている写真家さんですけども、
お父さんが残留日本兵で、ラオスで終戦を迎えて、その後お父さんがタイにわたって、タイでこの瀬戸正人さんが生まれるんですけども・・・。
タイ人として育ち、日本語も話せず、それが6歳の時にお父さんが日本大使館に「日本人です」と、名乗り出て、家族で日本の福島に引き上げてきて、そこからは初めて日本語を覚えて、日本人として生きていく、半自伝的物語です。
トオイは瀬戸さんのタイでの名前ですね。
私も写真家で、同じようにアジアを撮るんですけども、そもそもアプローチの違いというか、そこで生まれ育った人が写真家になってまたタイに行って、かつての自分の姿を、記憶をたどっていくという物語なんですが、その辺りがミステリーっぽいというか・・・大人になった正人がかつての少年の頃の自分を自分で追っていく、旅をしながら、さらにその旅の中で記憶の旅をしているような、なかなかない物語というか、本当に事実は小説よりも奇なりと言いますけども、まさにそんな不思議な物語です。
今映画を撮っていまして、この「トオイと正人」の。それでタイに行ったりとか、福島に行ったりとかっていうことをしていて・・・そのなかで実際に撮影をしながら、現地で改めて読んだりしています。

なぜここを撮っているのか、撮らないといけないのか、

みたいなことがピタッと体に張り付いているというんですかね。そういうことが感じられる本です。

BOOK BAR staff| 22:22 | カテゴリー:BOOK STAND


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