来週11月11日に公開される、杏ちゃん初主演映画『オケ老人!』の監督・細川徹さんを迎えてお話し伺いました!

細川徹さんといえばコントユニット「男子はだまってなさいよ」や「シティボーイズ」のライブなど舞台の作・演出を多く手掛け、またアニメ「白くまカフェ」の構成、ドラマ「乾杯戦士アフターV」の脚本・監督さらに、サンリオピューロランドのショーなど幅広く活躍されてきました。
そして今回監督を務めた「オケ老人!」は長編映画2作目。
■あらすじ
映画『オケ老人!』の主人公は杏ちゃん演じる小山千鶴。
高校教師の千鶴は、やはり音楽のすばらしさを改めて感じてオーケストラに入団。ところが交響楽団とフィルハーモニーを間違えた千鶴が入ったのは老人だらけのアマチュアオーケストラだった…
■原作との違いについて…
細川監督曰く原作物を映画化するときにやってはいけないことがいくつかあるそうで、例えば「性別を変えること」「無駄な恋愛要素を入れること」「新キャラの登場」などなど…
元々主人公は男性の「オケ老人!」、原作至上主義の細川監督は4年前にオファーを受けてからいろんな俳優のキャスティング試みましたが、「何かが足りない…」と悶々とした日々を過ごしていたんだそうです。するとある日プロデューサーから「性別替えませんか…」と呼び出され、提案されたのが杏ちゃんだったんだそうです。
小さな老人たちと一緒になると1人頭が飛び出る背の高い杏ちゃん。その画のかわいらしさとおかしみ。細川監督は、既に映画を見た大倉さんと一緒に
「杏ちゃんしか考えられない」
と頷いていました。
原作と映画では性別以外にも違う部分がたくさんあるそうで、自分が覚えられなかったから、という理由でエルガーの「威風堂々」を選曲したり、原作ではロシアと日本の国家機密情報にまで話が及んだり…原作と映画でそれぞれ楽しめる作品になっています。

■映画監督になるまでのこと
細川監督、実は映画『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 』や『プロジェクトA 』に影響を受け、中学生の頃からずっと映画監督になりたかったんだそうですが、初めて映画監督の話が来たのは40歳になる頃。と、いうのもずっとコントや舞台をやり続けていた細川監督、
「それ誰にも映画監督になりたいって言ってないでしょう」
スタッフの一言に「…そりゃあそうだな」と納得。「この人にやらせたいと思うものを作ってきてない人に話は来ない」「若い人はなりたいものは言った方がいいよ」と、話していました。
■細川監督の読書スタイル
そんな細川監督の"読書スタイル”も伺いました!
ずっと好きなのは海外のミステリーやSFなんだそうですが、高校時代W村上の洗礼を受けたという細川監督。読んでいるときは映画化を前提に読むことはなく、純粋に読書を楽しんでいるそうです。オケ老人は完成まで4年かかったそうですが、他にも手を付けている作品があるそうなので、監督の今後にも注目ですね!
以前杏ちゃんが紹介した「バカ昔ばなし」シリーズも手掛けている細川監督。
BOOK BARをめぐる不思議な縁も感じた回となりました。