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2013年08月31日

BOOK STAND 中尾浩之さん 登場

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
ノンフィクション作家、コラムニスト、文化人などなど・・・
著名人に“本にまつわるお話”をうかがっています。

今週は映像作家の中尾浩之さん登場。
中尾監督2.jpg
中尾さんは日大芸術学部を卒業後、テレビ、CMなどの映像を手がけるようになり、
実写映像にCG加工した「ライブメーション」と名付けたユニークな作風で
知られています。
最新作は、8月31日公開となった「タイムスクープハンター 安土城最後の1日」。
この作品は中尾さん自ら企画・脚本・監督を手がけたNHKの番組の劇場版で、
杏さんもテレビ番組と同じタイムナビゲーター役として出演しています。
今夜は作品作りのための資料集めや、最近読んでいる本についてお話を伺いました。

何にも置き換えられない小説ならではの表現!

資料的には、文献や古文書などを翻訳してあるものや、
分かりやすく解説したペーパーを図書館から集めて読んだりしています。
なので資料集めは、結構地味な作業です。
そこに書かれてある一行だけがネタになったりとかするので
分厚い資料を引っ張り出しても使えるのはほんの一部だったりします。
なので、使う箇所を探すのも一苦労です。
子供の頃、いわゆる学校の授業における「歴史の時間」は、
そんなに好きではなかった。結局、何年に何が起こったか?
事柄を暗記するだけのようなもの。
事件が起こった事実よりも、ほんの片隅にかかれた「足軽」の
人生の方が気になった。この人はどんな人生を歩んだのか?
それを空想・想像するのが好きだった。
だから真実だけを記した歴史書よりも、違うものを読みたいと思っていた。
最近、もう1度読みなおしたいと思って読んでいるのは、
クライヴ・バーカーの大傑作「不滅の愛」。
一言でいえば「ダークファンタジー」。
イマジネーションの洪水なんです。これは絶対に映像には
置き換えられないような内容。すごく抽象的な文体なんですが
何故か読み進めていくと具体的なイメージが頭の中に浮かぶ。
でもそれは、決して映像には変換できないような不思議な感覚。
それはたぶん、文字の世界でしか出来ない表現。
そして、それを読んだ時の感覚も映画とはまた違った感覚。
読んでいてすぐこれは映画化できるようなものや、
何かに置き換えられるようなものだと別に小説にする意味もないし
そうではない小説ならではの表現っていうものがあると思いますので
そういったものに惹かれてしまいます。

8月31日公開
『劇場版タイムスクープハンター 安土城 最後の1日』公式サイト

BOOK BAR staff| 23:30 | カテゴリー:BOOK STAND


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