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2013年06月08日

BOOK STAND 映画評論家の清水節さん 登場

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
ノンフィクション作家、コラムニスト、文化人などなど・・・
著名人に“本にまつわるお話”をうかがっています。

今週は編集者・映画評論家の清水節さんが登場。

日大芸術学部映画学科、CM制作会社、編プロなどを経て、
フリーランスの文筆業に転身。
現在は映画を中心とする企画・編集・執筆・批評活動を展開しています。
今月26日には清水さんが日本でのブルーレイ・DVD化に尽力したSFシリーズ
「ギャラクティカ」ブルーレイの完結編とスピンオフがリリースされます。
今夜は清水さんが感銘を受けたSF小説についてお話を伺いました。

SF小説とSF映画は違うもの!!

一番影響を受けたものとして忘れられないのは
アーサー・C・クラークの小説「地球幼年期の終わり」
そして、山田 正紀の「神狩り」の2作からは多大な影響を受けました。
とどのつまり小説とは、ドストエフスキーもオノレ・ド・バルザックも
「人間とは何か?」その人間の矛盾、そこを起点としたいさかい事
それから出発した世界の大きな物語。
という感じのものに何か思春期の青二才として物足りなくなった。
もっと違う視点のものはないかなっという所から始まってSF小説の
世界へ入った。SF小説とSF映画は、違うものだと思っている。
SF小説というのは、もしかしたら映にはならないようなものかもしれない。
それは小説の中でしか成立しないような事かもしれない。
ちなみに「地球幼年期の終わり」「神狩り」は、映画化されていない。
この「地球幼年期の終わり」はどんなお話かというと・・・
ある日突然、世界中の大都市に銀色の大きな円盤が空を覆うようにして
現れる。それまで「見知らぬ宇宙人が地球を滅ぼしにやってくる」ような
勧善懲悪ものは、いっぱいあったけれど、この未知なる存在は攻撃をしない
どころか、あるメッセージを送ってくる。
「つまらない痴情の諍いはやめなさい」「地球人たちは皆結託するしかない」と
太刀打ちできない存在がでてきた時にどうなったかというと、
地球はひとつになるんですね。特に宗教は無力化していく。そんな話。
もうひとつの「神狩り」は、情報工学の天才的な科学者が主人公。
ある古代文字が発見されるが、どうやらその文字は十三重に入り組んだ
関係代名詞と、二つの論理記号で出来ている。どう解読しようと試みても
人間には解読し得ない。人間を超えた存在。つまりそれは「神」ではないか?
そこに行きつき、その謎を解こうとする学者を中心とする者たちが次々と
死んでいく。どうやら「神」は焦燥感を持ち、自分たちの存在に気付き
それを暴かれることを阻止しようとしているのではないか?
というところで、絶対的で人間をも超越した力を持つ存在に対して
なんとか対抗するべく、それをせん滅すべく、どう戦うか?!
っていう方向に向かって行くんです。もう、びっくりしました。

BOOK BAR staff| 23:28 | カテゴリー:BOOK STAND


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