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2013年04月27日

BOOK STAND 三池崇史監督 登場

WEB本の雑誌とのコラボ企画『BOOK STAND』。
ノンフィクション作家、コラムニスト、文化人などなど・・・
著名人に“本にまつわるお話”をうかがっています。

先週に引き続き映画監督の三池崇史さんが登場。

三池監督2.jpg

いま日本映画界でもっともアグレッシブで多作な映画監督。
昨年秋に映画化された貴志祐介原作のベストセラー「悪の教典」は、
伊藤英明主演で大ヒットを記録。
最新作は4月26日公開の「藁の楯」。
マンガ「ビー・バップ・ハイスクール」の作者として知られている
木内一裕の小説を原作とするサスペンス大作で、
大沢たかお、松嶋菜々子のダブル主演が話題となっています。
今夜はその「藁の楯」についてお話を伺いました。

数行での表現

読む物と言えば、自分にとっては「台本」。
原作と出会い原作を読む、時には台本は自分が書く。
その時は、ボロッボロになるまで読む。
中でも「悪の教典」は、ボロッボロですね。
どれだけシンプルにできるかっていう取り組みだったので。
ただ「藁の楯」に関しては1回読んだだけです。
自分なりのテーマがしっかり絞れていたので、
あとは脚本家とプロデューサーと話しながら作っていく。
自分が思っていないような事を強化していく。
例えば、今回の松嶋菜々子さんが演じた重要な役所を
女性に変えるとか。その発想はぼくらにはない。
今回 「藁の楯」を映像化するにあたり小説を読んで
最初にまず自分が驚いたのは、大沢たかおさん演じる
警視庁警備部SP銘苅一基という男が、その日どうやら
奥さんが誕生日らしくて「たまにはケーキでも買って帰るか」
って、買って帰ると奥さんは仏壇の中にいる。
数行の描写なんですが、そのそぎ落とした表現の中に
いかに大事にしていた奥さんなのか、なおかつそっと備えた
仏壇に食器がコンって触れる音、部屋の匂い。
そして、孤独感を感じた。数行のなんでもない表現で
小説はこんなにも表現できるんだなぁと。
それで、映画でも近いものができないのかな?っと
そこからまず魅了されて一気に最後まで読み進んで
そのスピード感も含めてこの映画にフィードバックできればなぁと。
そこが自分にとっての原作「藁の楯」ですね。

BOOK BAR staff| 23:29 | カテゴリー:BOOK STAND


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