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2010年06月24日

クレイジー・ハート

花火大会のようにドーン、ドーンとお金を使って、
煙に巻くアメリカ映画はいまだに健在であるが、
こういう燻し過ぎて、銀色が見えなくなったような映画が作られ、
しかもアカデミー主演男優賞なんかをあげちゃう
アメリカという国はやはり侮れない。
私は自分で歌ったり、演奏したりすることはないが
カントリーが大好きである。
特に綺麗なお姉さんやおばさんのカントリーにめっぽう弱い。
何故かカントリーの女性ミュージシャンには
金髪のゴージャスちゃんが多いのである。
世界中の音楽に混じってそんなゴージャスちゃんたちのCDが
並んでいるのもおかしなものだが、
好きなんだから仕方ありませんね。
でも、男たちのカントリーは繊細さに欠けるといいましょうか、
モゴモゴしていて何歌ってんだか良くわからないので、
あまり積極的な聴き手ではなかった。
本物のカントリーファンからすれば唾棄すべきインチキカントリーファンである。

この映画でコロッと態度が変わるかどうかわからないが、しびれた。
コリン・ファレルも出ているが、圧倒的にジェフ・ブリッジスの映画である。
音楽映画ではない、と私は思うが、音楽がすごくいい。
やっぱりカントリーは男の歌かも。
印象が「レスラー」と途中からかぶってきたのだが、
あの絶望で幕を閉じる映画とは後味が全く異なる。
アメリカのかすかな希望のようなものを見た気もする。
アカデミー主題歌賞も「The Weary Kind」で取っていて、
心に響くのであるが、ロバート・デュヴァルがボートの上で、
ジェフと釣りをするシーンで歌っているタイトルもわからない曲が
また聴かせる。監督もそう思ったのだろう。
エンドロールでも流れている。
ちなみに歌はすべて役者本人が歌っている。
そんなことどうすればできるんだろう。

映画『クレイジー・ハート』公式サイト

大倉

BOOK BAR staff| 01:44 | カテゴリー:映画部


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