2010年03月27日
3.27 OA CHARLIE SEXTON YO-YO MA 相対性理論 and more
1 BEAT’S SO LONLEY / CHARIE SEXTON
先週に引き続き祝来日!!
ディラン・バンドのギタリストとしては、
9年前の武道館以来となる2度目の来日です。
日本のディラン・ファンが愛情こめチャリ坊と呼んでることは、
きっと本人は知らないんでしょうね。
ステージ上での彼の視線の先は客席ではなく常にディラン。
翁の一挙手一投足に反応して6弦を爪弾く。
毎夜、真剣勝負なんだな〜と感心しきり。
そんなチャリ坊、1985年のデビュー作。
長身痩躯の17才の美少年でしたね。
ロックスターに必要な要素をすべて満たしていましたが、
おそらくアイドル的な売られ方に嫌気がさしたんでしょうね。
その後は表舞台から遠ざかってしまった。
まさかディラン翁のバックを務めることになろうとは!?
チャリ坊、顔のシワは増えたけど今の君は輝いているぞ!
2 SEVEN YEARS IN TIBET / YO-YO MA
オーストリアの登山家とまだ14歳だったダライ・ラマ14世の
交流を描いたブラッド・ピット主演作サントラより。
巨匠ジョン・ウィリアムス作曲。
演奏はパリ生まれの中国系アメリカ人、ヨーヨー・マです。
それにしても、なんでヨーヨー・マのコンサートって、
あんなに美人の観客が多いんでしょうね?
知性と芸術性の勝利???
それともチェロの低音の魅力???
3 SHAMBALA / THE BEASTIE BOYS
曲名のシャンバラはチベットに伝わる秘密の仏教王国を指す。
メンバーのMCAことアダムがチベット仏教を信仰していることもあり、
この曲では読経をサンプリング。
その印税問題を解決するために「ミラレパ基金」という財団を設立し、
チベット出身の子どもたちの教育費などをサポートしている。
そして、この財団設立がきっかけとなって、ビースティーは
1996年からチベタン・フリーダム・コンサートを主催することに!
音楽を通してチベットの独立と人権擁護を世界に訴えています。
4 さわやか会社員 / 相対性理論
ほとんどメディア露出がないにもかかわらず、
インディーズシーンで大成功を収めているバンド。
ポストYouTube時代のポップマエストロと称されている通り、
サウンドといい、歌詞の世界観といい、実に21世紀的である。
5 La Colegiala / Rodolfo y Su Tipica
コロンビア発祥の大衆音楽クンビアに属する曲。
パーカッション主体の2/4拍子が最大の特徴です。
いまはクンビア・ディスコとかデジタル・クンビアと称する
発展形のジャンルも生まれ、その裾野を拡げています。
ちなみにこの曲、ラテン文化圏ではかなりメジャーな曲のようで、
数多くのアーティストが様々なスタイルでカバーしています。
6 SALE EL SOL / HUGO FATTORUSO Y REY TAMBOR
ブラジルの南に位置するウルグアイも、
16世紀にスペイン人が侵攻し、その後はポルトガルと
その領地を争っています。
ここで聞いてもらったウーゴ・ファットルーソは、
現在のウルグアイが誇るピアニストでありコンポーザー。
60年代から様々なスタイルの音楽を奏でるなか、
この曲では奴隷時代のアフリカで行われていたという
コンゴの王様の行進を起源とする「カンドンベ」と呼ばれる
パーカッシブな音楽を披露しています。
聞けば聞くほど深みにはまる南米音楽の傑作です。