11月6日から全国公開される映画「スペル」の
最終試写に行ってきました。
「スペル」はスパイダーマン・シリーズの監督である
サム・ライミの最新作。
原題が「DRAG ME TO HELL」。
地獄へ連れってってということ。
ちなみにスペルは「呪い」を意味します。
この映画……いやんなるほど怖い。
そうこの作品はホラー映画です。
でも、思わず笑ってしまう。
怖がりながら…
コワオモロイのです。
有名スターが出てる類の映画ではないので、
興行面でヒットするかはわかりませんが、
映画通を満足させる作品であることは100%保証します。
タランティーノも絶賛してます。
とにかくコワオモロイ映像のために、
頭をフル回転させて、
あの手、この手を繰り出してきます。
あっぱれ。
どんなジャンルの映画であれ、
そこにはテーマや裏テーマがあります。
コワオモロイの陰に隠れているこの映画のテーマは
「欲望による過ち」。
一生暮らすのに困らない大金をせしめようとか、
宝石とブランド品で着飾りたいとか、
そんなギラギラした欲望ではなく、
誰しもが共感できるごくごく普通の欲。
だからこそ映画を観るひともストーリーに引き込まれていく。
そしてもうひとつ「他人には優しく」。
特に困ったお年寄りには優しくしないとね。
とんでもない目にあいますよ。
この映画の主人公みたいに。
映画部長としてはひさしぶりのエントリーなので、
もう一本。
ちょっと前に「カムイ外伝」を見ました。
こっちは試写じゃなく、ちゃんとお金を払って観ました。
子どもの頃に原作のマンガを繰り返し読んでいたので、
こりゃ観るしかないと思って足を運んだわけですが、
どうなのよ???
途中から怒りが湧いて止まらない。
映画のサイズにするため、物語をはしょるのは理解できます。
でもあのCGはないでしょ。ありえない!
特に鮫。
前半に出てくるCG鹿は自分の頭の中で、
「まあまあ」と少しリアルに加工して我慢してましたが、
あの鮫がジャンプするシーンですべてが終わりました。
子供だましとはこのことです。
主演の松山ケンイチの体張った殺陣や小林薫の熱演も
すべて台無しじゃん!
「ジュラシックパーク」の恐竜に驚いたのが1993年、
いまから15年以上も前の出来事です。
その15年間、いったい何していたの?
ゲームではあれだけ緻密なCG映像が作れるのに。
なんであの鮫にOK出したんだろう?
日本の制作チームの手に余るようなら外注すればいいのに。
アウトソーシングって言葉知らないのかな。
ハリウッドとは予算の違いがとか、時間の問題とかいうなら、
同じアジア圏の韓国映画「グエムル 漢江の怪物」はどうよ?
「カムイ外伝」を見ての数少ない収穫は、
「パイレーツ・オブ・カリビアン」の海上シーンって
やっぱ凄いよな〜と認識を改めたことくらい。
崔監督をはじめとする「カムイ外伝」制作陣の幹部には
猛省を促したい。
もう日本で忍者映画作るの禁止!!!
(番組スタッフ兼映画部部長? JD)