2014年12月24日

ドイツのクリスマス・マーケット

先週からスタートした2週間限定スペシャルコーナー「DEUTSCHLAND ENTDECKEN」は"ドイツの旅"がテーマ。
サッシャの故郷でもあるドイツの魅力〜世界遺産、食やワイン、ビールの話題、美しいカントリーサイドから、ベルリンのクリスマスまで〜を7回に渡ってご紹介していきます。
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6日目の今日はクリスマス・イブ、
ということで、テーマも堂々、王道で、

「ドイツのクリスマス・マーケット」

ドイツ人に限らず、多くのヨーロッパの人たちにとって、
12月25日のクリスマスはもちろんなんですが、
「そこまでの数週間(=準備期間)」が、とっても重要なんです。
その3〜4週間のクリスマス準備期間は、「アドベント」と呼ばれます。

で、このアドベントの期間に開催されるのが、いわゆる
「クリスマス・マーケット」なんですね。

ヨーロッパのクリスマス・マーケットは、基本11月最後の週から、
マーケットでクリスマスのグッズを買い、「本番の準備」をする。
だから、クリスマス当日は、マーケットは終わっているものが多いんです。

各地で開催されるクリスマス・マーケットですが、
特に有名なものは…なんと!
すべてドイツに集中しているんです。
ドイツ、恐るべし…。

そう、ドイツは、「クリスマス・マーケットの王国」!

中でも特に有名で、世界中から毎年観光客が集うのが、次の3つ。
その有名なキャッチコピーと共に、ご紹介。

まず、
「ニュルンベルクの世界一有名なクリスマス・マーケット」

次に、
「ドレスデンの、世界最古のクリスマス・マーケット」

そして…
「シュトゥットガルト、世界最大のクリスマス・マーケット」

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<ニュルンベルクの世界一有名なクリスマス・マーケット>PDF版

では、「ニュルンベルクの世界一有名なクリスマス・マーケット」。

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▲ニュルンベルクのクリスマス・マーケット

ドイツではクリスマス・マーケットのことを、
「ヴァイナハツマルクト」と、呼ぶんですが、
ニュルンベルクはちょっと違っていて、
何と呼ぶかというと、
「クリストキントレスマルクト」と呼びます。
このクリストキントというのは「幼い子供のキリスト」という意味。

ニュルンベルクのクリスマス・マーケットでは、毎年、
10代の少女から代表が1人選ばれ、
その少女の宣言でスタートする、というしきたりがあるんですね。

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▲クリストキント(幼い子供のキリスト)

ニュルンベルク、現在は工業都市なんですが、
城壁に囲まれた旧市街地には、中世の風景が残されています。
クリスマス・マーケットのメイン会場も、もちろんそこ。
雰囲気満点です。

ハウプトマルクト広場に、180を超えるベンダー(屋台)が並びます。
ベンダーの数も多く、装飾が素敵。
キラキラ輝く風景がロマンティック。

なんですが…実は、ニュルンベルクのクリスマス・マーケット、最初は違いました。

第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けたこの街。
戦後の瓦礫の山の中に、クリスマスの時期、
掘っ立て小屋のような屋台がぽつぽつと現れ、
そこからクリスマス・マーケットが少しずつ広がっていったとか。

ニュルンベルクの市民にとって、瓦礫の山の中のその小さな屋台は、
「希望の星」だったそうです。
まさに、希望のマーケットですね。

今は、180を超える有名ベンダーが並ぶ世界的マーケットですが、
その戦後間もない頃の物語がとても有名で、
それにひかれて多くの人が訪れます。

ニュルンベルクのクリスマス・マーケットに、人々は、
「希望」や「復活」を感じ、集まってきている…というわけです。

そして、その物語が、ニュルンベルクのクリスマス・マーケットを、
「世界一有名」にしている…というわけなんでしょうね。
戦後のドイツの、「希望のマーケット」だった、
ニュルンベルクのクリストキント、一度訪れてみたいですね!

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<ドレスデンの、世界最古のクリスマス・マーケット>

その起源が1434年にまで遡れるという、
ドレスデンのクリスマス・マーケット。

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▲ドレスデンのクリスマス・マーケット

「世界最古のクリスマス・マーケット」と呼ばれるゆえんです。
ちなみに、ギネスブックにも登録されているとか。

ドイツ東部、ザクセン州の都市、ドレスデン。
世界中で食べられるクリスマスのケーキ「シュトーレン」は、
ここドレスデンで、1400年代に生まれた、と言われています。

先ほど、ニュルンベルクのクリスマス・マーケットの「呼び名が違う」
というご紹介をしましたが、実はドレスデンも名前が違うんです。

ドレスデンのクリスマス・マーケットは、現地ではこう呼ばれます。

「シュトリーツェルマルクト」。

これは、シュトーレンの原型とされる、
細長いパンケーキのような「シュトリーツェル」を冠した名前。

シュトーレン発祥の地と言われるプライドから、ドレスデンでは、
クリスマス・マーケットは、
「シュトリーツェルマルクト」と呼ばれいます。
そう、「シュトーレンのマーケット」!

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▲シュトレンフェスト:ギネス公認世界最大のシュトレンを町中のパンケーキ職人たちがパレードで見せて回り最後に振舞う

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<シュトゥットガルト、世界最大のクリスマス・マーケット>

そして、クリスマス・マーケット王国ドイツの、
3大クリスマス・マーケットの3つめは、シュトゥットガルト。

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▲シュトゥットガルトのクリスマス・マーケット

「世界一大きなクリスマス・マーケット」と呼ばれています。
こちらも、300年以上の歴史を紡ぐ、古〜いマーケットですが、
ベンダーの数がすごい!
280を超え、300近いそうです。

さらに、マーケットでは、「一番美しいベンダーコンテスト」があり、
そのため、各ベンダーが競い合ってキラキラ、装飾にこだわっています。

シュトゥットガルトは、フランス、オーストリア、スイスからも近く、
国境を越えて大勢の観光客が訪れます。
それも「世界一」たるゆえん。

観覧者があったり、とにかくちょっとしたカーニバル状態。
真冬で寒いのに、ぽかぽか暖かくなれる、にぎやかなマーケットです。

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2週間限定企画「DEUTSCHLAND ENTDECKEN」、
ラストの明日は、「森の国、ドイツへ」。
お楽しみに。

STAFF| 13:42 | カテゴリー:DEUTSCHLAND ENTDECKEN


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