2024年2月9日に開催された第349回番組審議委員会ではJ-WAVEの放送基準改正が諮問され、｢妥当である」との答申を受け4月1日からJ-WAVEの放送基準を改正することになりました。これによりJ-WAVEは4月1日付で放送基準を改訂いたしましたのでお知らせいたします。
新放送基準はこちらをご参照ください

第364回番組審議会の概要は下記の通りです。

1. 日時

2025年7月11日（金）10:00～11:00

2.開催方式

ZOOMによるリモート会議形式

3.委員の出席

委員の総数：7名
出席委員数：4名（書面出席 2名）
出席委員：林 和男 委員長 / 奥貫 薫 委員 / 佐藤尚之 委員 / 福岡 伸一 委員
書面出席：片岡真実 委員 / 菊間千乃 委員
欠席委員：平野啓一郎 委員
局側出席者：代表取締役社長　神田 竜也 / 取締役コンテンツクリエーション局長　森田 太
コンテンツクリエーション部長　朝倉 芳明
事務局：事務局長　塩田 真人 / 馬場さゆり（マーケティングデザイン部）

4. 議題

「ACROSS THE SKY」
2025年6月15日（日）　09:00～12:00放送（180分 生放送番組）
ナビゲーター：小川 紗良

＜番組内容＞
この番組は、「世界とつながる」をコンセプトに、カルチャー、社会問題、環境問題など多岐にわたるテーマを、番組独自の視点でピックアップしてお届けする3時間のワイドプログラムです。
今回は、「WORLD CONNECTION」でキャラクタービジネスの現状を特集。「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」では、コラムニスト・小原ブラスさんの本棚を拝見しました。また、「ARTS COUNCIL TOKYO CULTURE COLLAGE」では、「都美セレクション グループ展2025」について、担当学芸員の方にご紹介いただきました。さらに、ピアニスト・角野隼斗さんがナビゲートする「TOKYO TATEMONO MUSIC OF THE SPHERES」など、4つのコーナーを中心にお届けしました。

5. 議事内容

≪ 「放送番組基準」はこちら ≫

＜＜放送法に照らしてのご指摘・ご意見＞＞
放送法に照らしてのご指摘・ご意見はありませんでした。

委員の皆様からいただきましたご意見をご紹介します。

• 3時間のワイドプログラムで、音楽番組としても、トーク番組としても成立しようとする意図を感じました。
• 「WORLD CONNECTION」の中山敦雄さんによる日本のキャラクター市場規模の紹介は興味深かったのですが、『鳥獣戯画』のような歴史的文脈の掘り下げがあればなお良かったと感じました。
• 「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」の小原ブラスさんの説明において、奥野克巳さんの「プナンの価値観」と小原さん自身の考えが混在している印象を受け、本の内容が正確に伝わっているか疑問に思いました。
• 3時間のワイドプログラムに4つのコーナーが設定されていますが、その関連性がよく分かりませんでした。
• 「世界とつながる」というコンセプトが、各コーナーに反映されている要素があまり感じられませんでした。
• 日曜の朝に気楽に聴け、選曲のバランスも幅広い年代に向けていてちょうど良かったです。
• 「世界とつながる」という意味で何げなく聴くと、ためになって世界が広がったと感じました。
• ナビゲーターの小川紗良さんの自己紹介的なものが要所々々で入らないと、3時間の番組で誰が話しているのか分かりにくいです。
• 番組のウェブサイトがシンプルすぎると感じました。過去のゲスト情報やアーカイブ（バックナンバー）が見つけづらく、リスナーが常連になるには改善が必要だと考えます。
• 若者がタイムパフォーマンスを重視する時代において、3時間引きつけるにはコミュニティーが必要だと思います。コメント欄などでリスナーとの双方向のコミュニケーションを強化すべきです。
• トークと選曲のバランスがちょうどよく最後まで楽しく聴くことができました。
• 小川紗良さんのナビゲートはとても素敵で、声や語り口が好きです。幅広い知識と反射神経の良さに感心いたしました。
• 日曜日の午前中の時間帯に合っており、心地よい時間が流れる番組だと感じました。
• 角野隼斗さんのコーナーは、小川紗良さんがいない独立したプログラムでしたが、興味深く楽しく聴くことができました。
• 収録と生放送の部分が混在しているのが、リスナーは分かりにくいので、リスナーへの誠実さを示すためにも収録か生放送かを明示する必要があると考えます。
• キャラクタービジネスのコーナーは、経済規模だけでなく、著作権や商標権、二次使用権といった多角的な視点からの掘り下げが不足しており、創作者の権利が軽んじられている問題提起も必要だったのではないでしょうか。
• 本の紹介コーナーは、本の内容とその人の読後感が混在している部分がありました。面白さは伝わったのですが、小原氏のキャラクター性が強すぎて、本の内容よりも小原さん自身の解釈が大きくなっていたと感じます。
• 番組全体として、文化をうまく横断しており「世界とつながる」というコンセプトを様々な「カルチュラルな世界」とつながると解釈すれば良い番組だと感じました。
• 大人が日曜の朝に安心して聴ける番組だと思いました。
• 「WORLD CONNECTION」のキャラクター論は、番組全体に流れるテーマであるにもかかわらず、コーナーの位置付けに違和感を覚えました。また、質問と答えが予定調和的で、台本を棒読みしているように聞こえました。
• 「DAIWA HOUSE MY BOOKSHELF」は、本の紹介よりも小原さん個人の活動（Tokyo Pride）の話が長尺で、本来のコーナーの焦点がぼやけていると感じました。
• 「MUSIC OF THE SPHERES」は、角野隼斗さんのバンド「Penthouse」のプロモーション色を強く感じました。
• 小川紗良さんのキャラクターがまだ弱く、3時間のワイドを一本筋で通す力が不足していると感じました。彼女自身の思いや考えがもっと番組から出てくる必要があると思います。

以上の意見が寄せられました。