2024年2月9日に開催された第349回番組審議委員会ではJ-WAVEの放送基準改正が諮問され、｢妥当である」との答申を受け4月1日からJ-WAVEの放送基準を改正することになりました。これによりJ-WAVEは4月1日付で放送基準を改訂いたしましたのでお知らせいたします。
新放送基準はこちらをご参照ください

第353回番組審議会の概要は下記の通りです。

1. 日時

2024年6月14日（金）10:00～11:00

2.開催方式

ZOOMによるリモート会議形式

3.委員の出席

委員の総数：7名
出席委員数：5名（書面出席 2名）
出席委員：林 和男 委員長 / 奥貫 薫 委員 / 片岡真実 委員 / 菊間千乃 委員 / 佐藤尚之 委員 / 平野啓一郎 委員 / 福岡伸一 委員
局側出席者：代表取締役社長　中岡 壮生 / 取締役コンテンツプロデュース局長　森田 太 /
コンテンツプロデュ―ス部長　塩田 真人 / コンテンツプロデュース部（J-WAVE MUSIC） 田邊 直史
事務局：事務局長 久保野 永靖 / 馬場 さゆり（コンテンツプロデュース部）

4. 議題

議題：「FAV COLLECT CLUB -OMIYUNO SUKI SHU SHU CLUB-」
2024年5月10日、17日（金）26:30～27:00放送　（30分 録音番組）

＜番組内容＞
この番組は、2023年4月からPodcast番組としてスタートした「おみゆの好き蒐集俱楽部」の地上波放送版です。小谷実由さんのユニークな語り口と企画が好評だったため、2024年4月から地上波深夜番組「FAV COLLECT CLUB -OMIYUNO SUKI SHU SHU CLUB-」としても放送することになりました。
今回のゲストは、パンコーディネーター・パンシェルジュのパン野ゆりさんでした。

5. 議事内容

≪ 「放送番組基準」はこちら ≫

＜＜放送法に照らしてのご指摘・ご意見＞＞
放送法に照らしてのご指摘・ご意見はありませんでした。

委員の皆様からいただきましたご意見をご紹介します。

• お二人が自然体で、話がスムーズに入ってきました。「好き蒐集倶楽部」というコンセプトも興味深く思いました。
• パンシェルジュという資格について、どんな検定制度があって、どのくらいの人が資格を持っているのか、パンマニアが何をどのように評価しているのかというところが聞けると良かったと思います。
• 小谷さんは話し方が独特で、深夜帯に聞くには、心地よいトーンとスピードだと思いました。
• お二人が「お母さん」という言葉を連呼していたのが気になりました。子どもっぽいというネガティブな印象を持ったので、母と言ったほうがよかったと思いました。
• グッズ紹介は、説明が足りなくて、どういったものか想像がつかず、聞いている側は置いてきぼり感があったかなと思いました。
• Podcastが先という挑戦的な試みで、マイクロな世界で愛されていることの雰囲気を壊さないようにラジオに持ってきたということはいい試みだし、素晴らしく、これからのラジオの一つのやり方なのかなという気がしました。
• 最初は置いてきぼり感があって、ついていけない感覚がありました。ただ、すごく幸せなんだということは伝わってきて、そういった幸せ感のようなものが壊れていかないのであれば、急に母と言うよりも、この空間はお母さんと言ってもいいと思いました。
• 平野紗季子さんの番組「味な副音声」と似た雰囲気というか、それぞれのマニアックな好きを追求するという番組は、この世界観が好きな人にはしっかり届いて、ファンをつくっていくという今の時代にとてもマッチしていると思いました。
• 私は、同姓ということもあってとても共感を持って聞くことができましたが、実際のところ男性が聞いてどうなのだろうということを思いました。
• 私の印象ですが、人が好きなことに夢中になっている様子は、いいものとして受け止められますが、前提条件が二つある気がします。一つは、その人が高い専門性を持っている場合と、その相手に対して個人的な共感をリスナーが持っているということです。
• 正直言うと、パン野さんが単にパンが好きな方という感じしか伝わってこなかったです。彼女の専門性がうまく伝わらなくて、いかにパンを好きかという話を聞いても、あまり心動かされませんでした。もう少し専門性というか、パン野さんなりの分析や、うんちくがしっかりあって、その上で好きなのが伝わってくると、聞いているほうはもう少し共感できるのではないでしょうか。
• 「FAV COLLECT CLUB」と、「SUKI SHU SHU CLUB」は同義語で、これが二つ重なっているとタイトルとしては聞き取りにくいです。
• キューシートを見ると、フリー音源と書いてある曲が複数入っていました。本来、音楽産業を振興すべき放送局が、著作権料を払わずにフリー音源に頼るということは、少し問題ではないかと感じました。
  （こちらの質問に関しては森田編成局長より、インターネット上での楽曲使用についての著作権料が現実的な金額ではなくPodcastに挿入できる楽曲が限られてしまうということが理由であることを説明いたしました。）

以上の意見が寄せられました。

第352回番組審議会の概要は下記の通りです。

1. 日時

2024年5月10日（金）10:00～11:00

2.開催方式

ZOOMによるリモート会議形式

3.委員の出席

委員の総数：7名
出席委員数：5名（書面出席2名）
出席委員：林 和男 委員長 / 奥貫 薫 委員 / 片岡真実 委員 / 菊間千乃 委員 / 佐藤尚之 委員 / 平野啓一郎 委員 / 福岡伸一 委員
局側出席者：代表取締役社長　中岡 壮生 / 取締役コンテンツプロデュース局長 森田 太 /
コンテンツプロデュ―ス部長 塩田 真人　/　コンテンツプロデュ―ス部 高木 絹子
事務局：事務局長 久保野 永靖 / 馬場さゆり（コンテンツ プロデュース部）

4. 議題

「TALK TO NEIGHBORS」
2024年4月15日(月)～18日（木）　13:00～13:30放送　（30分 録音番組）

＜番組内容＞
この番組は、2024年3月末までクリス智子さんナビゲートの「GOOD NEIGHBORS」内で放送していた「TALK TO NEIGHBORS」が、4月から30分番組としてスタート。毎週1組をゲストにお迎えし、これまでよりも濃密なトークを４日間に分けてお送りしています。
今回のゲストは、フィギュアスケーターからスポーツ科学研究者に転身した町田樹さんです。

5. 議事内容

≪ 「放送番組基準」はこちら ≫

＜＜放送法に照らしてのご指摘・ご意見＞＞
放送法に照らしてのご指摘・ご意見はありませんでした。

委員の皆様からいただきましたご意見をご紹介します。

• 町田さんは、自分の日常生活から沸き起こる疑問や想いを学問に昇華させ、またYouTubeなどを通して実証もしているので、町田さんの発する言葉には説得力があるなと思いました。
• 連続性があるようで、単体の曜日で聴いたとしても、置いていかれることがなく、ふとラジオを付けたらそのまま聴き入ってしまう、そんな番組だったと思います。
• とても聴き応えがあり、特に問題を感じた点はありませんでした。
  アイススケートの選手が表現力を磨くためにバレエの練習に取り組むという話は耳にしていましたが、両者にどのような違いがあるのかを町田さんが丁寧に説明されていて、勉強になりました。強いて言えば、音楽の説明もあったほうがよかった気がします。楽曲が町田さんのステージの演目に入っているのかどうか気になりました。
• 町田さんはもちろんスケーターとしてはよく知っていましたが、哲学者とも思える町田さんという存在を教えてくれてありがたかったです。とてもよい番組だと思いました。
• クリス智子さんは聞き手として本当に上手で、ゲストの話を聴きたいという気持ちと、話の持っていき方、回し方、言葉をきちんと選んで相手から引き出すことも含めて、舌を巻くうまさだと思いましたし、声質も気持ちがよかったです。
• とても楽しく聴きました。『GOOD NEIGHBORS』が終わって寂しくなるなと思っていましたが、また同じ時間にクリスさんがいてくれるという安心感を受け取ることができました。
• 話の内容が濃くて、聴き応えがありました。「汽水域」という表現も素晴らしいと思いましたし、町田さんの考えが今後も多くのアスリートの支えになっていくだろうと改めて思いました。
• 私はあえて曲の紹介はなくても、この番組に関してはよいのではないかと思いました。ゲストとの話の世界に浸れるので、逆に要らないのではないかと思いました。
• クリス智子さんのインタビュアーとしての才能がうまく発揮されている番組だと思いました。彼女自身の関心が質問に出ているのが分かるので、彼女が自分事として話を聴こうとしていることがとてもよく伝わってきました。
• 町田さんの言葉の選び方が非常に整理されていて、大変感心しました。
  「アーティスティックスポーツ」の美の意識や、採点競技を美しさなどで採点をしていくことを、個人的にはもう少し聴きたいと思いました。
• いろいろな世界を俯瞰で見て分析する視点を持っている方なのかと思って、町田さんご自身にも大変興味を持ちました。
• 町田さんが「助教から准教授に昇任して、無期雇用になってよかった」というような話をされました。これは一般論として聞こえますが、助教になれば一応終身雇用となるケースが多く、助教が一般的に有期雇用職のように聞こえると、少しミスリーディングになるのではないかという引っ掛かりを感じました。
• 「Nobody賞」については、深度が浅かったかなという印象を受けました。
  この賞や池田晶子さんについて、またなぜ町田さんの著作がこの賞に選ばれ、値するかの深掘りがあればよかったです。少し表層的に通り過ぎてしまったのではないかという残念感がありました。

以上の意見が寄せられました。