2024年2月9日に開催された第349回番組審議委員会ではJ-WAVEの放送基準改正が諮問され、｢妥当である」との答申を受け4月1日からJ-WAVEの放送基準を改正することになりました。これによりJ-WAVEは4月1日付で放送基準を改訂いたしましたのでお知らせいたします。
新放送基準はこちらをご参照ください

第366回番組審議会の概要は下記の通りです。

1. 日時

2025年10月10日（金）10:00～11:00

2.開催方式

ZOOMによるリモート会議形式

3.委員の出席

委員の総数：7名
出席委員数：4名（書面出席 2名）
出席委員：林 和男 委員長 / 菊間千乃 委員 / 佐藤尚之 委員 / 福岡 伸一 委員
書面出席：奥貫 薫 委員 / 平野啓一郎 委員
欠席委員：片岡真実 委員
局側出席者：代表取締役社長　神田 竜也 / 取締役コンテンツクリエーション局長　森田 太
コンテンツクリエーション部長　朝倉 芳明
事務局：事務局長　塩田 真人 / 馬場さゆり（マーケティングデザイン部）

4. 議題

議題1：「2025年度10月番組改編について」
塩田真人マーケティングデザイン部長より本年10月度おける番組改編に関する説明・報告が行われました。今回の番組改編率は24.5％となりました。

議題2：「J-WAVE TOKYO MORNING RADIO」
2025年8月25日（月）　06:00～09:00放送　（180分 生放送番組）
ナビゲーター： 別所哲也

＜番組内容＞
この番組は、2009年4月から放送を開始し、俳優の別所哲也さんがナビゲーターを務め「おはようモーニング」を合言葉に、その日を豊かに過ごすための情報と話題をグッド・ミュージックとともにお届けしているモーニング・プログラムです。
「ご機嫌は自分で作るもの」という別所哲也さんのメッセージとともに東京で一番ご機嫌でハッピーな気持ちになるモーニングショーを目指して放送を続けています。
今回は、番組最後のゲストコーナーに湯川れい子さんをお迎えし、藤井風さんのトークで盛り上がった放送になりました。

5. 議事内容

≪ 「放送番組基準」はこちら ≫

＜＜放送法に照らしてのご指摘・ご意見＞＞
放送法に照らしてのご指摘・ご意見はありませんでした。

委員の皆様からいただきましたご意見をご紹介します。

• 朝の“ながら聴取”に非常に向いている番組構成でした。家事や通勤の合間に聞いていても心地よく流れるテンポで、情報量の多さもストレスにならず、朝の時間帯にぴったりだと感じました。
• ニュースや生活情報、音楽などが程よいバランスで盛り込まれていて、モーニングビュッフェのように“自分で選べる感覚”が魅力的でした。
• 生放送特有の安心感があり、別所さんの声には穏やかで前向きな空気を作る力があると思いました。
• ニュース、トーク、音楽の切り替えがスムーズで、全体的にリズム感がありました。
• 交通情報は慣習的に残っている印象もあるので、今の時代にどれだけ機能しているのか、一度データをもとに検証すべきではないでしょうか。
• この番組はもはやJ-WAVEの“顔”であり、長年続いている資産そのものだと感じました。
• 別所さんのナビゲートは温かく、聴く人を前向きにさせる力がありますが、近年のトーンは聴く人によっては軽く感じられる部分もあり、バランスを見直す余地があると思います。
• 番組情報やコーナーをAIが理解しやすい言葉で整理し、メタデータ化して検索や推薦に活かすべきではないでしょうか。
• 全体の安定感が素晴らしく、どの曜日を聴いても安心できる完成度でした。
• 短い時間のコーナーがリズムよく配置されていて、飽きずに最後まで聴けました。
• 「ご機嫌は、自分でつくる」というメッセージも、朝に前向きな気分を与えてくれて非常に良かったです。
• リスナー層のデータを共有し、1コーナーだけでも “井戸端会議”的な時事トピックを扱う時間を作っても面白いのではないでしょうか。
• 全体のテンポは良いのですが、少し“細切れ感”があり、話題の深まりが足りないように感じました。
• リスナーからの投稿への応答の中で、外国人に関するコメントがステレオタイプを助長する表現になっている箇所がありました。意図的ではないにせよ、こうした点は配慮すべきだと感じました。
• 拍手などのSE（効果音）が多用されすぎていて、逆に流れを遮ってしまう場面もあったので、間を活かすことを心がけるべきではないでしょうか。
• 曜日ごとに別所さんのテンションや話題が微妙に異なるのは、長寿番組ならではの“自身の飽きを超える工夫”だと思いました。
• 放送文化としての完成度はすでに高い水準にありますが、リスナーとの“共感距離”をもう少し詰めることが、これからの課題ではないでしょうか。
• 全体としてテンポがよく多彩な構成ですが、“一言の深掘り”や“演出のチューニング”を意識すれば、さらに成熟した番組になると思います。

以上の意見が寄せられました。

第365回番組審議会の概要は下記の通りです。

1. 日時

2025年9月12日（金）10:00～11:00

2.開催方式

ZOOMによるリモート会議形式

3.委員の出席

委員の総数：7名
出席委員数：5名（書面出席 1名）
出席委員：林 和男 委員長 / 奥貫 薫 委員 / 菊間千乃 委員 / 佐藤尚之 委員 / 福岡 伸一 委員
書面出席：平野啓一郎 委員
欠席委員：片岡真実 委員
局側出席者：代表取締役社長　神田 竜也 / 取締役コンテンツクリエーション局長　森田 太
コンテンツクリエーション部長　朝倉 芳明
事務局：事務局長　塩田 真人 / 馬場さゆり（マーケティングデザイン部）

4. 議題

「J-WAVE SELECTION PROUDMEN. TAKRAM RADIO」
2025年7月13日（日）　22:00～22:54放送　（54分 録音番組）
ナビゲーター： 渡邉康太郎

＜番組内容＞
この番組は、渡邉康太郎氏が2018年10月～2025年3月までナビゲーターを務めていたトークプログラム『TAKRAM RADIO』を、今回『J-WAVE SELECTION』枠で一夜限りの復活放送をしました。
今回の放送は、『チ。－地球の運動について－』の原作者、漫画家である、魚豊氏をゲストに迎え、メッセージ性の強い作品を生み出してきた魚豊氏が、創作活動に宿る葛藤と希望、そして自身が大切にしている信念について語りました。

5. 議事内容

≪ 「放送番組基準」はこちら ≫

＜＜放送法に照らしてのご指摘・ご意見＞＞
放送法に照らしてのご指摘・ご意見はありませんでした。

委員の皆様からいただきましたご意見をご紹介します。

• インタビュー番組として演出がなく、ゲストの話をじっくり聞けるメリットはあるものの、ゲストの話の内容や水準に番組のクオリティが大きく左右される不安定さがありました。
• 番組の進行はスムーズですが、ゲストの独演会的な雰囲気があり聞いていて疲れました。
• ゲストの発言内容（現代人の自己検閲、差別感情むき出しの本音など）に対し、ナビゲーターが肯定的過ぎるとリスナーにストレスがたまる可能性があると思いました。
• 人気番組「TAKRAM RADIO」が「J-WAVE SELECTION」枠での復活およびポッドキャストでのフルバージョン提供は非常に良いと評価します。
• クリエイター同士のトークは刺激的で良かったです。
• 番組の文脈説明が不足しており、リスナーが置いてきぼりになる印象を受けました。情報過多の時代において、リスナーは多くの情報を覚えていられないため、親切な説明が必要だと思います。
• 魚豊氏の早口な話からいきなり本題に入るため余白がなく、世界観が構築されないと感じました。公共放送はポッドキャストと異なり、余白を作ってリスナーを導入する工夫が必要であり、些細な説明があるだけでも聞きやすくなると思いました。
• 漫画『チ。』の舞台化に関心があったので、原作者である魚豊氏の話は興味深く聞きました。
• 渡邊氏と魚豊氏が互いに響き合い、共通言語を持つお二人だったので話が弾み、内容が濃かったと感じました。
• 番組後半のフィクションとノンフィクションに関する話は、私の考えと異なったため集中力が切れました。また、途中からリスナーが聞いている意識が希薄になっている気がして、置いてきぼりにされていると感じました。
• ポッドキャスト的なノリは良いですが、ラジオとしては関心のある人向け過ぎる印象が残りました。
• 嫌なところがまったくなく、非常に楽しく聞きました。
• スポンサー「PROUDMEN.」の説明が番組内容と合致しているのは納得感がありました。
• 魚豊氏とTakramを知らない状態で番組を聞きましたが、早い段階で魚豊氏の話に入ってくれたのが良かったです。
• クリエイターではないリスナーにとっても刺激的な内容で、反発心なく楽しく聞けました。
• 番組を通して魚豊氏の漫画を読んでみたいと思いました。
• ラジオは、リスナーの心に波風を立て思考を促すメディアであり、短い時間の中で心に残るものを届けるという点で、この番組は良かったです。
• ラジオ番組は編集されたパッケージであるべきで、今回の番組は奇をてらい過ぎてリスナーが置いてきぼりになった点が多々ありました。
• 渡邉氏と魚豊氏の声の周波数が似ていて、どちらが話しているか分かりにくく、ナビゲーターの紹介フォーマットがなかったため、より分かりにくかったです。
• 魚豊氏の創作論に終始し過ぎ、漫画の内容にほとんど触れなかったため、作品への期待とは異なる内容でした。
• ナビゲーターが番組中にスポンサーのことに言及し説明するのは、CMと番組内容の境界を曖昧にするため好ましくないのではないでしょうか。
• 魚豊氏の話は面白く漫画に興味を持ちましたが、渡邉氏の反論や考え方も聞きたかったです。
• ゲストの独演会のように感じられ、興味のないリスナーにとっては関心の薄い内容になってしまったと思います。
• 魚豊氏原作の舞台や映画化の話に少し触れても良かったと思いました。

以上の意見が寄せられました。