J-WAVE SUNDAY SESSIONS SEKISUIHEIM NEXT MAKERS 豊かな未来をつくる、MADE IN JAPAN

J-WAVE 81.3FM

番組内

“豊かな未来をつくるMADE IN JAPAN”を
探し求め、
日本が伝統的に培ってきた
感性や技術を大切にしながら、
新時代のテクノロジーと掛け合わせる
ものづくりの最前線を紹介。

これからの社会において、
ものづくりの進化は
人々の幸せをどう変えていくのか?

レポー

NEXT MAKERS Part.2
“HOUSE”
2017/2/12(SUN)23:00〜23:54

第2回は、未来に向かって進化する「MADE IN JAPAN の暮らし」に注目。レポートするのは、人とテクノロジーの融合で匠の技を極め、“設計通り"を実現する佐賀県鳥栖市にあるセキスイハイムの住宅工場。部材約25,000点をコンピューターで徹底的に管理し、工場で丁寧に組み立てていく。つまり、雨風の影響を受けないことで、カタログ通りの均質化された高性能住宅の提供を可能としているのだ。進化する家づくりの現場に、別所哲也が迫った。

ゲスト:谷尻誠(建築家)

1974年広島県生まれ。本兼建築設計事務所、HAL建築工房を経て2000年にSuppose design office 設立、2014年より吉田愛と共宰。これまで手掛けた作品は住宅だけでも100を優に超え、公共施設のインテリアデザインの仕事も話題に。建築をベースとして、新しい考え方や、新しい建もの、新しい関係を発見し、常に目の前にある状況で、見つけることが可能な新しさを提案し続けている。

NEXT MAKERS
PART 2「住宅工場篇」

「MADE IN JAPANの暮らし」
SPECIAL REPORT

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セキスイハイムの住宅は、大部分が工場で作られるらしい。でも、いったいどうやって?そんな素朴な疑問を胸に、別所哲也は工場に足を踏み入れた。今回、案内をしていただいたのはセキスイハイム九州の田泓(たぶき)聡さん。

※生産工程の詳細・生産棟数などの詳細はエリアごとの工場や時期により異なります

工場見学がスタートするやいなや、別所哲也は「工場の中で本当に家が造られています。なんと、ロボットがいますよ。」と、興奮気味で反応。この工場のなかでフレーム組み立てから仕上げまで、家づくりの大半が行われているのだ。

自動制御されたロボットによる正確な作業に感動する別所哲也。その後、一同はスポット溶接の工程へ。ユニットの各フレームが結合されていく様子を見て、別所哲也は一日の生産棟数について質問。なんと、この工場では1日で5棟〜6棟もの家が生産されているという。

続いてはユニット反転機を見学。回転しているユニットを不思議そうに見つめる別所哲也を見て、田泓さんは語り始めた。「完成したユニットの上下を逆転させるんです。これにより、天井を下向きにしての作業が可能になるんですよ。」つまり、屋根を下にすることで、作業員が安全かつ正確に作業ができる環境をつくっているのだ。

緻密に管理された家づくりを担当するのは、工程ごとの熟練の作業員だと田泓さんは説明する。「例えば、外壁取り付けチームは、何年も外壁の取り付けを専門で行なっていますから、その道のプロフェッショナルなのです。」つまり工程ごとのプロ作業員が、最適の技術を駆使して作業にあたっているのだ。

ベースフレームが完成し、いよいよ外壁を取り付け家らしい見栄えに。流れてくるユニットに次々と断熱材やキッチンが設置されていく。その様子を見て、別所哲也が声をあげた。「部屋の中がユニットごとに全く違いますね?」それを聞いて、田泓さんも頷く。「ユニットのサイズ自体が豊富なバリエーションを持っていることは勿論、工場で使用している部品も、約25,000点あるのです。つまり、豊富なバリエーションでお客様の要望を叶える住宅が造られています」

完成したユニットの横で、なにやら念入りに家を見つめる男性がいた。田泓さんに話を聞くと、専門の検査員だという。セキスイハイムでは最後に、社内のライセンスを取得したプロの検査員により約250項目ものチェックが行われるのだ。検査員とコンピューターによる二重の厳重な品質チェックを経て、工場から一つずつトレーラーに乗せられ現場へと運ばれていく。

工場見学を終え、セキスイハイムの魅力を知った別所哲也を、田泓さんはモデルハウスへと案内。家が出荷されていく様子を見たばかりということもあり、ユニットの数が気になる。このモデルハウスは13ユニットで構成されているという。“ユニット”と聞くと、無機質で融通の利かないというイメージがあるかもしれないが、つくる人の想いとこだわりが詰まった仕上がりとなっていた。

後半は、国内外から注目を集める建築家 谷尻誠さんに“住宅のこれから”について伺った。「IoTや3Dプリンターなど技術が進化し、暮らしの形態もさまざまに変わっています。子供の頃、ぼくは昔ながらの町屋に住んでいたのですが、不便だったからこそ生まれるコミュニケーションがありました。昔と今の良い部分を融合させた家が、現代に求められている気がします」

最後に別所哲也は「建築家から見た工場生産の魅力」について質問した。「工場の中で家がつくられている事実は、やはり圧倒されました。僕たち建築家は、職人の腕や現場監督の統率力に仕上がりを任せなければならないんです。部材が風雨にさらされる心配や、悪天候等による工期の遅れの心配も極めて少なくできることは、衝撃ですね。」

“設計通りの性能”を徹底的に追いかけた結果、大工ではなく組織で家をつくることを選んだセキスイハイム。そのものづくりは、“豊かな一生を提供すること”への追求であると感じた。

NEXT MAKERS Part.1
“SAKE”
2017/2/5(SUN)23:00〜23:54

第1回は、世界に向かって進化する「MADE IN JAPANの味」に注目。レポートするのは、アメリカ・ニューヨークやフランス・パリで高い人気を誇る日本酒「純米大吟醸 獺祭」を生み出す旭酒造。徹底したデータ管理によって造られる獺祭の現場に、杜氏の姿はない。伝統的な醸造知識はもちろん、熟練の感覚までも徹底的に分析し、データ化しているのだ。進化する酒づくりの現場に、別所哲也が迫った。

ゲスト:桜井博志
(旭酒造株式会社 会長)

1950年、山口県生まれ。杜氏に頼らない酒造りを推進。純米大吟醸「獺祭(だっさい)」を開発。日本酒の海外進出に尽力した。著書に『逆境経営 山奥の地酒「獺祭」を世界に届ける逆転発想法』。

NEXT MAKERS
PART 1「日本酒工場篇」

「MADE IN JAPANの味」
SPECIAL REPORT

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今回、工場見学の案内をしていただいたのは、奇跡の酒造を生んだ経営者として大きな注目を集める、旭酒造の会長 桜井博志さん。そして、製造部の三浦史也さんのお二方。プライベートでも日本酒を嗜む別所哲也は、オフィスビルのようなこの高い建物が本当に酒蔵なのかと、疑心暗鬼状態!

それではいよいよ工場の中へ。最初の工程は洗米(せんまい)。乳白色に輝くお米をみた別所哲也は「お米ってこんなに綺麗だったかな?」と漏らした。

続いては発酵室へ。余りの寒さに驚く別所哲也を見て、桜井会長が語り始める。「ここは1年間365日、ずっと稼働しています。ですから、真夏でも室温は変わらず5℃なんですよ。」つまり、最新の空調システムを駆使することで、四季醸造を可能にしているのだ。

寒い発酵室から一変、38℃もある麹造りの部屋へ。スタッフが行なっているのは、蒸したお米をほぐし、お米についた水分を飛ばす作業。旭酒造では常にベストな水分含有量を見極めるため、独自の計測機械を開発。品質のバラつきを極限まで抑えているそうだ。

続いては瓶詰めの工程へ。厳しい人の目をくぐり抜け出荷されていく数多の獺祭をみた別所哲也は、出荷量について桜井会長へ質問。「一升瓶に換算してですが、昨年で約260万本、出荷しています。単純計算ですが、お米は7560トン使用していますから、日本の米全体の1/1000にもなるんです。」

そしていよいよ最後の見学場所であるデータ分析室へ。壁一面に、びっしりと醸造中の酒のデータが貼り出されており、さながら研究所のようである。これまで杜氏の“手”と“勘”、“経験”が重要なポイントになっていた工程を、この部屋でデータ管理し、分析しているのだ。

工場見学を終えた一行は、川の向こう岸にある自然と調和した一軒の美しい建物へと移動。奥の個室で、桜井会長へのインタビューがスタートした。

旭酒造がなぜデータにこだわるようになったのか、桜井会長はゆっくりと語り始めた。「真の美味しいお酒を追い求めると、杜氏制度では限界があったのです。なぜなら、人間の感覚というものは毎日変わってしまうから。そこで、杜氏の感覚に頼る酒造りから、データを駆使した組織の酒造りに切り替えたんです。」

インタビュー中、「獺祭 磨き二割三分」を超える「獺祭 磨き その先へ」を飲んだ別所哲也。「研ぎ澄まされた清らかさがある。しかし、ずーっと、深い感じがします。」と漏らした。

インタビューの最後に別所哲也は、「高い品質にこだわる理由」について質問した。すると、桜井会長から明確な答えが返ってきた。「お酒というのは、人間が生存する為に必要なものではないと思っている。だからこそ、人間を華やかな気持ちにさせるものでなくてはならない。今後も、”美味しい”を徹底的に追いかけて行きたい。」

おいしいを徹底的に追いかけた結果、杜氏の醸造知識はもちろん、熟練の感覚までも徹底的に分析し、データ化する道を選んだのだ。すべては、一生愛され続けるお酒のためである。

PRESENT&MESSAGE 獺祭 純米大吟醸 磨き二割三分が3名様に当たる!