J-WAVE×TOKYO SKYTREE ONLINE MAGAZINE
プレゼントが当たる毎月更新クイズ!
今週の杉山ハリー
HOME
>AROUND TOKYO SKYTREE
>05
12 2/2 UPDATE
「北千住のいいところはね、今も沢山のいい職人さんがいるってことだね」
ハリーくんの質問にそう答えたのは、今回取材させて頂いた革製品店、 大峽製鞄(おおばせいほう)の大峽宏造さん。 池戸田潤さんの直木賞受賞作『下町ロケット』にも象徴されるように、下町には世界的な技術を誇る 職人さんが沢山いらっしゃいます。NASAと取引きしている小さな町工場もあるほどです。
かつては「技術立国」と言われた日本のクラフトマンシップが、下町には脈々と受け継がれているのです。 そして、そんな職人さんの技の粋を集めたカバンやランドセルを製造・販売しているお店があると 聞きつけて、国道4号線沿いにあるショールームを訪ねました。迎えてくださった専務の大峽宏造さん。
その磨き抜かれた審美眼で、世界レベルの革製品をプロデュースしています。
美しい革製品がならぶショールーム
迎えてくださった専務の大峽宏造さん
「うちのポリシーは3つあります。世界中から集めたいい素材を使う。なるべく丁寧な仕事をする。
シンプルなデザインを採用するってこと。職人の技を生かすには、その3つが大切なんです。
うちには世界のTOP5に入る技術を持っている職人さんもいるんですよ」
世界中から集めた最高級素材の革を扱うのは熟練の職人さん
職人による繊密で丹念な作業
大峽さんは20年以上も前から、世界中の革工場を巡って最高級素材を集めています。
ドイツから仔牛革を使ったカーフ、日本とアメリカでしか作ることができない馬のお尻のコードバン、
先月はイタリアの工場も訪れたそうです。
「イギリスで素晴らしい鞣し具合の革に一目惚れしてね、それを分けてもらおうとしたけれど、
かばん屋なんて、なかなか相手にされなくて苦労しましたよ。イギリスでは、革はまず馬具の
ために使われるんですね。乗馬をやっているのは上流階級の方ですから。でも、うちの製品を
見せたら、次の年から大峽製鞄用にちゃんと取り置きしてもらえるようになったんです」
職人の技の粋を集めた鞄
ハリー君も見入ってしまうほどのクオリティの高さです
大峽製鞄では学習院初等科の指定通学ランドセルも作っています。すなわち皇室御用達のランドセル。
あの愛子様もこちらのランドセルをお使いになっているそうです。 11歳まで日本のインターナショナル・スクールに通っていたハリーくんは、日本の子供たちが 背負っているランドセルが本当に羨ましかったんだそうです。
「ランドセルはね、日本独特のものなんです。学校の中ではみな平等という考え方から導入されたんです。 その起源は、明治22年。時の首相、伊藤博文が(当時皇太子だった)大正天皇の入学祝いに ランドセルを贈ったのを始まりに、次第に広まったんです。ランドセルというのは、オランダ語の バックパック=ランセルが訛って、そう呼ばれるようになったんですよ」
大峽製鞄のランドセルは、どんな特徴があるんでしょうか?ハリーくんも興味津々です。
皇室御用達にもなっている大峽製鞄のランドセル
店内には様々なカラーのものが並んでいます
新品に見えますがこちらは6年間使用したランドセル。
品質の高さがうかがえられます。
「形状は普通です。でも耐久性は並はずれています。手縫いの製品はミシン縫いには出来ない頑丈さがあるんです。うちのランドセルは一部手縫いのものと総手縫いのものがありますが、みなさんせっかく大峽で買うのなら、ということでいいものをお求めになりますね。ランドセルは子供が生まれて初めて持つ本格的な革製品じゃないですか。みなさんも革のいい匂いという思い出が残っていると思います。6年間大切に使ってもらっていい体験にしてもらいたいですね。
ランドセルはモノを大切にするってことを学ぶ第一歩ですから」
昔、ランドセルと言えば赤と黒というイメージでしたが、店内を見回してみると、
ネイビー、スカイブルー、ピンク、グリーンなどなど様々なカラーのものが並んでいます。
「10年くらい前からですかね、既成概念が変わってきたのは。当時、ジーンズ・ブルーという色のランドセルを出したときは、すごく冒険でしたが、結果大ヒットしました。今年はバーガンディ(深い赤)のものが売れていますね。あっという間に売り切れました」
大峽製鞄では、ランドセル以外にダレスバッグのようなビジネスバッグから財布、名刺入れ、携帯ストラップ、 チャームなどの革小物まで、職人の手作りによる本格的な革製品を作っています。東京都知事賞11回、経済産業大臣賞を7回連続受賞したその技術で、すべての製品を世界レベルに仕上げています。
1月にはイタリアで開かれていた世界最大級のメンズプレタポルテの見本市「ピッティ・ウォモ」にも出展していたそうです。
「会場でフランス人から注文が入りまして、フランスの有名ブランドの製品より上だな、
と言われたときは本当に嬉しかったです」
バレンタインデー限定商品のペンケース。
綺麗な色ですね、とハリーさん
バレンタインデー限定商品の携帯ストラップ。
星のモチーフのところにイニシャル刻印されます。
店内には色々なデザインの鞄があります。
今、大峽製鞄ではバレンタインデー企画としてイニシャル刻印ができる携帯ストラップとペンケースを限定販売中 だそうです。プレゼントを思案している方は大峽製鞄の製品を検討してみてはいかがでしょうか?
世界レベルの製品を有名ブランドよりずっとお安く手にすることが出来ます。
今回お話しをうかがった、専務の大峽宏造さん
「職人さんの情熱は、みなさんが考えていらっしゃるより、ずっとすごいですよ。革をまるで人間に対するかのように 優しく扱っていますから。
北千住は昔、日光街道の宿場町だったんです。商売も繁盛していましたから、職人のレベルも高かったんですね。そんないい職人さんが今も沢山いるのが北千住の魅力ですね。あと、食べ物もおいしいですよ(笑)」
大峽さんによると、最近、職人希望者が増えているそうです。月に10人くらい希望者がいるとか。中には マサチューセッツ工科大学を出て、MBAを持っている人もいたそうです。モノづくりの現場に携わっていたいというのが、その理由。 拝金主義でない純粋なクラフトマンシップ、それはとても美しいことです。ただ、それが下町でだけで完結してしまうのは、すごくもったいないこと。もっと世界を見ていかないといけないと思います。
それを教えてくれたのが、今回の大峽製鞄訪問でした。もしかすると東京スカイツリー開業がビッグバンとなって、下町にイノベーションが起こり、下町の職人技術がより全国に世界に開かれていく、そんなことになればいいのに。帰りの電車に揺られながら、そんなことを祈りました。
大峽製鞄(おおばせいほう)
住所:〒120-0034 東京都足立区4-9-2
電話:03-3881-1192
営業時間:11:00〜16:00 ※休業日はHPにて掲載
http://www.ohbacorp.com/today.php
ハリーくんの質問にそう答えたのは、今回取材させて頂いた革製品店、 大峽製鞄(おおばせいほう)の大峽宏造さん。 池戸田潤さんの直木賞受賞作『下町ロケット』にも象徴されるように、下町には世界的な技術を誇る 職人さんが沢山いらっしゃいます。NASAと取引きしている小さな町工場もあるほどです。
かつては「技術立国」と言われた日本のクラフトマンシップが、下町には脈々と受け継がれているのです。 そして、そんな職人さんの技の粋を集めたカバンやランドセルを製造・販売しているお店があると 聞きつけて、国道4号線沿いにあるショールームを訪ねました。迎えてくださった専務の大峽宏造さん。
その磨き抜かれた審美眼で、世界レベルの革製品をプロデュースしています。
美しい革製品がならぶショールーム
迎えてくださった専務の大峽宏造さん
「うちのポリシーは3つあります。世界中から集めたいい素材を使う。なるべく丁寧な仕事をする。
シンプルなデザインを採用するってこと。職人の技を生かすには、その3つが大切なんです。
うちには世界のTOP5に入る技術を持っている職人さんもいるんですよ」
世界中から集めた最高級素材の革を扱うのは熟練の職人さん
職人による繊密で丹念な作業
大峽さんは20年以上も前から、世界中の革工場を巡って最高級素材を集めています。
ドイツから仔牛革を使ったカーフ、日本とアメリカでしか作ることができない馬のお尻のコードバン、
先月はイタリアの工場も訪れたそうです。
「イギリスで素晴らしい鞣し具合の革に一目惚れしてね、それを分けてもらおうとしたけれど、
かばん屋なんて、なかなか相手にされなくて苦労しましたよ。イギリスでは、革はまず馬具の
ために使われるんですね。乗馬をやっているのは上流階級の方ですから。でも、うちの製品を
見せたら、次の年から大峽製鞄用にちゃんと取り置きしてもらえるようになったんです」
職人の技の粋を集めた鞄
ハリー君も見入ってしまうほどのクオリティの高さです
大峽製鞄では学習院初等科の指定通学ランドセルも作っています。すなわち皇室御用達のランドセル。
あの愛子様もこちらのランドセルをお使いになっているそうです。 11歳まで日本のインターナショナル・スクールに通っていたハリーくんは、日本の子供たちが 背負っているランドセルが本当に羨ましかったんだそうです。
「ランドセルはね、日本独特のものなんです。学校の中ではみな平等という考え方から導入されたんです。 その起源は、明治22年。時の首相、伊藤博文が(当時皇太子だった)大正天皇の入学祝いに ランドセルを贈ったのを始まりに、次第に広まったんです。ランドセルというのは、オランダ語の バックパック=ランセルが訛って、そう呼ばれるようになったんですよ」
大峽製鞄のランドセルは、どんな特徴があるんでしょうか?ハリーくんも興味津々です。
皇室御用達にもなっている大峽製鞄のランドセル
店内には様々なカラーのものが並んでいます
新品に見えますがこちらは6年間使用したランドセル。
品質の高さがうかがえられます。
「形状は普通です。でも耐久性は並はずれています。手縫いの製品はミシン縫いには出来ない頑丈さがあるんです。うちのランドセルは一部手縫いのものと総手縫いのものがありますが、みなさんせっかく大峽で買うのなら、ということでいいものをお求めになりますね。ランドセルは子供が生まれて初めて持つ本格的な革製品じゃないですか。みなさんも革のいい匂いという思い出が残っていると思います。6年間大切に使ってもらっていい体験にしてもらいたいですね。
ランドセルはモノを大切にするってことを学ぶ第一歩ですから」
昔、ランドセルと言えば赤と黒というイメージでしたが、店内を見回してみると、
ネイビー、スカイブルー、ピンク、グリーンなどなど様々なカラーのものが並んでいます。
「10年くらい前からですかね、既成概念が変わってきたのは。当時、ジーンズ・ブルーという色のランドセルを出したときは、すごく冒険でしたが、結果大ヒットしました。今年はバーガンディ(深い赤)のものが売れていますね。あっという間に売り切れました」
大峽製鞄では、ランドセル以外にダレスバッグのようなビジネスバッグから財布、名刺入れ、携帯ストラップ、 チャームなどの革小物まで、職人の手作りによる本格的な革製品を作っています。東京都知事賞11回、経済産業大臣賞を7回連続受賞したその技術で、すべての製品を世界レベルに仕上げています。
1月にはイタリアで開かれていた世界最大級のメンズプレタポルテの見本市「ピッティ・ウォモ」にも出展していたそうです。
「会場でフランス人から注文が入りまして、フランスの有名ブランドの製品より上だな、
と言われたときは本当に嬉しかったです」
バレンタインデー限定商品のペンケース。
綺麗な色ですね、とハリーさん
バレンタインデー限定商品の携帯ストラップ。
星のモチーフのところにイニシャル刻印されます。
店内には色々なデザインの鞄があります。
今、大峽製鞄ではバレンタインデー企画としてイニシャル刻印ができる携帯ストラップとペンケースを限定販売中 だそうです。プレゼントを思案している方は大峽製鞄の製品を検討してみてはいかがでしょうか?
世界レベルの製品を有名ブランドよりずっとお安く手にすることが出来ます。
今回お話しをうかがった、専務の大峽宏造さん
北千住は昔、日光街道の宿場町だったんです。商売も繁盛していましたから、職人のレベルも高かったんですね。そんないい職人さんが今も沢山いるのが北千住の魅力ですね。あと、食べ物もおいしいですよ(笑)」
大峽さんによると、最近、職人希望者が増えているそうです。月に10人くらい希望者がいるとか。中には マサチューセッツ工科大学を出て、MBAを持っている人もいたそうです。モノづくりの現場に携わっていたいというのが、その理由。 拝金主義でない純粋なクラフトマンシップ、それはとても美しいことです。ただ、それが下町でだけで完結してしまうのは、すごくもったいないこと。もっと世界を見ていかないといけないと思います。
それを教えてくれたのが、今回の大峽製鞄訪問でした。もしかすると東京スカイツリー開業がビッグバンとなって、下町にイノベーションが起こり、下町の職人技術がより全国に世界に開かれていく、そんなことになればいいのに。帰りの電車に揺られながら、そんなことを祈りました。