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ベルギーと日本の架け橋になるようなことができたらと思っています。

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  三輪一記 - ベルギービール・ジャパン主宰 -
1967年名古屋生まれ。サラリーマン生活を経て、93年に1891年創業の実家の酒屋「木屋」へ戻り、4代目店主として後を継ぐ。そして、ベルギービールと衝撃的な出会いを果たし、95年からインターネットでの販売を開始。2004年にはベルギービール専門店としてオンラインショップを本格化。 品揃えはもちろんのこと、800種類あると言われるベルギービールの価値、歴史に込められたストーリーを熱い想いで伝え、普及に尽力している。
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トラピスト(修道院)ビールは、世界で7ヶ所しかないうちの6ヶ所がベルギーにあるんです。(三輪)

三輪さんのご実家は名古屋で古くからの酒屋さんだそうですけど、どうやってベルギービールと出会ったんですか?

最初はサラリーマンをやっていたんですけども、26歳のときに実家の酒屋に帰りまして、そのときのお客さんにイタリア料理のレストランがあったんです。そのレストランのご主人に教えていただいたのが最初ですね。

イタリア料理のご主人に教えていただいたのがベルギービールだったんですね。

セラーもありましたからイタリアワインも大事にされていたんですけども、それと同じくらいに大事にされていたのがベルギービールだったんです。

初めて飲んだときの感想はどうだったんですか?

店主に薦められて持ち帰ったんですけども、栓を開けたらすぐにフルーティーな香りがしてきて、グラスに注ぐと色もゴールドの素晴らしい色で、口に含むと日本のビールとは全然違う味わいで、衝撃的な味でした。

そもそもベルギービールは分類すると、どのような特色があるんですか?

詳しく言うと難しくなるので簡単に言うと、ベルギーは日本の関東平野と同じくらいの大きさで小さな国で1千万人が暮らしているんです。そんな小さな国なのにビールの種類は800種類もあると言われているんですね。

そんなにあるんですね。

甘いものもあれば、苦いのもあるし、赤いものもあれば黒いものもあって多種多様ですね。修道院で作るビールがあったり、自然発酵で作るビールがあったり、フルーツを漬け込んだものもあったり、ものすごく奥が深いんです。

味を一言では言えないんですね。僕が今から10年くらい前に初めてベルギービールに出会ったのはシメイだったんです。ちょっと高いんですけども、ブルーラベルのシメイを買いたいと思っていた若者時代がありましたね。あれも修道院のビールですよね?

そうですね。修道院のビール=トラピストビールなんですけども、世界で7ヶ所しかないうちの6ヶ所がベルギーにあるんですね。シメイはその1つです。

トラピストのビールはそんなに世界中にあるんではないんですね?

そうなんです。修道院に醸造所を併設しているのをトラピストビールと呼ぶので、なかなかないんです。

でも、そもそもビールのルーツはそこですよね?

そうですね。最初に広まったのはキリスト教の布教と深い関わりがあるんです。フランスだとワインを作るんですけども、北に上がっていくと冷涼な気候になって葡萄が育たないので、その代わりに麦を使ったわけですね。

ベルギービールの面白さにはグラスもありますよね?

銘柄ごとに違ったグラスが用意されていますね。

これはメーカーが作っているんですか?

そうです。もちろんガラスのメーカーに頼むんですけども、それぞれの醸造所が味や香りを最大限に引き出せるように作ったものなんですね。

フラスコになっているものもあれば、木のスタンドが付いているものもありますよね?

パウエル・クワックのグラスですね。あれは馬に乗ったままでもこぼさず飲めるように、木のスタンドが付いているんです。

そうなんですか!


どの街でもカフェでビールを楽しむ姿が見られるのはすごく感動でしたね。(三輪)

三輪さんが初めてベルギーを訪れられたのは1996年。第一印象はどんな感じでした?

そのときはドイツから入りまして、南のルクセンブルクから北に縦断する形で入りました。小さな国だけども景色がずいぶん変わるんですね。もちろん言葉も違いますし、人も違うんですけども、どの街でもカフェでビールを楽しむ姿が見られるのはすごく感動でしたね。

僕も一度だけブリュッセルへ行ったことがありまして、有名な広場のところにカフェがたくさんあってみんなビールを飲んでいましたね。

その広場はグランプラスですね。みんな外へ出てゆっくりビールを飲むのが普通のスタイルですからね。

ブルワリー(ビール醸造所)も訪ねられたんですか?

そうですね。醸造所に行くのも目的だったので、小さいところから大規模なところまで、いろんなところを行きました。

それからも何度もベルギーを訪ねていらっしゃいますけども、99年には新婚旅行でベルギーの醸造所巡りをされたそうですが、奥様は了承していたんですか(笑)?

イタリアワインもやっていたので「イタリアかベルギーへ行きたいね」と話をしていたんですけども、嫁が「ベルギーがいい」と言うものですから、仕事も放ったらかして旅行の計画を立てましたよ(笑)。そのときは車で、南からたくさんの醸造所をまわりました。

ブリュッセルはもちろん都会ですけども、離れると田舎になるんじゃないですか?

そうですね。特に南部のワロンというフランス語圏は起伏に富んだ地形で、すごく自然が多くて美しいですね。

たくさん醸造所をまわられたと思いますが、特に印象に残っているところはありますか?

やっぱり南だとトラピストの1つ“オルヴァル”ですね。フランスとの国境に近い場所なんですが、荘厳な修道院が村の中にポツンとあって「こんなところでビールを作っているのか!」と疑いたくなるくらいキレイなところですね。

今でも修道院の人がビールを造るシステムなんですか?

そうですね。地元の人も雇用していて、修道士の人だけで作っているわけではないですけども、修道士がビールを管理する形になっています。

昔からの伝統を受け継いでいるんですね。

はい。トラピストビールは1箇所で1種類のビールしか作っていないんですけども、他の醸造所のお手本になるようなビールを作っているところが多いですね。

オルヴァル・ビールの味はどんなものなんですか?

ホップを効かせたドライな感じで、食前や食中に飲んでもいいようなビールですね。

やはりビールの存在の仕方が僕らと違うんでしょうね。

そうですね。ワインとほとんど同じ位置づけで考えるとわかりやすいんじゃないですか。食事の前にゴクゴクと飲むだけじゃなくて、食中に飲むビールもあれば、食後や寝る前に飲むビールもありますからね。

あ、ナイトキャップとしてのビールの発想は、日本人は持てませんよね。でもベルギービールはフルーツの香りがするのも結構ありますものね?

伝統的なものはサクランボや木いちごが多いですね。変わったところではバナナやりんごなどいろいろな果物を使ったものがありますよ。

日本の女性の方は好きそうですね。

フルーティーですし、見た目もすごくキレイですから食前に楽しむのもいいし、シャンパンの代わりに飲むのもいいと思います。


牛肉を使ったカルボナードなど、ビールを使った料理はたくさんありますね。(三輪)

たくさんベルギーの旅をされていると思いますが、全土をまわられて一番印象に残っている地方はありますか?

ブリュッセルやアントワープなどは日本でも有名な街ですけども、僕の場合は南のワロン地方というフランス語を話す地域ですね。北のフランドル地方とは全く違った景色で、起伏に富んだ、自然の多い地方なんです。

そこでもたくさんビールを造られているんですね。食事にはビールは欠かせないと思うんですけども、ベルギーの食事はどんなものがあるんですか?

ムール貝がパッと頭に浮かびますね。バケツに1キロくらい入ったのが出るんですけども、結局は全部食べてしまいますよね(笑)。

あれは食べてしまいますね(笑)。いろんな味で楽しめますもんもんね。

ビールを使ったものもありますよ。他にも牛肉を使ったカルボナードなど、ビールを使った料理はたくさんありますね。

どういう風に作るんですか?

牛肉の煮込みなんですけども、酸味のあるビールを入れて一緒に煮込んで、同じビールを飲みながら食べるたりもするんです。

料理に使ったものを一緒に合わせるんですね。料理自身がそのお酒を呼ぶんでしょうね。

あと外せないのはフリッツと呼ばれるフレンチフライですね。フレンチと呼ばれていますが発祥はベルギーで、ベルギー人はものすごくこだわりがあるんですね。今、話したムール貝やカルボナードにも付きます。必ずどんな料理にもじゃがいもは付いてきますね。

マヨネーズソースをつけて食べたりもしませんか?

そうですね。でも、普通のマヨネーズとは違った味で美味しいですよ。僕も最初は意外だったんですけども、あれは止められませんね。今はマヨネーズソースばっかりです。

ワロン地方は初めて聞く名前ですが、僕がワロンに訪れるとすると、どんなところへ見て、どんなところへ行ってみればいいですか?

ディナンという城塞が美しいところがあります。城塞の下に街が広がっているので、ロープウェイで上がると素晴らしい眺望を楽しむことができるんです。

なるほど。

あとサックスを発明したアドルフ・サックスが生まれたところでもありまして、サキソフォンのイルミネーションが町中にあるんです。それもすごく美しいですね。そこではサックスを担いだ日本人を見たことがありますよ。

それを目当てに旅をされているんでしょうね。ワロン地方独特の料理はあるんですか?

時期がくるとやはりジビエでしょうか。

あー、ヨーロッパの田舎で食べるジビエほど幸せなものはないですからね(笑)。

デュルビュイという世界一小さな街と呼ばれているところがあるんです。芸術家や音楽家が多く住まわれていているんですが、500人くらいしか住んでいないらしいんです。可愛らしい街で、クラシックのコンサートもよく行われますし、レストランが多いんですね。日本語でイノシシ亭という意味の店で美味しいジビエを食べたり、泊まったりすることもできるんです。

食べてお酒を飲んで、すぐそこにベッドがあるのは、夢のようですね。

ぜひ行って欲しいところですね。


まずは小さくてコツコツと造っているところを探して訪問をしていますね。(三輪)

昨年から現地のブルワリーから直輸入を始められたそうですが、これは大変ですよね?

いずれは自分でビールを探して、交渉して、輸送も自分で選んで輸入したいという希望が沸いてきてすぐ、ベルギーへ行ったんです。交渉も大変だったんですけども、実際に輸入するまでに1年くらいかかったんですよね。

規制が結構厳しいんですか?

口に入れるものなので、お役所の規制もありますし、酒税等知らないことが結構ありまして、すごく大変だったんです。

対ベルギー人となると日本人と交渉するのと同様にはいかなかったんじゃないですか?

ですね。商習慣も全く違うし、約束の時間に行っても来ないことはざらで、いらっしゃっても約束を覚えていないことも結構ありました。南へ行けば行く程そういう傾向は強いですね。のんびりしていらっしゃるんでしょうね。何時間もかけて行ったのに「あまり売る気ないんだけど」と言われたりもしました。上手く話が進まずに帰ってくることも多かったですね。

日本人の感覚で交渉しても始まらないことは多いんでしょうね。

書類のやりとりでの苦労は多かったです。「すぐに送るよ!」と言っても、1週間経っても、1ヶ月経っても送られてこないことは今でもありますね。

どうにかならないものかとずっと考えていらっしゃるんじゃないですか?

でも最後は人間関係かなと考えているので、なるべく直接訪ねて行くようにはしていますね。何回も会うことで相手の人間性がお互いになんとなくわかりますので、今はストレスが溜まることはそれ程ないですけど。

逆に彼らにとっても「どこの馬の骨だかもわからない人に・・・」という気持ちもあったんでしょうね。

彼らにとって、日本は未知の世界だという感覚あるみたいですね。ほとんどは地元で消費されるためのものですからね。

なるほど。今はどれくらいの銘柄を仕入れていらっしゃるんですか?

私のところでは、ジュネバというジンを含めて12アイテムですね。これからもう少し増やそうと思っているんですけど。

それは厳選していらっしゃるからですよね?

気に入ったものと、身の丈にあったもので選んでいますね。あまり大きなところと取引をするのではなくて、まずは小さくてコツコツと造っているところを探して訪問をしていますね。

なるほど。そういうのが実を結んで、とても小さなブルワリーのビールが日本で手に入るのは素晴らしいですね。僕も10年前にシングルモルトに夢中になりまして、こんなブームになるとは思っていませんでしたからね。日本はお酒がブームになるので、ベルギービールがブームになったらすごいですよ。

逆に「ブームになってしまうとちょっと困るな」とは思っていますね(笑)。

なるほど。


ベルギービールは状態よく寝かしておいた方が美味しいビールもありますね。(三輪)

ベルギービールはどんどん日本へ入って来ていますが、いつ頃から増え始めていますか?

そうですね。私が最初に出会ったのが、14年くらい前になるんですけども、とにかくお店では一生懸命やっていたんですけども、仕入れても売れないの繰り返しでしたね(笑)。

ビールはフレッシュじゃないといけませんからね。

実はそんなことはないんですよ。長いものだと20年くらいの賞味期限がついたものもあるんです。短いもので1年くらい、長いもので20年、それ以上熟成させられるものもありますね。

初耳ですね! ものによって期間が違うのは製造方法が違うんですか?

そうですね。例えば自然発酵で造るランビックは酸味の強いビールなんですけども、これは熟成させると味がまろやかになるんです。白ワインと一緒ですね。

ビンテージのように楽しむものもあるんですね。

売れなかったですけども、熟成させる楽しみもあったので、よかったりもしているんです。

10年、20年経ったビールは値段があがったりするんですか?

自分で楽しむ程度なので高くして売ったことはないんですけども、古いものはたくさんありますね。

ビールには鮮度が大切なイメージがあったんですが、違うんですね。瓶内熟成なんて初めて知りました。すごく勉強になります。

日本のビールはそうなんですけども、ベルギービールは状態よく寝かしておいた方が美味しいビールもありますね。

昨年に出された『ベルギービール大全』は資料として最高ですね。

ありがとうございます。

写真も入っているのでラベルも楽しめますし、もっと日本人に知って欲しい気持ちも持っていらっしゃると思うんですけども、この春もベルギーへ行っていらしたんですか?

3月に10日ほど行っていました。今回は新しいビールを探しに行ったのと、ベルギービールの本をヨーロッパにいる日本人にも読んでいただこうと。

ベルギーの国内でもこんなにまとまった本はないでしょうし、彼らにとってもものすごくいい資料ができているんじゃないでしょうか。

そうですね、データとかにあまり興味がないんでしょうから。結構ベルギーの方々にも喜んで頂いていますよ。

今の時点での三輪さんの夢はなんですか?

今はベルギービールを取り扱っているんですけども、その他いろいろな食品を通じてベルギーと日本の架け橋になるようなことができたらと思っています。今は輸入だけですけども、日本のものをあちらに紹介することもやっていきたいですしね。

お酒も文化ですから、いろいろなことが伝え合えると思いますね。最後に三輪さんにとって旅はどんな言葉になりますか?

自分へのギフトですかね。いろいろなものを与えていただけるんじゃないかと思います。

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