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初めにロンドン南西部の王立植物園・キューガーデンのバラ園の責任者、デイブさんにお話を伺いました。

バラの花の歴史は古くて、種類も増えてますし、形も変わってきているんです。(デイブ)

バラについて色々お聞きしたいと思いますが、まずイギリス人にとってバラは特別な花だと知られていますが、どのような存在なんですか?

イギリス人にとってバラは伝統的な花なんです。中でもバラ園は、伝統的なスタイルのガーデンには絶対に必要なので、大事にされていますし、すごく愛されています。

日本だとバラは切花にして花瓶に入れるといった感覚なんですが、ガーデンの中にあると目に付きますね。

イギリスでも花瓶に生けて楽しむのはポピュラーですが、植えて楽しむ人も多いですね。

バラのシーズンは、今が1番美しい時期なんですか?

今はちょうど5月の終わりから6月の初めにかけて、9月までシーズンが続きます。種類によっては11月まで見られる花もあります。

キューガーデンには本当に沢山の種類の花がありますが、バラは何種類あるんですか?

バラ園には60種類くらいありますね。バラ園の他にもバラが生けてある所があって、そこでは伝統的なイングリッシュローズが見られます。

いつもお世話されているたくさんのバラの中でも、これは特別だという種類はありますか?

やはり伝統的なイングリッシュローズは、香りもすごくいいし花びらの形も可憐で1番好きですね。好きなバラは沢山ありますが、選ぶならこの黄色いバラかなと思っています。他のバラと全然違う、独特な強い香りを持っているんです。

(香りをかいで)はぁ〜、僕らが思うバラの香りではないですね。バラって甘いスウィートなイメージしかないですが、それだけではなく柔らかくナチュラルな香りがしますね。

そうですね、甘いというよりは不思議な香りがしますけど。これはどうですか?

(別のバラの香りをかいで)すごい!これは一番濃いですね。バラのエッセンスがギュッと詰まった、とても甘い香りです。一言では言えない、色んな形のバラがありますね。

そうですね。バラの花の歴史は古くて、年代順に追っていくと種類も増えますし、形も変わってきているんです。

いやあ、素敵ですね。これからゆっくりと楽しみたいと思います。





続いてはキューガーデンの責任者ピーター・クレインさんにお話を伺います。

子どもは無料という考え方にすごく感銘を受けました。(葉加瀬)植物を見てもらうことは私達の重要な役割だと考えています。(ピーター)

シーズンにもよると思うんですが、キューガーデン全体で植物はどれくらいあるんですか?

ここは世界でも最も種類の多いガーデンで、およそ3万種類以上の花と草木があります。

すごい規模ですね!世界中から観光客がこのガーデンに訪れると思うんですが、動員数はどの位なんですか?

毎年およそ110万人の方が訪れています。もちろんヨーロッパだけでなく世界中、日本からのお客様も沢山いらっしゃいます。

今日はガラスアーティストのチフリーさんの展覧会があったりして、日本の植物園ではそういう催しはほとんど考えられないですが、そういう企画はこれからも考えていますか?

毎年色々な展覧会やイベントをやっているんですけど、今回のガラスアーティストの展覧会は今までで1番大きいイベントなんです。なので130万人の動員を目指していて、テレビでも取り上げて頂いているので、今までで1番の動員記録を作りたいと思っています。

僕はミュージシャンなんですが、コンサートの企画もあるんですか?

空港が近くて飛行機が真上を通るので音響的には難しいのですが、温室内でクラシックのコンサートをやったり、夏の時期にジャズの野外コンサートをやったりしています。

大人の料金は10ポンドで、子どもは無料という考え方にすごく感銘を受けました。イギリスらしいと思うし、教育を大切にしていると感じました。

教育の一環として植物を見てもらうことは、私達の重要な役割だと考えています。それで児童の入場料を無料にしたら子どもや子連れのご家族の方の入場がすごく増えたので、今後もお子さんが自由に楽しんでもらえる場所にしたいと思います。

最後に、ガーデンというのはイギリスの人にとってどういう存在なのでしょうか?

イギリスは日本と比べて小さい国ですが人口がすごく少ないので、日本の人より自分が持てるスペースがすごく広いんですね。おかげでイギリス人はスペースを楽しむ事をよく知っているので、ガーデンや自然をすごく愛しているんです。なので都会に住んでいる人達の中にも、田舎に移ったり、もっと自然を楽しめる環境に移る人が増えています。

なるほど。本当に今日はありがとうございました。





最後に、キューガーデンを案内してくれた日本人留学生の舘林正也さんにお話を伺いました。

この歳にして新しい事を学んだり知識を得るのは非常に刺激的ですね。(舘林)

舘林さんがイギリスにいらっしゃったのはいつ頃なんですか?

6年前なので、99年の9月ですね。

今もこのガーデン付属の園芸学校に留学されているんですか?

はい。私はキューガーデンは世界最高の植物園だと思うんですが、園芸教育に関しても最高峰の教育をしてくれると信じているので、ここで勉強しているんです。

ちなみに舘林さんは今おいくつなんですか?

先月で40歳になりました。

40歳で学生という事ですが、それまで日本では銀行員をされていたんですよね?

そうです。大学を出てから10年間は銀行に勤めていました。

銀行員を辞めて、ロンドンで園芸や植物の勉強をされるというのは、一体何があったんですか?(笑)

色んな人との出会いがあったり、自分を客観的に見る中で「これが“舘林っぽい生き方”じゃないのか!」という判断をしまして。それでやってみると、やった分だけ好きになるという。やっぱりこの歳にして新しい事を学んだり経験したり、知識を得たりするのは非常に刺激的なので、その良さが後から分かってくるんですね。

もともと植物が好きだったという事もあるんですか?

全くないですね(笑)。きれいだとは思いますけど、それだけであまり興味はなかったです。

なるほど。1度きりの人生で自分らしい生き方を探す中で、イギリスに渡って植物の勉強をしてお仕事をされているという事ですね。

そうです。園芸は勉強が全てではなく、実際にどういう技術が必要かも学ばなくてはいけないんですね。だから学校でずっと缶詰になって勉強すれば園芸の勉強かというとそうではなくて、やはり自分の手を動かして初めて学んでいるという事になるので、そういう意味では学業と実技がいい具合に絡まって機会を与えてくれるので、ここは理想的な場所ですね。

1ヶ月かかって球根を植えるとおっしゃっていましたよね。(笑)

その時どういうセクションで働いているかによってやることが違ってくるんですが、季節によって1ヶ月から2ヶ月に渡って花を植えていないといけないとか、バラの剪定も、あれだけ広いバラ園で3週間ずっと中腰で剪定をするんです。手はバラの刺だらけ、ズボンはバラの刺に引っかかりほつれてしまったりするんですよ。

キューガーデンにあるその学校は、全体で何人位の学生さんがいらっしゃるんですか?

私のクラスメイトは13人いるんですが、世界中から集まっていて国籍も韓国、スペイン、ドイツ、アイルランド、イギリスなど様々です。アメリカ人もアフリカ人もいる。年齢も僕は上から3番目ですが、下は19歳から上は40歳過ぎまでいらっしゃいます。そういう人達が同じ場所で同じ目的に向かって勉強するのは、日本ではなかなかない事なので、非常に刺激的ですね。

毎日の授業はどういう風に行われるんですか?

キューガーデンの場合は1年間のうち3ヶ月が学校の勉強で、残り9ヶ月が実際に植物園の中での実習です。3ヶ月間の勉強期間は、朝から晩まで学校でカンヅメになって、内容は科学、生物、環境、園芸と、多岐に渡って網羅されています。



ここは歴史に支えられた、世界的な庭園と言えますね。(舘林)

入学するための試験とかはあるんですか?

私はラッキーなことにキューガーデンで学ぶことが出来ていますが、いきなり日本で学びたいと言っても多分叶わなかったと思うんです。イギリスが素晴らしいのは、園芸を学びたいという事に限らず、誰にでも広く門戸が開かれているという事です。

そうですね。

僕も6年前にイギリスに来ましたが、いきなりここから始めた訳ではなくて、入門から始めたんです。そういうレベルの人を受け入れるコースがありまして、それを終えると中級コース、上級コースと上がります。ある程度の級に来るには、これだけの知識と実務経験が必要だという事ですね。でもそれは応募する条件であって、合格の条件ではないんですよ。

と言うと?

その中から30人から40人を選んで、面接をするんです。そのあと実技の試験もあって、それは40〜50種類の花が並んでいて、花に限らず色々な種類があるんですが、ラテン語でその学名を全て答えるという。

なるほど。

他には色々な種類の花と土と鉢があって、試験官が「花を植えて下さい。種を蒔く時に説明を加えて下さい」と言うんです。「私はこの種を蒔きます。次にこの土と鉢を選びます。この土を選ぶ理由は、この土はこういう性質を持っている土だと思うのでこれを使います。水はこれだけあげます。温度はこの温度に保ちます。」と口で説明するんです。

お話を伺っていると、キューガーデンで働いている皆さんが、それらの知識を持って運営しているという事ですね。

そうですね。ここで働いたり勉強するメリットは、そういう人に出会うことができるという事ですね。例えばバラに興味があって学びたいと思っても、本で学ぶには限界があると。それを知っている人から直接学ぶ事が出来るというのがキューガーデンの醍醐味ですね。

英国に来るといつもしてやられるんですが、歴史の重みが色々な所に表れていますね。

そうですね。木をひとつとっても樹齢が300年、400年のものが沢山ありますし、非常に歴史的価値の高い建物もありますし、キューガーデンは歴史に支えられた世界的な庭園と言えますね。

初めはそんなに興味がなかったという花・植物・園芸の道ですが、今は舘林さんにとっての園芸はどういう存在になっているんですか?

知る喜びですね。花の名前も知らなかったんですが、知れば知るほど庭を歩く楽しみが増えるし。例えば人の名前を覚えられないと街門で挨拶しても「誰だっけ?」となりますが「あ、○○さん」と挨拶して交流があると喜びが増えるのと一緒で、植物も知るほどに奥が深いというか、返ってくるものがありますね。

最後にイギリスは舘林さんにとってどんな場所ですか?

キューガーデンに来る前はヨークという北の街とケンブリッジに住んでいたので、イギリスの良さは田舎にあると僕は思っています。

大自然に囲まれたイギリスのカントリーサイドは素敵ですか?

素晴らしいですね。恋をしてしまいました(笑)。

いいですね!今日はありがとうございました。


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