ON AIR DATE
2014.12.21
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54

Xmas

TUDOR logo

Theme is... Xmas

テーマは・・・「クリスマス」。

訓市が世界各地で体験した
「クリスマス」のエピソード、
そこで感じたことを語ります。
Music Streamは、もちろん、
クリスマス・ソングをセレクト!

















★★★★★
番組では皆さんの「旅」と「音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージを
お待ちしています。

番組サイトの「Message」から
送信してください。
また、ハガキ、手紙も大募集!

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宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
Antenna TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛
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スタッフ一同、お待ちしてます!!!

2014.12.21

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Driving Home For Christmas / Chris Rae

イギリス出身の白人シンガーソング・ライター、クリス・レア。クリスマスの日、帰宅のために車を運転しているウキウキした雰囲気が心温まる曲... ただし、歌声は「渋め」です。

2

Wonderful Christmas Time / Paul McCartney

今年の来日公演は病気の為、取り止めになりましたが、今も現役のスーパースター、ポール・マッカートニー。1979年にリリースされたこの曲は「クリスマス」=「温かい」を表現した名曲!フォーエヴァー・ソングです。

3

Another Lonely Christmas / PRINCE

殿下ことプリンスが1984年にリリースしたシングル「I Would Die 4 U」のBサイドとして発表されたクリスマス・ソングで、後に、ベスト・アルバムにも収録されました。プリンスは今年、2枚の新作をリリースして、再び話題になりました。

4

Breath / The Cure

イギリスのロック・バンド、ザ・キュアがファンクラブ向けにリリースした曲。訓市のエピソードはAntennaのサイトをチェック!

5

Christmas Time In Blue / 佐野元春

2015年にはキャリア35周年を迎える日本人シンガーソング・ライター、佐野元春によるクリスマス・ソングの名曲。1985年に12インチ・シングルとして発表されました。

6

Fairytale Of New York / The Pogues

アイルランド人ヴォーカリスト中心としたアイリッシュ系バンド、ザ・ポーグス。これは名曲!ニューヨークで過ごすクリスマスには必聴!

7

Christmas Card From A Hooker In Minneapolis / Tom Waits

訓市のお気に入りヴォーカリストのひとり、トム・ウェイツ。クリスマス・ソングですが、曲のタイトルからも分かるように歌詞は・・・「捻り」が入っています。

8

God Bless The Child / Richie Havens

ビリー・ホリデーの名唄で有名なスタンダード... 厳かに過ごすクリスマスにもピッタリです。訓市はこの曲でのリッチー・ヘヴンスのギター・パフォーマンスにも影響されたとか。

9

Happy Xmas (War Is Over) / John Lennon & Yoko Ono

説明不要!永遠のクリスマス・ソング!世界が平和でありますように... という思いを込めて。

2014.12.21

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。

Kunichi was talking …

★★★★★★★

クリスマス。子どもにとっては年で1番楽しみな日だと思いますね。若い恋人同士にとっては何があっても好きな人と一緒に過ごしたい日であって、恋人がいない人にとっては1年で1番憂鬱な日。それがクリスマスだと思います。僕にとってもクリスマスっていうのは小さい時は1年で1番大事っていうか、好きな日でした。その日が来る前から、ずいぶんそわそわして寝られずに待っていたんですけど、そうやって考えてみると、外国っていうか遠い国を一番最初に意識したのもクリスマスかもしれませんね。何しろ親に聞くと、北極近くとかフィンランドに住んでる白い髭の外国のおじいさん・・・ カーネル・サンダースみたいな人がそりを使って世界中を回って、プレゼントをしてくれるっていう話でしたので、外国が1番身近に感じた日だと思うんですけど。僕も純粋に会ってみたいっていうか、捕まえて自分のものにしてやろうと思ってたんですよね。サンタがいればドラえもんを持っているようなもので、毎日プレゼントくれるんじゃないのかと思って。早く寝なさいって言われてベッドに入って、自分の腿をつねるような感じで「絶対寝ないぞ」って。いつ来るんだ、いつ来るんだと思うとだいたいやっぱり寝てしまって、それでも朝の5時6時とか普段絶対起きないような時間に目が覚めるんですよ。そうすると部屋がシーンとして無音で、まだ来てないのか?なんて思ってベッドの下を見ると、包みが置いてあって、嬉しいと同時に「今年もまた逃してしまった」っていう後悔がありましたね。僕もアメリカに住んでいたことがあるんですけど、クリスマスっていうのは日本と違って、家族が集まる一日です。広い国ですからいろんな所に散らばってる人たちが全員、その日一堂に会してクリスマスツリーの下にプレゼントを置いて交換したりする日で、僕が1年間いたホストファミリーの家でも、ひ孫からおじいちゃんまでが揃う賑やかな日で、こういうクリスマスっていうのも悪くないなって思ったのを覚えています。

★★★★★★★

クリスマスっていうのはついつい忘れがちですけど、本来、クリスチャンの行事なわけで、どっかのデパートとかのキャンペーンのためにあるわけでも、ホテルのカップル用の宿泊プランのためにあるわけでもないっていうか。僕が若い頃はバブルのちょうど弾ける前ぐらいだと思うんですけど、彼氏彼女がいてクリスマスにホテルに泊まらないって言うと、人じゃないみたいな雰囲気で、みんな焦って「どこがいいんだ」とか「もう埋まってる」だとかヒーヒー言ってましたけど。今はどうなんでしょうね。もう少し普通のイベントというか、家族とかで過ごすイベントになったんでしょうか?僕は小学校の頃かな。クリスチャンの友達がいまして、クリスマス・イブのミサに連れてってもらったことがあります。クリスマスっていうのがプレゼントの為だと思っていたので、教会に行って、ミサに参列してロウソクが点いてすごく厳かな雰囲気で、「ああ、クリスマスってサンタさんの日じゃないんだ」って思ったのを覚えています。それから旅に出るようになって、海外でクリスマスを過ごすこともあったんですけど、ヨーロッパに住んでいた時に、ポルトガルに行くことがありまして、そこでクリスマスだったので友達とかと一緒にやっぱり古い教会に出かけて行ったことがあります。日本と違って外でご飯を食べて騒ぐというような雰囲気では全くなかったので。やっぱり、その地元の教会に行った時に敬虔なクリスチャンの方達だと思うんですけど、ミサに出て祈りを捧げてるいのを見て、やっぱり、クリスマスって聖なる夜というか特別な日なんだなあって思いました。海外のニュースを見るとクリスマスの時だけは戦争中の国も停戦になったりとか、一日休むんですけど、1日休めるんだったらずっと休めないものなのかとも思うんですけど。でも、そういう争いがあっても一晩だけはみんな休んで主に祈りを捧げるというか、大事な時間を過ごすっていうのは素晴らしいことなのかなって思います。

★★★★★★★

クリスマスというものをアメリカやヨーロッパのように、例えば、親戚が集まって過ごすっていうのもまた趣が違って素敵だと思いますし、もしくは、実際にクリスチャンの国に出かけて行って教会とかを見て過ごしてみるのも面白いのかなと思います。面白いと言ってはあれですが、クリスチャンの人たちがどうやってこの日を迎えて、どういう気持ちでいるのかっていうのを端的にわかる日だと思うんですけど、知っているようで知らない文化の違いとかを肌で感じるのはこういう日なのかなと思いますね。例えば、イースターとかサンクス・ギビングという休日がありますけど、日本だとなかなか馴染みがありませんが、海外に行くとそれがすごく大きなイベントで、その為にみんな長い道のりを実家に帰ったりとか、そこで家族と過ごしたり、みんなで七面鳥を食べたりとか。こういう理由でこういうふうに集まるのかってういうのは、やっぱり、自分がそこに行ってみないと分からないことだと思います。プレゼントをもらって、楽しく好きな人と過ごすクリスマスっていうのもいいと思いますけど、そんな文化の違いみたいなのを知ってみるのも、生きてるうちに1回くらいはやってみてもいいんじゃないかなと思います。