ON AIR DATE
2014.10.26
BACKNUMBER
  • J-WAVE
    EVERY SUNDAY 20:00-20:54

Theme is NEW YORK !

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テーマは「ニューヨーク」

第4回は、野村訓市がこれまでに80回以上は訪れているという街「ニューヨーク」の魅力について。訓市は、ミューヨークのどうのような面に魅力を感じているのか?語ります。そして、「ニューヨーク」をテーマにしたミュージック・ストリームは、ニューヨークで暮らす人、ニューヨークに魅せられた人にとっての「アンセム・ソング」をセレクトします。















★★★★★
番組では皆さんの「旅と音楽」に関する
エピソードや思い出のメッセージをお待ちしています。
番組サイトの「Message」から送信できますが・・・
ハガキ、手紙も大募集!

宛先は・・・
〒106-6188
株式会社 J-WAVE
Antenna TRAVELLING WITHOUT MOVING 宛

2014.10.26

MUSIC STREAM

旅の記憶からあふれだす音楽。
動かなくても旅はできる。
ミュージック・ストリームに
身をゆだねてください。
1

Arthur's Theme (Best That You Can Do) / Christopher Cross

1981年の映画『ミスター・アーサー(Arthur)』の主題歌で、邦題は「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」。アカデミー歌曲賞も受賞した大ヒット曲です。当時、欧米の楽曲に日本語タイトル=邦題を付けるのがポピュラーでしたが・・・これは映画を観ないと全く意味が分からない名タイトル(?!)

2

New York State Of Mind / Billy Joel

ピアニスト兼シンガーソングライター【ビリー・ジョエル】のオリジナルで、1976年のアルバム『Turnstiles』に収録されている曲。ニューヨーク人であれば老若男女が歌える、まさに、ニューヨークのアンセム・ソングの1曲です。なお、ビリー・ジョエルはニューヨークのブロンクス出身!生粋のニューヨーカーです。

3

Empire State Of Mind / Jay-Z feat. Alicia Keys

2009年にリリースされたニューヨークのアンセム・ソングで、ラッパーJAY-Zにとって初の全米ナンバーワン・ソング。フィーチャリング・ヴォーカリスト【アリシア・キーズ】による「New York? New York?」というフレーズはCOOL!

4

New York, I Love You But You're Bring Me Down / LCD Soundsystem

ニューヨークをベースにしたダンス・パンク・バンド。レーベルを主宰するジェームス・マーフィーを中心としたプロジェクトで、2011年まで約10年に渡って活動した。

5

NYC Tonight / Dump

アメリカのオルタナティブ系ロック・バンド【ヨ・ラ・タンゴ】のベーシスト【ジェームス・マクニュー】によるユニットで、ニューヨーク・パンクを代表するアーティスト【G.G.アレン】の曲をディスコ・カバーしたウキウキする作品です。

6

Englishman In New York

イギリスを代表するアーティスト【スティング】の代表作で、ニューヨーカーにとってもアンセム・ソングになっている曲... スティングがジャズに傾倒した1987年の大作『Nothing Like The Sun』に収録されています。

7

This Must Be The Place / Talking Heads

ニューヨークをベースに1970年代半ばから90年代に活躍したニューヨークを代表するパンク、ニュー・ウェイブ系バンド【トーキング・ヘッズ】。リーダーでヴォーカリストの【デヴィッド・バーン】はロック界のカリスマ的存在です。

8

New York, New York / Frank Sinatra

全てのニューヨークを愛する人たちにとって愛唱歌となっている究極のアンセム・ソング!

2014.10.26

ON AIR NOTES

野村訓市は、どこで誰に会い、
どんな会話を交わしたのか。
何を見たのか、何を聞いたのか。
その音の向こうに何があったのか。

◆◆◆◆◆◆◆
僕は仕事柄、月に1回くらい海外に行くんですけど、その中で一番よく行くのはニューヨークで、多い時は年に6回とか行きます。住んだことはないですけど、トータルで80回くらいは行ってるのかな。一番最初に行ったのは13歳位の時で、どうしても行きたくて母親と一緒に行ったんですけど、当時は、今みたいに観光にフレンドリーな街というか、安全な街ではなかったので、いろんなところに行きたいってことを向こうの知り合いに言うと、あそこは行っちゃだめ、ここは行っちゃだめって・・・どこに行けばいいんだという感じで。でも、確かに道を挟んで向こう側にすごいおっかない人がいたり、5番街で強盗にあったとか、そういう怖い話ばかりだったんですけど、逆に子どもの僕はその危ないっていうのにものすごく興奮してしまって、海外ってこういうものなんだって歩き回ったのを覚えています。
一番最初に行ったのは、パンクとかニューウェーブとかやってる有名なライブハウスのCBGBで、昼間行って、世界一汚いっていうトイレを見て「写真通りだ!」とすごい興奮したり、お土産のTシャツを買ったりしましたね。それ以来、10代からずっと行くようになって、一番最初にディスコに行って、いろんな人がものすごい勢いで踊ってて、人種のるつぼって言ってましたけど、これだけの人がパワーがあって遊んでて、道に出るといろんな人がいて、自分が住んでる東京って大きい街だと思ってたんですけど、ここが本当に大都会っていう、世界の中心なんだなあっていうのを肌で感じましたね。

◆◆◆◆◆◆◆
僕はニューヨークに行き過ぎているので自分のプライベートなお金では絶対行かないと思いますが(笑)、すごく居心地のいい場所で、なにが良いのかなって思うと、衣食住がすごく近いんですよね。アパートがあってその下にお店があって飲食があって、つまんなかったらタクシーや歩きで違うお店に行って、例えば1:00まで遊んでも1:30にはベッドの中っていうのがこの街の良い所で。誰もがアフター5、仕事が終わった後もガンガン遊んで1:00には帰って次の日の朝からバリバリ働くっていうそんなところがすごくいいなあと思って。東京だと知り合いもみんなバラバラなところに住んでいて、「終電前に帰るから」とか「明日朝早いからもう帰んなきゃ」とか、こっちが興奮してても一気に冷めてしまうようなことをつらつらと言われて。それに対してニューヨークやつは付き合いが良いんですぐ顔を出してくれるので、そういうのがすごくいいなあと思っています。ぜひ東京も24時間交通機関が動くようになればいいなあと思うのですが、ハードがよくてもソフトがまだまだ追いついてないのかなと思います。

◆◆◆◆◆◆◆
最近変わったなあと思ったことは、観光客がすごく増えてきたというか、お金持ちが増えて、昔、面白かった店がどんどんなくなっていって、1枚2~3ドルで食べられたピザ屋さんが気づいたら一軒もないとか、住む人にとってはたぶんすごい住みづらい街というか、いろんな変わった人が住んでたんですけど、みんな家賃が払えなくなってどんどんいなくなってしまいましたね。すごい悲しいんですけど、やっぱり街っていうのは生き物で、このままでいてくれと思っても止められないのが定めなのかなとは思いますけど、それでもニューヨークを目指していろんな人が移り住んできて、夢とか野心を持ってきて、エネルギーがそこから生まれてるのかなっていうのはまだ思いますし、逆に今の東京に元気がないんじゃないかっていう人がいますが、それは東京を目指して一旗揚げてやろうという人が少し減ってしまったのかなって。だからニューヨークに行く度に賑やかというか、うるさいし、救急車とかパトカーのサイレンが鳴っているのもすごく心地よくてですね、僕は音があるほうがよく寝られるたちなので、なんだかんだ定期的に帰るとほっとする自分がいます。