きょう ピックアップするのは、この方です。

セオ・ウォルコット!

プレミアリーグ、アーセナル所属のセオ・ウォルコット。もちろん、イングランド代表でもプレーしたことがあるウォルコット。これまでどんな道のりを歩んできたのか、ご紹介していきましょう。

最初にサッカーをやったのは、9歳のころだったそうです。そのころ過ごしていた街のクラブ、ニューベリーに入り、そこでプレーしているうちに、「すごい少年がいるぞ」と話題になって、チェルシーとサウサンプトンが獲得したい、と興味を示しました。

チェルシーは、ウォルコットの気をひくために、ある作戦を考えました。「チェルシー対リヴァプール戦のボールボーイをやってみない?有名な選手を間近で見られるよ」

ウォルコットは、この誘いを受けるんですが、なぜだったかというと実は、ウォルコット少年、お父さんの影響で、リヴァプールのファンだったそうで、オーウェンに会えるの?ということで、チェルシー対リヴァプール戦でボールボーイをつとめました。

実際、この日の試合後、ウォルコットは、オーウェンと写真を撮ったそうです。最終的に、オーウェンは、サウサンプトンに入ることを選んだのでチェルシーの作戦はうまくいかなかったわけですが...。

サウサンプトンのユースチームでプレーを始めたウォルコット。2004-2005シーズンには、なんと15歳で、トップチーム入りしてプレミアリーグのベンチ入りも果たしました。

2006年、この年は、ウォルコットにとって重要な1年になります。まず、年明け早々、アーセナルへ移籍。ウォルコットは、この頃のことをこんな風に振り返ります。

「アンリとかリュングベリとか すごい選手がいるロッカーに入っていくのはなかなか大変だった。僕はまだ子どもだったし、スター選手の雰囲気に圧倒されていたよ」

さらに驚くべきことに、この年、ウォルコットは、ワールドカップ ドイツ大会にのぞむイングランド代表に招集。この時点で、アーセナルのトップチームでは出場機会がゼロ、サウサンプトン時代に10数試合 出場しただけの選手が、イングランド代表!サプライズでした。

結局、ワールドカップで出場機会はなかったんですが、このときのエピソードとしては、デビッド・ベッカムが、ウォルコットのことを気遣ってくれたそうで、食事のときは、いつもベッカムの隣りで食べていたそうです。

さらに、もうひとつ、エピソードがあって、

子どものころ、チェルシー対リヴァプール戦でボールボーイをしたときにオーウェンと撮影した写真、ウォルコットは、それを、この代表チームに持って行って、オーウェンに見せたそうです。ボールボーイを経験した日から、わずか6年後のことでした。

2006年、17歳で ワールドカップにのぞむイングランド代表に選ばれたウォルコットですが、実は、2010年と2014年のワールドカップは代表から外れています。ケガも多くて、なかなかベストコンディションをキープできず、代表にも 定着が難しい状態が続くウォルコットですが、今年、アーセナルでの通算100ゴールも達成しました!

ぜひ、今後、活躍を続けていただいて、来年2018年のワールドカップは ウォルコットのキレッキレのプレーが見たいです。