きょう ピックアップするのは、この方です。

ジャンルイジ・ブッフォン!

イタリア代表、そして イタリア セリエA ユベントスのゴールキーパージャンルイジ・ブッフォン!1978年生まれ、38歳!現役です!サッカーの歴史に残るゴールキーパーと言ってしまっていいでしょう!でも、最初からキーパーだったわけではないんです。子どものころは、フィールドプレーヤーとしてサッカーを楽しんでいてゴールを決めるのが好きな少年だったそうです。そんなブッフォンですが、10歳のころ、父親が すすめたそうです。「ちょっと違うことをやってみたら? 例えば キーパーとか?」すごいですね、お父さん。これがなければ、ブッフォンは世界的な選手になっていなかったかもしれない!ブッフォンは、心に決めます。

「まずは1年間だけ ゴールキーパーをやってみよう」

そのあと フィールドプレーヤーに戻るつもりだったそうです。しかし、始めて半年ほどで キーパーとして かなり上達。注目を集めるようになります。そして、パルマの下部組織に入団。4年後にはトップチームデビュー!セリエAでのデビュー戦となった試合は 今でも語り継がれています。

対戦相手は、名門ACミラン。当時、ヨーロッパ最強と言われていたミランです。そんな強豪相手に、17歳のキーパーが デビューですよ!ブッフォン自身も、この試合のことは、くっきり覚えていて、試合前には こんなやりとりがあったそうです。監督は、ブッフォンにたずねました。

「スタメンでいけるか?」

ブッフォンは答えました。

「もちろんです。もし、そうじゃないなら、僕はここで何をしてるんですか?」

試合では、この年のバロンドールを受賞するジョージ・ウェアの至近距離からのシュートをセーブするなど スーパーセーブを連発! 0ー0の引き分けに貢献しました。デビューの翌年、96-97シーズン、パルマは、セリエA 2位に大躍進。さらに、ブッフォンは、代表デビューも果たします。そして、大きな転機が訪れます。2001年、ユベントスに移籍!!実はこのとき、スペインのバルセロナからも声がかかっていたそうです。しかし、ここで、再び、お父さん登場!「ユベントスにしておけ」。ブッフォンは父親の助言に従い、ユベントスへ移籍しました。 この年、ユベントスはリーグ優勝!その後、カルチョ・スキャンダルで、2部に降格したこともありましたが、 ブッフォンは移籍せず、チームを支え続けます。最近も、リーグ5連覇を達成するなど、常に力を発揮し続けるユベントス。ゴールを守るのは、ジャンルイジ・ブッフォン!

代表での成績、こちらのハイライトはやはり2006 FIFAワールドカップ ドイツ大会 優勝!この大会、ブッフォンが許した失点は、わずか2。一本は味方のオウンゴール、もう一本は決勝でジダンにPKを決められただけ、ということでほぼ完璧だったと言えるのではないでしょうか。

ちなみに、その決勝、フランス戦は、PK戦の末、勝利!イタリアが見事、ワールドカップ優勝を決めました!最後に、ジャンルイジ・ブッフォンの言葉をご紹介しましょう。ユーロ2000の開幕直前にケガをして欠場が決まったときのことについてブッフォンはこう振り返ります。

「欠場が決まったときは もちろんがっかりした。でも、僕は これまで いつも運命を受け入れてきた。すべての挫折に 学びはあるし、それを受け入れることで ポジティブになれるんだ」