「Talofa ~ 沈みゆく国? ツバル」 展、開催中

南太平洋に浮かぶ、島国「ツバル」。サンゴ礁でできた9つの島の平均海抜は、2メートル。近年の気候変動による海面上昇で沈むかもしれないと言われています。そんなツバルの現状を伝える写真と 映像の展覧会が始まっています。渋谷にあるセレクトショップ、「吾亦紅(ワレモコウ)」で。なぜ、セレクトショップでの開催なのかと言いますと、、、今回の展示が、ファッション業界におけるSAVE THE ENERGY活動を発信する、SAVE THE ENERGY PROJECTの一環として おこなわれるから。

ツバルを写真で捉えたのは、長年この国を訪れ、日本との橋渡しをしている写真家 遠藤秀一さん。遠藤さんは、NPO法人「ツバル・オーバービュー」の代表も務められていてこの番組 Come Togetherのコーナーにもお迎えしたことがあります。遠藤さんの写真のほか、ツバルで暮らす人たちへのインタビューをまとめたドキュメンタリームービーの上映もあります。「Talofa ~ 沈みゆく国? ツバル」 展は、渋谷のセレクトショップ、「吾亦紅(ワレモコウ)」で来週金曜、3月30日まで開催中。ちなみに、Talofaは、ハワイの aloha、のような挨拶の言葉だそう。入場は無料です。 

映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』

来週 金曜日 公開

今年のアカデミー賞で、ゲイリー・オールドマンが主演男優賞。メイクアップ&ヘアスタイリング賞を 辻一弘さん、デービッド・マリノウスキー(David Malinowski)さん、ルーシー・シビック(Lucy Sibbick)さんが受賞した作品。映画『ダンケルク』とちょうど同じ頃、イギリス本国で何が起こっていたのか?政治の動きを描く作品です。

時は、1940年5月。

ヒトラーは東欧と北欧へ進撃。さらに、ヨーロッパの西側へも侵攻しようとする中、イギリスでは、チェンバレン首相の後任選びが始まりました。他にも候補がいる中、白羽の矢が立ったのはこれまでいくつも失策を重ねてきた、ウィンストン・チャーチル。チャーチルは国難の中で選ばれたことに 『難題を押し付けられた』と 憎まれ口を叩きつつ首相に就任します。しかし、内閣では、ヒトラーとの平和交渉を進めたい人々とヒトラーへの『徹底抗戦』を訴えるチャーチルの間で意見が割れます。そんな中、フランス北部、ダンケルクで戦闘が勃発。およそ30万人の兵士が、ダンケルクの海岸に取り残されます。ヒトラーに屈するわけにはいかない。しかし、自分の主張する『徹底抗戦』は誰にも支持されない。その時、チャーチルが下した決断とは・・・そんな映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』。チャーチルを演じるゲイリー・オールドマンが 特殊メイクに指名したのが、(すでに映画の世界から引退していた)辻一弘さんでした。辻さんは どのようにウィンストン・チャーチルを作り上げたのか、宣伝ご担当、ビターズ・エンドの代田紗智子さんが教えてくれました。

チャーチルとゲイリー・オールドマンはプロポーションも違うし、顔の形もまったく何もかも違いますよね。それを誰かに似せるという特殊メイクが一番難しいと言ってましたし、チャーチルの顔ってふっくらしていて目が離れているんですけど、単にゲイリー・オールドマン顔をふっくらさせると目は寄っていってしまいますよね。しかも、ただシリコンを厚く貼っていくだけだと表情が動かなくなってしまうので微妙な厚さも調整を繰り返して、役者の表情も表面に出てくるような特殊メイクを開発しなければならないという。他にも、チャーチルの毛は細い、柔らかな毛だったんですけど、そのカツラをつくるのに赤ちゃんの毛とか、アンゴラの毛を使ったりですとか、本当にとことん細部まで特殊メイクですね。

そして、ゲイリー・オールドマンの演技も何度もチャーチルの演説を聞いて喋り方や細かいアクセントまで徹底的に研究。およそ4分間におよぶ演説のシーンは、ノーベル文学賞の受賞歴もあり、言葉の魔術師とも言われたチャーチルの言葉の持つ力に圧倒されます。映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』は、来週の金曜日から公開です。