ホンマタカシ個展「Fugaku 11/36 Thirty six views of mount fuji」

写真家、ホンマタカシさんがとらえた富士山の写真展が、馬喰町の「TARO NASU Gallery(タロウ・ナス・ギャラリー)」できのうから開催中。ホンマタカシさん。部屋を、写真の暗室に見立て、真っ暗な部屋の中に小さな穴を設けて、部屋から見えている外の風景を切り取る、という 'ピンホールカメラ'の技法で撮影する写真家です。

展覧会では、「富士山」を このピンホールカメラの手法で撮影した写真が並びます。江戸の絵師、葛飾北斎が 富士山を36の場所から描いた版画シリーズ「富嶽三十六景」にならって写真で、富士山を36の街から捉える、という試みの一環なんです。今回展示されているのは、静岡県の御殿場市、六本木ヒルズの高層階などから捉えた写真11点。ピンホールカメラの技法、1つの写真を撮るのに2時間ほどかかるんだそうです。それは、外の雲の状態、光の具合など、いろんな条件がそろわないと撮影できないから。36の富士山が完成するまでには、まだ時間がかかりそうです。

それもあって展覧会のタイトルが「Fugaku 11/36」なんですね。ホンマタカシ個展「Fugaku 11/36 Thirty six views of fuji」は馬喰町の「TARO NASU Gallery」で

4月7日まで開催です。 そして、もうひとつ。

『アートフェア東京2018』 今日から開催

毎年春に開催されている、国内最大規模のアートイベントがこの『アートフェア東京』。古美術・工芸から、近代美術や現代アートまで幅広いジャンルを扱っているのが特徴。美術館と違うのは、気に入ったものは、その場で購入可能で、自分のものとして 持ち帰ることができます。世界各国のアートギャラリーが東京に集結しますが、今回は過去最多となる164のギャラリーが一堂に会し、およそ2000点もの作品が並びます。

では、どんなギャラリーが登場するのかというと、世界のトップギャラリーの1つ、フランスの PERROTIN(ぺろたん)やベネチア・ビエンナーレの2016年日本代表作家である岩崎貴宏さんが所属する URANO...そのほか、

KOSAKU KANECHIKAというギャラリーはレディ・ガガが履いていて話題になったヒールレスシューズを作っている舘鼻則孝さんの新作ヒールレスシューズを出品。考古遺跡などを扱っている去来からは縄文時代の縄文土器が登場。※本物です。

小西大閑堂は仏教美術を扱っていて、平安時代の仏像を出品。他にも、アンディ・ウォーホルやアンリ・マティスの作品から写真やジュエリーなども登場します。ただ、アートと聞くと『ちょっと敷居が高い・・・』と思われる方も、いらっしゃるかもしれません。でも、『アートフェア東京』広報ご担当、島田裕子さんはこう語ってくれました。

『アートは恋愛と一緒』というのが來住の言葉なんですけど、恋人になる前というのは相手のことを深く知らないうちに好きになって、どんどん好きになっていくにつれて相手の性格や趣味や好み、出会う以前のことなんかも気になっていって知っていくように、アート作品も最初は『なんか好き、気になる。』でいいと思います。好きになったらどんどん作品のことや作家のことを知っていって、さらに楽しくなる。なので、お気に入りの1個、運命的な出会いをしていただければと思います。

「アートは恋愛と同じ!!!」とは、『アートフェア東京』を主催するアート東京・代表の來住尚彦さんの言葉、なんですね。「アートは恋愛と同じ!!!」最初は『あ、なんか好き。気になる』という気持ちだけで、いいんです!ゆっくり知っていけば、いいんです!運命の作品と、ながーくお付き合い、してみませんか?有名ではない作家さんの作品に、ひとめぼれ!なんてこともあるかも。

『アートフェア東京2018』は、今日からあさって 日曜日まで。東京国際フォーラム ホールEで開催されます。当日券は3500円となっています。