●「クラフト・チョコレート・マーケット 2018」

クラフト・チョコレートの作り手が世界各地から東京にやってくるクラフト・チョコレート・マーケット。あすあさっての二日間、東京、清澄白河にあるイベントスペース「ザ・フレミングハウス」で開催されます。

最近、耳に機会する機会が増えました、「ビーン・トゥー・バー」=カカオ豆の仕入れから焙煎、そして チョコレートの板にするまでの工程をすべて自分たちでおこなうメーカーが集まります。アメリカを始め、インドネシア、ベトナム、ドバイからもクラフト・チョコレートの作り手がやってきます。

例えば、インドネシアの「ピピルティン・ココア」のチョコレートは アチェ、フローレス、バリ、東ジャワなど、インドネシアで採れるカカオ豆で作られています。

気になるのはアラブ首長国連邦 ドバイのチョコレートメーカー「ミルザムチョコレート」。 日本には輸入されていないモノなんですね。特徴は、中東という、古くからスパイス貿易で栄えた土地を意識して、クミン、アニスといった香辛料を利かせた繊細な味のチョコレート。そしてラクダのミルクを使ったチョコレート。ほかにも、ベトナム ホーチミンのメーカー「マルゥ」など、いずれも少量生産なので普段、日本で手に入りにくいチョコレートが揃います。

「クラフト・チョコレート・マーケット」は清澄白河の「ザ・フレミングハウス」で

あすあさっての開催。入場料は、1ドリンク付きで1000円です。

●映画『デトロイト』  今日 公開     

1960年代に、アメリカのデトロイトにあるモーテルで実際に起こった衝撃の一夜を描いた作品 『デトロイト』。監督は、映画『ハート・ロッカー』でイラク戦争の爆発物処理班の兵士を描き、第82回アカデミー賞で 女性で初めて監督賞を受賞したキャスリン・ビグロー。ストーリー、少しご紹介しますと、1967年7月23日。 アメリカ、ミシガン州デトロイト。アフリカ系の人たちが酒場で集まっていただけなのに、警察が踏み込み、多くの人を連行。これをひとつのきっかけに、暴動が起こります。警察だけでは対処できず、ミシガン州の兵士もやってきます。しかし、事態は日に日に悪化。 街は、まるで戦場のようになっていきます。

そして、3日目の夜。

アフリカ系の人が多く宿泊するアルジェ・モーテルで利用者の一人がおもちゃのピストルを使用。 ただのいたずらでしたが、その銃声を聞いた警察は、発砲があったと思い込み、モーテルを取り囲みます。

モーテルに突入した白人警察官のクラウスは現場に居合わせた人たちを 壁に向かって立たせます。そこには、地元の若者だけではなく、ボーカルグループThe Dramaticsのメンバーであった ラリーの姿もありました。警察官クラウスは、10人ほどを壁に立たせたまま、尋問を開始。

『銃はどこだ? 撃ったのは誰だ?』

おもちゃの銃を使っただけなので、本物の銃なんて、見つかるわけがありません。しかし、延々と尋問は続きます。

『銃はどこだ? 言わないと、ひとりずつ死ぬことになるぞ』

答えられるはずのない質問と 死と隣り合わせの恐怖。この夜はどこに向かっているのか・・・この尋問のシーン、映画の3分の1ほどを占めているんですが、、、本当に手に汗にぎる、、、非常に怖いシーンとなっています。

 ~ キャスリン・ビグロー、、、『ハート・ロッカー』のときもそうでしたが   緊迫した場面の描写力、本当にすごいです。観客は、完全に、67年のデトロイトの暴動の夜、戦場のような夜に巻き込まれていきます。

キャスリン・ビグロー監督は、こうコメントしています。『人々が、この国の人種問題に声をあげる用意があるなら、私たちは映画を作るものとして、よろこんで それに応えていきます。この映画が、少しでも 人種に関する対話をうながすために役立つこと、この国で長きにわたって根強く残っている傷を癒すことができることを願ってやみません。』

今も続く問題です。

ファレル・ウィリアムズも、ケンドリック・ラマーも、今は亡きプリンスも、音楽を通してメッセージを発信してきました。 Black Lives Matter。

アフリカ系の人々の命、そして、どんな命も大切なんだ。

映画『デトロイト』は、今日から 公開されます。