「鉄工島 フェス」 開催

羽田空港のすぐ隣にある、鉄工所が集められた小さな人工の島、大田区の京浜島。そこで、あす、あさってと開催のアートフェスティバル、それが「鉄工島フェス」。ニューヨークのSOHOや、ロンドンのEAST ENDのように、工場が多い地区を アーティストのクリエイティビティで活性化した事例を参考に京浜島をアートで盛り上げたい! そんな想いで企画されました。

出演するミュージシャン、、、石野卓球さん、SOIL & PIMSESSIOINの社長、七尾旅人さん などなど。映画も上映されます。例えば、塚本晋也監督の「鉄男」〜ある朝、男は自分の顔から金属片が出ているのに気づく、という物語。鉄工所の島で見るのにぴったりです。

さらに、茶室も登場。既成の枠にとらわれないお茶会を広める、茶人、松村宗亮さんによる 茶の湯体験コーナー。鉄工島フェスは、あすあさってと、大田区の京浜島で開催。アクセス方法は、東京モノレール「昭和島駅」東口から徒歩20分。あさって10月1日のみ、シャトルバスが運行されます。

映画『ドリーム』  きょう 公開

今年のアカデミー賞で3部門にノミネートされた作品です。実話を元にした作品です。

舞台は、1960年代のアメリカ。人種差別、女性差別が残るなか、NASAで行われていた「マーキュリー計画」という、有人宇宙飛行計画に力を尽くした、3人のアフリカ系の女性数学者たちを描いた物語です。彼女たちのリーダーであるドロシーは、仕事の内容は 白人の管理職と同じでありながら、役職は なし。エンジニアを目指しているメアリーは、技術部への移動が決まったものの、人種の壁にはばまれ、エンジニアになるための学校に通うことができません。幼い頃から数学の才能に恵まれ10歳で高校に進学したキャサリンはアフリカ系の女性としてはじめて、宇宙特別研究本部に配属されますが、そこで働いていたのは ほぼ全員、白人男性。コーヒーのポットすら分けられ、誰も手をつけようとしません。そんな環境のなかでも、彼女たちは決して屈せず、自分たちの環境を変えるため、日々を強く生きていました。

しかし、1961年、ソ連が史上はじめて 有人で地球を一周する宇宙飛行を成功させると、マーキュリー計画へのプレッシャーが高まります。翌1962年。宇宙飛行士ジョン・グレンが、アメリカではじめての有人で地球を周回する飛行計画に挑む日がやってきます。しかし、全米の注目が集まるなか、打ち上げの直前で、予想もしないトラブルが発生。ジョン・グレンはある条件を出し、それが満たされれば宇宙に行く、と言います。はたして、彼が出した条件とは?この飛行計画は、どうなったのか??そんな映画『ドリーム』、見所を宣伝ご担当、メゾンの戸塚泉さんが教えてくれました。

キャサリン・G・ジョンソンさん、ドロシー・ヴォーンさん、メアリー・ジャクソンさん、三者三様、戦い方がまったく違って、それが一回も卑屈にならず、自分たちの現状を変えていくために、なにが自分にできるかっていうことをまず考えて、自分たちのできることを見つけてそれを変えていくっていう努力をしていくということでいろんな壁を突破していくというところが非常に爽快感があって、いろんな気持ちにさせられるというか。でも、とりあえず終わったらすごくポジティブな気持ちになるので、明日からがんばろ!っていう。つい、空とか見上げちゃう。

誰もできなかった宇宙有人飛行の軌道計算を任されたキャサリンさん。コンピューターの登場にいち早く対応し、多くの同僚を助けたドロシーさん。アフリカ系の女性で初の航空宇宙科学エンジニアになったメアリーさん。確かに3人ともすごい人ではありますが、彼女たちは仕事だけではなく、家庭があったり、子供もいたり。私たちと同じように生活しながら、自分がぶつかった困難に自分でできることで 一歩ずつ前に進んで行きます。戸塚さんのコメントにあったように、「明日から頑張ろ!」と思えるはず。

そして、この映画『ドリーム』。もう一つのポイントは音楽で、ファレル・ウィリアムスが音楽プロデューサーとして関わっています。これまでも人種間の問題について、パフォーマンスや作品を通してアピールしてきたファレルが、人種差別、女性差別のなかで道を切り開いてきた女性の物語を 音楽でいろどります。3人の堂々とした佇まい、本当にかっこいいです。ぜひ劇場で堪能してください!