4月も下旬、新しい環境での生活がスタートして、ようやく一段落という方も多いでしょう。また職場などでは、新しいメンバーを迎えた、というところもあるかと思います。そんな今だからこそ、コミュニケーションをはかるための食事会や飲み会を企画されている幹事の方、いらっしゃいますよね。お店の選択、内容についてはいろいろアタマを悩ませますよね。お勘定が予算オーバーしないよう、そしてみんなで賑やかに会話ができるよう、まさに腕の見せ所です。海外では、飲み会、どうなっているんでしょうか?今朝は、2つの国、2つの街に電話をつなぎ、現地の「飲み会事情」について、話を聞きましょう。

まずは、日本ではポピュラーな「お酒の飲み放題」ってあるのですか?

メキシコ アグアスカリエンテス 府川祐子さん

「あります」

タイ バンコク 山崎幸恵さん

「アルコールは日系居酒屋のみで一般的にはソフトドリンクのみです」

●メキシコ、アグアスカリエンテス 府川祐子さん

Q飲み放題はどんなシステムなのでしょう。

A ビールやカクテルなど国産の普通の飲み物はなら150ペソ(約900円)ウィスキーや上等なテキーラなど輸入品を含めば300ペソ以上など、色々ですが、あります。お酒の持ち込みも手数料は取られますが、基本的にOKです。人気がある酒はビール、ロン(バッカルディ等のラム酒)、テキーラ、ウォッカなどです。

Q さすがテキーラの国、度数は高めのようですね。ショット・グラスの一気のみで盛り上がるなんてあるんですか。

A 泥酔するのは、社会的に認められておらず、さげすみの対象になります。酔って陽気になるのはOKですが、前後不覚になってはいけないようです。ダンスのフロアがあってもなくても、生演奏があってもなくても、その辺でダンスを始める人も多いです。楽しむときにダンスは必須です。

Q ナチョスなどのおつまみはどうなのでしょうか。

A 飲み放題にはおつまみも含まれていることが多いです。ナチョスは座れば出てきます。他のおつまみは、10センチ位の小皿で供されます。このおつまみの良さで客を集めている店も多いです。パーティーパックならば、事前に人数やつまみや酒の内容などを決めて予約すれば4、5時間で一人いくら、というように部屋や店を貸し切って何か名目(誕生日、送別会、等)があって催すことが多いと思います。

Q やっぱり〆のタコスみたいなのはあるのでしょうか。

A タコス屋は、深夜2時から5時ころまで開いている所が多いですから、一旦店を出て、〆ということになるのかもしれません。

●タイ、バンコク 山崎幸恵さん。

Q 飲み放題はソフトドリンクということですが、食べ放題はどうなのでしょうか。

A 食べ放題とソフトドリンク飲み放題のビュッフェスタイルのお店はたくさんあります。タイスキ、しゃぶしゃぶ、焼き肉などのメイン料理に、寿司や餃子、デザートなどのサイドメニューが豊富にあって、セルフサービスになっています。予算オーバーや、料理の数を気にしなくていいので、会社の宴会はこのようなお店か、または鍋とビュッフェのケータリング・サービスで行うことが多いですね。

Q やっぱりタイ料理ということになると辛いメニューが好まれるのでしょうか?

A こちらは宗教や食の好みが多様なので、パーティーをするときには、最低9品の料理を用意する必要があると言われています。辛いもの3品、辛くないもの3品、ベジタリアン3品程度があれば、誰でも何かしら食べられるものがあるというわけです。

Q タイならではの飲み会事情というのはあるのですか?

A 会社ではなく友達同士の飲み会は要注意です。最初に予定していたメンバーだけでなく、途中からそれぞれが友達を呼んだりして、気が付けば人が増えていることがあたりまえですが、あまり割り勘にはしないんです。割り勘はアメリカン・シェアといいますが、けち臭い、スマートではないイメージですね。年長者や地位が高い人、お金持ちが全部払うのが普通です。参加メンバーを見渡して、自分がその対象になりそうだったら、お財布の中身は多めに用意していったほうがよさそうです。