少し前に日本ではニュースになりましたよね?レストランのキャンセル忘れ・・・いわゆるドタキャンです。飲食店などを経営されている方は特に本当に頭の痛い問題です。この「ドタキャン」・・・海外でもきっとある問題だと思います。今朝も2つの国、都市の通信員と電話をつなぎ、現地ではどのような対策をおこなっているのか、お話を伺います。

「ホテルやレストランでのドタキャンはよくあるのですか?」

フランス パリ ドゥヴィアンヌ園子さん「あるにはある」

ブラジル サンパウロ 吉川真由美さん「増えています 」

●フランス パリ ドゥヴィアンヌ園子さん

ドタキャンへの対応策はどんなものがあるのですか?

レストランといってもいろいろなカテゴリーがありますので、それぞれのレストランがドタキャン被害を受けないような手段を講じていると思います。三つ星レストランなどでもホテルなどの予約と違ってクレジットカードの番号を要求したりはしていませんこういう高級レストランでは予約の時に電話番号を聞かれるというのは今では徹底しています。かなり前もって予約取られるので前日に確認の電話をします。高級レストランは予約のキャンセルがあるとその日に他のお客さんが入ることはまずないので大損害なわけです。ですから人数が多い場合などはなおさらドタキャンでは大被害を受けますから一元のお客さんはとってもらえないことも。そういうときは常連からの紹介とかもらえると信用してもらえます。 

安くて美味しい人気のビストロなどは予約を取りません。長い列ができても待っているお客さんが多いレストランは美味しくて安いに決まっていおるので当然評判になり、宣伝にもなるというわけです。

ガイドブックにのっているようなレストランは観光客の予約も多く、したがって来ないお客さんも多いのです。恥はかき捨てみたいな心理です。こういう観光客を含めた一元のお客さんには携帯電話の連絡先を聞いてウエイティングリストを作り、予約のキャンセルあったら電話してくれるということを行なっているレストランもあります

●ブラジル サンパウロ 吉川真由美さん。

レストランの当日キャンセルはあるのですね?

レストランの予約を数時間前にキャンセルする客が増えているようです。あるレストランのオーナーによると、キャンセルの電話をくれたら、まだいい方であって、もっとひどいのは、予約してもお店に現れない客だそうです。そうしますと、準備してある料理が、他の客にも出せなくなるので、結局はレストランが損害を受けることになるそうです。

残った料理をどこかに、福祉団体のようなところに無料で配ることができないか聞いたところ、そんなことはできないとのことでした。なぜかと言いますと、その料理を食べた人が、何かの原因で、おなかが痛くなったりしたら、そのレストランが責任を取ることになるので、法律上、禁じられているそうです。

レストランによると、予約を取る時点でお客さんの電話番号を確認して、予約の時間にその人が現れなかった場合、その人に電話を掛けたりするそうですが、電話に出なかったり、最悪の場合、電話番号まで変えたりすることがあるそうです。

何時間か前までにキャンセルしない場合は罰金を支払うことになるなど、キャンセルのルールはあるそうですが、それを実行することは難しいそうです。

ブラジル人は時間にルーズであることもあり、お客さんがなかなか予約の時間を守らないというオーナーもいます。予約した時間に30分遅れてきて、すぐ席に座りたいというお客さんもいるそうなので、これも問題になることもあるそうです。