2018年、今年は「戌年」です。日本では、縄文時代から、人と犬が暮らしをともにしてきました。そんなワンちゃんですが、世界でもペットとして人気なのでしょうか?今朝は、2つの国の通信員と電話をつなぎ、現地の「飼い犬事情」について、お話を伺います。
⚫️「まず、犬はペットとして人気ですか?」
スイス バーゼル サウター美由紀さん
「人気」
インド ムンバイ ハリー・チェンさん
「牛の方が圧倒的に人気」
⚫️スイス バーゼル サウター美由紀さん
Q 犬の人気は失せているというニュースも一部で見るんですが、そのようなことはなく、犬はペットとして人気なんですね?犬は気軽に飼うことができるのですか?
A 犬を飼う場合、知り合いやブリーダーのところで新しく生まれる子犬を予約しておくか、動物保護施設などで成犬を予約しておくようです。それにも飼い主としての条件などがあり、ただ誰でもパッと買っていけるというようなことはありません。日本のようなペットショップはスイスにはありません。ペットショップと呼ばれるところではペットフードやペットに必要なものを売っていて、犬や猫そのものを売っているわけではありません。
日本で我が家で飼っていた犬は、妹が道に捨てられていた生まれたばかりの子犬を拾ってきたために飼い始めましたが、スイスでは捨てられている子犬や野良犬を見たことがありません。
Q 犬は人と同じ人権を持っているという認識なのですか?
A スイスでは犬は居住の市町村に登録され、税金も徴収されます。
2016年末までは、新しく犬を飼う場合犬を飼うためのコースを受講し、犬の知識を得たり躾の仕方などを学んだ上で犬を飼い始めることが義務付けられていました。2017年以降はドーベルマンなどの種類を除いて義務ではなくなりましたが、コース受講は引き続き推奨されています。
スイスでは動物保護法によって、例えば日本の様に外で紐につなげられたままの状態で飼っていると動物虐待とみなされます。飼い犬は家の中で暮らします。殆どの公共施設は犬同伴で入ることが出来、トラムやバス、電車などにも犬の切符(大抵大人の半額)を買って同乗することが出来ます。
(犬猫に限らず、小動物にも魚にも、果ては食用の動物にも動物保護法があるので、日本とは動物の扱い方がかなり違うように思えます)
⚫️インド ムンバイのハリー・チェンさん。
Q 飼い犬よりも、飼牛が人気なんですか?
A 野良犬、野良うしが圧倒的に多い。牛の方がいろいろ役に立つ。とはいえ、ペットとしての犬の需要は、富裕層で広がり始めている。インドでは英国統治時代にイギリス人が象をペットにしていたと言うが、その当時はイギリス人はペットドッグを多く飼っていた。今は中間層、富裕層がペット、特に犬がお気にり。
Q どのような犬が好まれているのですか?
A 犬のペッでポピュラーなのはビーグル、チワワ、ゴールデンレトリーバー。富裕層などは自分で犬の散歩をするよりはメイドさんなどにお願いする。インドは大変熱いので毛が少ない犬が好まれる。