今年も残すところあとわずか。そろそろ大掃除という方もいらっしゃるでしょう。
そこで出てきた不用品。捨ててしまうのはもったいないけれど、新年を気持ちよく迎えるために処分したい。リサイクルショップですか、
それとも、フリマアプリなどを使っていますか。さて、世界のあの国、あの街では、どんな不用品処分の方法があるのでしょうか。今朝も二つの国にコネクトします。

「年末のこの時期に大掃除をやりますか」

フランス パリ ドゥヴィアンヌ園子さん

「春の大掃除と言う言い回しが使われるくらいで春がシーズンです」

タイ バンコク 山崎幸恵さん

「」

⚫️フランス パリ ドゥヴィアンヌ園子さん

Q クリスマス後ではなく、春が大掃除のシーズンなんですね。

A 物置からいろんなものを出して太陽に当てて日光浴をさせると言うのが目的なのでしょう。その時が大整理いらないものを始末する良いチャンスなのです。クリスマスの季節には教会がチャリティでいらなくなった中古品を集めて、来た人が買うマーケットが人気。キリスト教の神父さんが企画したもので、今ではフランス全国に広がっています。

1950年代の大寒波の冬にホームレスの人々を路上で凍死させないように廃品回収をやらせて働かせたのがきっかけで、このストーリは映画にもなりました。中古品を買うことによってホームレスの人たちの生活の糧になっているのでとても良いことをした気持ちになる買い物なのです!

Q 古いものを大事にしている印象があるのですが。

A フランス人は簡単に捨てるということをしません。中古品マーケットと言うのも伝統的にいろいろなところで行われています。各市町村が年に1回必ず住民の中古品市というのをやっていますほぼ何でも中古品で手に入ることも確か。今はインターネットも使って中古品市場はとても大きくなっているようです。 いろんな家具をタダ同然で取りに行ってペンキを自分で塗って、とってもかっこいい若者向き家具にしていたり、フランス人はdo-it-yourselfディーアイワイが総じて得意な国民です。

⚫️ タイ バンコク 山崎幸恵さん

Q 不用品はどのように処分するのでしょうか?

A リサイクルショップがほとんどないので、業者に売るというのは一般的ではありません。不用品は知り合いに安く売るか、慈善団体に寄付する場合がほとんどです。リサイクルショップの対象は日本人家庭。駐在員の方が本帰国される際に、持って帰れない荷物を売るパターンがほとんどです。リサイクルショップで買っていくお客さんは、タイ人がほとんどです。日本のものが安く買えると人気のようです。また個人間での売買はけっこう活発です。いらないものがあるとき、友人や近所の人に「こういうものがあるんだけど、買わない?」と買い手を募ると、けっこう問い合わせがあります。

Q インターネットでの売買などはどうなのでしょうか?

A パンティップという巨大掲示板が、よく買い手がつくと人気です。私も、20年前のオフィス用巨大エアコンを売ったことがあります。こんなもの、売れるのか?と思いながら掲載しましたが、すぐに何件か問い合わせがありましたよ。家具や家電はよく売れているようです。服はむずかしいので、慈善団体に寄付することがほとんどです。フリマサイトもあるにはあるんですが、まだあまりポピュラーではありません。住所や連絡先を知られることに抵抗があったり、タイでの電子取引の安全性に不安があるからのようです。フリマアプリはまだ聞いたことがありませんが、まぁ、これから盛んになるのかもしれませんね。