「将来なりたい職業」、あなたは子供の頃の夢を実現していますか。日本ファイナンシャル・プランナーズ協会による調査では、日本の男子小学生では

  • 1位は「サッカー選手や監督など」
  • 2位は「野球選手や監督など」
  • 3位は「医師」

また女子小学生では、

  • 1位は「保育士」
  • 2位は「医師」 
  • 3位は「パティシエール」

という順番なのだそうです。「IT系の仕事」や「ユーチューバ−」なども調査対象によっては上位にランクいるようで時代の移り変わりを感じさせます。さて世界のあの国ではどんな職業が子供たちの人気なのでしょうか。世界の「子供たちがなりたい職業事情」、今朝も二つの国にコネクトします。

「人気の職業はどんな傾向がありますか」という質問です

アメリカ ニューヨーク 中村英雄さん

「伝統的に社会に役立つ職業への関心が高いです。」

インド ムンバイ ハリー・チェンさん

「大国のインド、本当に色々な仕事があるので、憧れるもさまざま」

⚫️アメリカ ニューヨーク 中村英雄さん

Q 社会に役立つ職業ということですが、具体的にはどんな順位ですか。

A ファーザーリーFatherly.comという、現代の父親に必要な情報がたくさんあげられているウェブサイトの調査によると、小学生では

男子

  • 1スポーツ選手
  • 2わからない
  • 3消防士
  • 4エンジニア
  • 5宇宙飛行士

女子

  • 1医師
  • 2教師
  • 3わからない
  • 4科学者
  • 5シェフまたはケーキ屋さん

幼児の絵本やレゴのような知育玩具でも消防士や医療関係のセットが人気というところから「社会に役立つ職業」への関心は高いです。また、学校の先生(特に小学校)への尊敬や憧れは高く「先生になりたい」小学生は大勢います。特に地域で見ると中西部には先生志望が多いとのこと。ところが、実際に先生になる人の数は減少気味だそうです。教員の平均年収が5万7200ドル。日本円に換算すると、650万円ぐらいで決して悪くは見えませんが、アメリカでは高収入とはいえません。そして消防士の平均年収は4万6千ドルと言われています。お金の面からは魅力ある仕事ではないのです。医師ですら平均年収18万9千ドル。資格を取得するための血の滲むような勉学。開業してからも地道な治療と研修の毎日。時に医療過誤による訴訟を受け、そのための保険金をかけ...といったようなことを考えると、医師も決してなりたい仕事とは言えなくなってきたようです。

Q やはり理想と現実、というものがありそうですね。

A 今、ちょうど大学3年生が就活(アメリカにもあるんですよ)を始める季節なんです。マネー至上主義にますます拍車がかかっている印象はあり大多数が高収入の証券アナリストや不動産トレーダーなどを志望します。それでも、子供の頃に、大きな声で「警察官」「消防士」「お医者さん」「宇宙飛行士」と言っていた精神のかけらはどこかに残っているはず。そして会社に一生を捧げるのではなく、最後は独立の道を選ぶのは、やはり幼児教育の賜物ではないかと思います。

⚫️インド ムンバイ ハリー・チェンさん

Q たくさんの職業があるようですが、具体的に人気の職業は何でしょうか?

A インドのの小学生中学生が将来なりたい職業について

  • 海上自衛隊(Navy=海軍)
  • ITのエンジニア
  • 医者
  • 弁護士
  • 料理人
  • ボリウッド女優など

先月僕がヒマラヤに行った時にそこの女の子が「海軍に行きたい!」と。たくましい。また、女性が社会進出が増える機会が多いインド、女優業などもあるが、医者、弁護士、プロの5つ星の料理人などもある。

Q 男の子の場合はどうなのでしょうか?

A 男子の多くはITに。GoogleやAmazonなど巨大なグローバルな企業で働きたいと具体的な名前をあげる場合もあります。また、インドのTATA財閥、INFOSYSなどインド発の企業に勤めたいと小学生の時から語る。