昨日は「勤労感謝の日」で、飛び石連休となっていますが、今日もお休みで4連休という方もいらっしゃるでしょうか。さて、あの国では、日本にはない、ユニークな休暇ってあるのでしょうか。世界の「ユニークな休暇事情」、今朝も二つの国にコネクトします。

「ユニークな休暇はありますか」

ブラジル サンパウロ 吉川真由美(よしかわ・まゆみ)さん

「やはりカーニバル休暇です」

ロシア モスクワ 柴田顕さん

「BBQ休暇です」

ブラジル サンパウロ 吉川真由美さん

Q やっぱりカーニバル休暇があるんですね。

A ブラジルでは、カーニバルの休みは4日間です。カトリック教に関係する休日が多いですが、その中で世界的に最も知られているのはカーニバルだと思います。元々は復活祭(イースター)の40日前から,修行したキリストをしのんで,おもに肉を食べない時期が始まるのですが,それに先立つ3日〜7日間、お祭りとして,教会のなかに非公式的に定着したものがカーニバルだったと言われています。

毎年、2月下旬から3月上旬の、カーニバルとして決定された火曜日がお祭りの最後の日として、その前の土、日、月に多くの会社や企業が従業員に休みを与えています。ただし、スーパーやお店、ショッピングモールなどは開いていますので、買い物はできます。会社勤めのサラリーマンなどが、カーニバルの休みから戻るのは、水曜日の午後です。カーニバルの次の日の水曜日は「灰の水曜日」と呼ばれています。カトリック教会では信者に死と痛みの必要を想起させるため,各信者の額に灰で十字架のしるしをつける儀式を行うことが灰の水曜日の由来だそうです。

Q 他に、変わった休暇はありますか?

A  今週の月曜日11月20日は「黒人意識向上の日」でした。ブラジルの黒人奴隷制度に対する抵抗と自由への戦いのシンボルだったズンビが1695年に殺された日にあたります。この日に「黒人の日」を制定するということは、今まで黒人がブラジル国の政治・経済・社会に大きく貢献したということに敬意を表し、Zumbiを国民の記憶にとどめるということでもあります。1971年から、11月20日を「黒人意識向上の日(ヂア・ダ・コンシエンシア・ネグラ)」として、ブラジル各地の黒人団体による行事等が開催されています。

2003年にはルーラ元大統領が、学校行事の一環として祝うことが制定されました。けれど、この日はまだ国の祭日とはなっていません。祭日かそうでないかの決定は各市の市役所の判断に委ねられています。

ロシア モスクワ 柴田顕さん

Q BBQ休暇というのはどういうものでしょうか

A ロシア人は基本的に休日が、というか休むことが大好き。休暇を取ることに特別な理由や事情というものは必要ない。ロシアの有給休暇は年間28日。 日本と同様休暇は大抵夏に取得。夏にすることといえばBBQ(こちらではシャシュルイクと言います)なので、BBQを理由に休む人は多く、秋ならばキノコ狩りで休む人もいます。大抵の場合28日の休みを一年通して申請することができます。なので夏に1〜2週間のまとまった休みを取って海外に行く人もいますし、別荘に休みに行く人もいます。(ロシアでは別荘を持つ人が多いです)

Q そしてキノコ狩りの休暇もあるのですか

A 夏の休暇が終わると残りの有休は秋や冬にちょっとずつ取ります。首都のモスクワでさえすぐ隣に森ですし、都市内でも森のような広さの公園が至る所あります。秋になるとキノコ狩りに出かけるようになります。日本と違い森に入って勝手にキノコを取ることは違法ではなく、みんなキノコをとります。9月10月は市場に大量のキノコが登場。