今日11月17日は「レンコンの日」です。1994年11月17日に、レンコンの一大産地、茨城県土浦市に全国の蓮根産地の代表が集まって「蓮根サミット」を開催。これを記念して制定されたとのことです。これから冬がシーズンとなるレンコンなどの根菜、あの国にはあるのでしょうか。世界の「根菜事情」、今朝も二つの国にコネクトします。

「代表的な根菜は何でしょうか」という質問です

フランス パリ ドゥヴィアンヌ園子さん

「セロリです」

タイ バンコク 山崎幸恵さん

「タロイモではないでしょうか」

⚫️ フランス パリ ドゥヴィアンヌ園子さん

Q セロリって日本では主に茎を食べますが、根菜なのでしょうか?

A フランスでは、セロリは丸々太った根の部分を食べます。反対にセロリに茎があること知らないフランス人も多いかと思うほど根野菜セロリは、生でもつけ野菜や野菜スープとして一般的です。何かに効く健康野菜でもあったと思います。ビタミン、ミネラルも豊富で生で食べると目一杯補給できて、カロリーも少ない、美容健康野菜の代表です!

Q 根菜としてのセロリはどうやって食べるのでしょうか?

A 生のままだとサラダで食べます 千切りにしてマヨネーズで和えるだけで前菜になります少し厚めに外皮を剥いたらぶつ切りで茹でてジャガイモも少し加えてマッシュドセロリになり、ちょっと高級なつけ野菜として肉料理と一緒にいただきます。また冬の野菜スープにもひとかけら入れるだけでも高級感のある大人のスープになります。こちらでも一般的に子供は嫌いでしょう。ちょっと漢方薬のような匂いがします。そして土の上にっ出る葉っぱと茎は香りが強く、少々を野菜スープに混ぜるだけで高級感のある野菜ポタージュになります。牛乳、生クリームによく合います。フランスでは今がシーズン真っ盛り、一度お試しください。

⚫️ タイ バンコク 山崎幸恵さん

Q タイでおなじみの「タロイモ」とは、どんな根菜なのでしょう?

A タイ語で「プアック」といいますが、日本でよく見るサトイモもタロイモの仲間ですね。サトイモは小芋の部分を食べるので小さいのですが、タロイモは親芋なので、子供の頭くらいあります。味は似ているので、ときどき煮物や豚汁に入れて代用しています。サトイモより甘みが強いですが、おいしいですよ。タイ人は、食事というよりはおやつや離乳食として、ゆでたり、ふかしてつぶしたりよく食べています。しかし、タロイモには毒があるので、よく加熱しないとたいへんです。一度、半生のものを食べたことがあるのですが、強い刺激があって、口の中が猛烈に痛いんですよ。シユウ酸カルシウムの結晶が皮膚に突き刺さって傷ができた状態になるということですが、じゅうぶんに加熱すれば、ほんのりとした甘みの上品な味になります。デザートで使われるタピオカの原料のキャッサバも身近な食材です。キャッサバには毒がある種類とない種類があるんですが、毒がある種類は加工して、タピオカやつみれなど練り物の原料になります。毒がない種類は焼き芋にしたり、揚げ物にしたりします。

Q 日本とは違う調理法の根菜はありますか

A 食べるのではなく、飲む根菜ならビーツ、甜菜です。ボルシチに使う、赤いカブみたいなあいつです。ジュースにしてよく売られています。よく見かけるということは、人気なんでしょうが、これがすごく泥臭い!泥抜きをしていないウナギのような、というか、沼の底の泥をなめたような、もう泥の味としかいいようのない味です。非常に栄養価が高いと言われているので、青汁のような存在なのかもしれません。ゆでたり焼いたりして、料理にした方がいい気がするんですけど、そういえばタイではビートを使った料理って見たことがありませんね。お菓子の着色料にはよく利用されています。