Twitter、LINE、インスタグラム、Facebookなど、いろんなSNSがありますが、投稿する内容や、繋がる人脈を分けたりしていますか。見るだけならともかく、SNS上でのやりとり、には疲れていませんか。そんな「SNS疲れ」ですが、世界のあの国ではどうなのでしょうか。今朝も二つの国と地域にコネクトします。

⚫️「SNS疲れというのはあるのでしょうか」という質問です

アメリカ、ニューヨーク 中村英雄さん

「Social Network Fatigueという言葉が10年以上前からあります」

香港 ラム恵子さん

「あります。」

⚫️アメリカ、ニューヨーク 中村英雄さん

Q SNS疲れはずっと前からNYCではあったんですね?

A 次々と人気のSNSだけでなく、マイナーなSNSもどんどん増えて、ビジネスにもこれを活用しなくっちゃ、というので、みんなめちゃめちゃたくさん登録したんです。そうしたら、対応に忙しくなりすぎて、結局、頭が混乱して、最後には「疲れちゃった」。日本でも同じだと思います。その症状としては「先延ばし症」。鬼のように押し寄せるコメントや投稿に返信、対応しなくっちゃと思いながらも、植木に水をやったり、体操したり、お茶を入れたりと「先延ばし」するようになったら、これはSNS疲れの兆候。あと、健忘症」。さあ、SNSやるぞ、とパソコン開いた瞬間に、「あれ、俺、どのSNSで何するんだっけ?と全く自分の立ち位置を忘れてしまう現象。これも危険です。あとは、イライラと不安。SNSのことを考えるだけでイラついたら、危ない信号です。

Q 診断と治療法なんかもあるのでしょうか

A ネット上にはこんな簡単な診断テストがあります。例えば「朝起きたら52件の新しいコメントが入っていた。さあ、あなたの反応は?」

  1. お。来たな、来たな。世界の隅々から来たなあ。全部返信してやるぞ。
  2. 全員にそれぞれメッセージ書かなきゃ。その前にコーヒー一杯飲ませて。
  3. ちぇっ、なんだよ、どうしてこんなにたくさん来るわけ?俺、もう嫌だ。

で反応が(3)だったら、もう真性のSNS疲れ。でもご心配なく。治療法はあるのです。まず、しばらく「SNS断ち」を決行する。アプリを使ってレスを自動対応にセットして、一定期間の間、SNSに全く触れないようにする。そのあとで、本当に必要なSNSだけ使う。SNS再開時にも、SNS時間を限定する。例えば週一とか、午後6時以降は一切しないとか。そして、デバイス。もう、携帯のアプリを徹底的に整理して、携帯ではSNSをほとんどやらないようにする(なあんてできるかよって感じですが)。NYCはアメリカでも珍しいくらい楽しいアクティビティが多い街なんです。なのでそういうところに避難すれば、簡単にSNS断ちができるのです。ニューヨーカーは、SNSとの付き合い方は上手なような気がしますね。

⚫️ 香港 ラム恵子さん

Q 香港ではとにかく携帯電話は昔からみなさん持っている気がしますが?

A 香港は日本以上のスマホ普及率です。Facebook、インスタ、ワッツアップ、ライン等を常に何処でもチェックしています。電車バスの中、仕事中、果ては大勢での食事中まで常にスマホに張り付いている感じです。ランチは飲茶が定番の香港ですが、先日参加した飲茶ランチでも新メニューの海老餃子やシュウマイが出て来る度に、何人もが写真を撮りたがるため料理が冷めてしまうくらいまで待たされたり、その場でFBにアップした飲茶の写真に、コメントや「いいね」を押すよう頼まれたりしました。大勢での食事中も、直接会話するよりスマホ画面で交流しているみたいでしたね。

Q それで疲れてしまってやめたい、と思わないのでしょうか。

香港では、ほとんどの人がプライベートだけでなく仕事でも頻繁にラインやワッツアップを使っていますので、こうしたソーシャルネットワークにいやでも参加せざるを得ず、簡単には止められない状況です。自分だけ抜けられない止められないので、全体的に皆さん「SNS疲れ」は見て取れます。