たきたての白いごはんはほんとうに美味しいですよね。コメの消費量が減っている日本、とはいえ美味しくごはんを食べるという「こだわり」は、まだまだ捨ててはいないと思います。海苔や梅干しなど「ごはんのお供」もまたそうですね。あの国にはそんな「ごはんのお供」はあるんでしょうか。今朝も2つの国のお二人にコネクトしてお送りします。

「ごはんのお供というのはありますか」

アメリカ・ニューヨーク 中村 英雄さん

「さすがにお米はないですが、パンにはあります」

インドネシア・ジャカルタ 神成 美智子さん

「一人当たりのコメ消費量が世界4位だけに当然あります」

⚫️アメリカ・ニューヨーク 中村 英雄さん

Q さてパンのお供、って何でしょうか。

ハンバーガーに付いてくる「ピクルス」がそれに当たると思います。苦手な人もいますし、僕も昔は不得手でしたが、今ではピクルス無しのバーガーは食べられません。ピクルスの王様は何と言ってもきゅうりです。ピクルス用のきゅうりはKirbyと呼ばれる7〜10センチの短いものです。市販の瓶入りを買うのもいいですが、家庭で簡単に漬けられます。広口瓶に水とお酢を同量入れ、ガーリックやマスタード・シード、ディル(香草)などで風味をつけます。浅漬けなら1日でできますよ。

料理でいえば特にハンバーガーには欠かせません。ホットドッグにもピクルスを使った甘いタレ「レリッシュ」を薬味として添えます。あと、ローストビーフや、パストラミサンドイッチなどユダヤ系の移民が持ち込んだ料理には必ず付いてきます。レストランでこういう料理を頼むと、まず5〜6本ピクルスが載った皿が、ど〜んと出てきます。これをバリバリかじりながら食事をスタートします。

Q ピクルスにもいろいろな種類があるのでしょうか?

浅漬け、深漬け、いろいろあって、各レストラン、各家庭ごとに伝統の味があるようです。NYでも昔からユダヤ系移民が多く住んでいたローアーイーストサイドでは、毎年秋に、ストリートを封鎖して「国際ピクルス祭り」(International Pickes Day)が開かれます。

きゅうり以外にもラディッシュ、人参、大根、カリフラワーなどなんでもピクルスにできます。これらはみんな主食のおともになります。このピクルス祭りには、メキシコや日本からもピクルス屋(漬物屋)さんが参加します。

⚫️インドネシア・ジャカルタ  神成 美智子さん

Q 「ごはんのお供」とはどうなものでしょうか。

サンバル、そしてクルプック、ケチャップ、アボンです。サンバルとはトウガラシとニンニク、小さなタマネギで作られたチリソースのようなものですが、これは調味料というよりも、「ふりかけ」みたいなもので、さまざまなテイストのものがあります。クルプックは揚げた「海老せんべい」のようなものですが、そのまま食べるだけでなく、バリバリと割ってごはんとケチャップで混ぜながら食べたりします。アボンは味付け肉を乾燥させてこまかくふりかけのようにしたものです。

Q 一人あたりのコメ消費量が日本の3倍というのはすごいですね

全体的に味付けがどれも濃いのも特徴と思います。一昔前は冷蔵庫も家になかったので、塩をきかせて腐らないようにする、というのも生活の知恵ですね。もちろん貧しかったから、おかずはちょっとでご飯で満腹にする、という意味も強いですが、本当にこちらの人々は毎食のようにお米を食べていますね。お米が太ると思っている人は皆無で、炭水化物ダイエットなどはほど遠い世界です。