今日は、昨年から国民の祝日となった「山の日」。三連休?、それとも、もっと長いお盆休み中でしょうか?ちょうどクルマで移動中、という方も多いでしょうね。渋滞があると長時間の移動になるので、こまめな休憩をおススメしたいんですが、日本では、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアが年々充実してきました。では、海外のあの国での「SA、PA事情」はどうなのでしょうか。今朝も二つの国にコネクトします。

「高速道路のサーバスエリアはたくさんありますか」という質問です

フィレンツェ 小泉真樹さん

「国内の高速道路網アウトストラーダのあちこちにたくさんあります」

タイ・バンコク 山崎幸恵さん

「有料高速道路は首都圏にしかないので、数は少ないです」

⚫️フィレンツェ 小泉真樹さん

Q やっぱり食べることにうるさいお国柄ではないでしょうか?

A サービスエリアは、イタリア語ではアリアディセルヴィツィオ(Aree di Servizio)と言いますが、アウトグリル(これは元々軽食等が併設されたサービスエリアの固有名詞だったのが今や一般名詞のように使われます)とも呼ばれています。

バールが併設されていてパニーノを食べたりカフェが飲めるようになっています。場所に寄っては、セルフサービスのレストランもあってパスタやリゾットなどまあまあ美味しくいただけます。(ちなみに普通にアルコールもメニューにあります。)

また、イタリアの公衆トイレは汚いことで有名ですが、サービスエリアのトイレはまあまあ綺麗です。ただイタリア名物「便座のないトイレ」(これは色々な説がありますが、便座を盗まれない様最初からついてないとか、他の人が使った便座を使うのは汚いからつけない等と言われています。)はサービスエリアでも時々見かけます。

Q ご当地のお土産屋さんとかはありますか?

A: 日本のサービスエリアの様なご当地色はあまりないのですが、生ハムやチーズ、お菓子類、ワイン、オリーブオイル等観光客のお土産になりそうな物は色々売っています。2000年以降、場所によってはカルフールのようなスーパーをはじめとして、アパレルや旅行用品などのショッピングモールのようなところも出てきました。

http://www.autostrade.it/it/web/aree-di-servizio/storia

⚫️タイ・バンコク 山崎幸恵さん

Q サービスエリアは数が少ないのですね

A 一応あるにはありますが、数が少ない。バンコクと、近隣工業団地をつなぐ中間点に、数か所あるくらい。 タイの市街地と同様、タウンハウス式の小さな店が軒を連ねるような構造になっていて、ハンバーガーやフライドチキンなどのファストフード店やチェーン店のカフェ、それから個人経営のタイ料理食堂などもあります。

コンビニはありますが、お土産品店は見たことがありません。 タイの名産品は、全国どこでもいっしょといいますが、採れる農産物にあまり地域差がないので、土地ならではの名物というのがないんです。

週末や行楽シーズンはものすごく混雑していますが、タイの車は歩行者にはあまり気を使わないといいますか、サービスエリア内でも猛スピードで走る車が多いです。お手洗いは基本的に、和式と似ているタイ式で、お世辞にもきれいとはいえないです。設備が古いこともありますが、使い方の公共マナーも、うーん、という感じです。

Q ということはタイの国全体では車の移動の休憩場所はないのですか。

A 休憩や給油の拠点になるのが、道路沿いにあるガソリンスタンドですが、これが概ね広くて、まさに日本のサービスエリアのような感じです。

石油会社が運営するガソリンスタンドに大型トイレ、大型コンビニ、コーヒーショップ、フードコート、銀行ATM、というのが基本的な構成です。トイレはタイ式が多いですが、清潔なところが多いです。今はネットやSNSでどこのトイレがきれい、という評判がす調べられるので、集客のためにもトイレの美化には力を入れているようです。

一昨年まで、ガソリンスタンドで大宴会をしている風景が良くみらました。年末年始の帰省シーズンなどに、地方から出てきた人がピックアップトラックの荷台に乗り合わせて帰るんですが、トイレ休憩しながら、荷台で大宴会を開き、音楽を流して踊るのがあたりまえだったんですね。一昨年まで、ということは禁止されたとかでしょうか。